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公開番号2025180295
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087510
出願日2024-05-29
発明の名称車両用リッド開閉装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人共立特許事務所
主分類B60K 15/05 20060101AFI20251204BHJP(車両一般)
要約【課題】リッドをアームを介してボックス体に支持させた構造において簡易にリッドの開位置から閉位置へのスライド移動を安定化させること。
【解決手段】車両のエネルギ補給のための補給口を収容するボックス体と、リッドを閉位置と開位置との間で車体面に沿って左右方向にスライド移動させる開閉機構と、リッドの閉位置へのスライド移動に伴ってリッドを持ち上げて閉位置での位置決めを行う位置決めリブ構造と、を備える。開閉機構は、一端部で第一回動軸部を介してボックス体に回動可能に支持されると共に他端部で第二回動軸部を介してリッドに回動可能に支持されるメインアームと、メインアームを回動させるアクチュエータと、を有する。第二回動軸部は、リッド重心位置の水平方向位置から左右方向に第一所定距離内に配置されている。位置決めリブ構造は、リッドの閉位置においてリッド重心位置の水平方向位置から左右方向に第二所定距離内に配置されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
車体に取り付けられ、車両のエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、前記収容空間内の前記補給口を車外側に露出させる表側開口と、が設けられたボックス体と、
前記表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、
前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で車体面に沿って水平方向成分を含む左右方向にスライド移動させる開閉機構と、
前記開閉機構による前記リッドの前記開位置から前記閉位置へのスライド移動に伴って前記リッドを持ち上げて前記閉位置での前記ボックス体に対する前記リッドの位置決めを行う位置決めリブ構造と、
を備え、
前記開閉機構は、
一端部で上下方向に延びる第一回動軸部を介して前記ボックス体に回動可能に支持されると共に他端部で上下方向に延びる第二回動軸部を介して前記リッドに回動可能に支持されるメインアームと、
前記メインアームの一端部に前記メインアームを回動させる駆動力を付与するアクチュエータと、
を有し、
前記第二回動軸部は、前記リッドの重心位置の水平方向位置から左右方向に第一所定距離内に配置されており、
前記位置決めリブ構造は、前記リッドの前記閉位置において、前記リッドの重心位置の水平方向位置から左右方向に第二所定距離内に配置されている、車両用リッド開閉装置。
続きを表示（約 820 文字）【請求項２】
前記第一所定距離は、０ｍｍ～４０ｍｍの距離又は前記リッドの左右方向長さに対して１／３～１／１０の距離である、請求項１に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項３】
前記第二所定距離は、０ｍｍ～４０ｍｍの距離又は前記リッドの左右方向長さに対して１／３～１／１０の距離である、請求項１又は２に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項４】
前記位置決めリブ構造は、
前記リッド又は前記メインアームと前記ボックス体との何れか一方に設けられたリブと、
前記リッド又は前記メインアームと前記ボックス体との何れか他方に設けられ、前記リブが当接し得るリブ当て部と、
を有し、
前記リッドは、前記リッドの前記開位置から前記閉位置へのスライド移動中に前記リブが前記リブ当て部に当接することにより持ち上がる、請求項１に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項５】
前記リブ及び前記リブ当て部の少なくとも何れか一方は、前記リッドの前記開位置から前記閉位置へのスライド移動に伴う前記リブと前記リブ当て部との当接開始地点から前記スライド移動の移動方向に対して前記リッドを持ち上げる側に傾斜する傾斜面を有する、請求項４に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項６】
前記開閉機構は、前記メインアームとは別に設けられ、前記メインアームに対して平行に延び、一端部で上下方向に延びる第三回動軸部を介して前記ボックス体に回動可能に支持されると共に他端部で上下方向に延びる第四回動軸部を介して前記リッドに回動可能に支持され、前記アクチュエータにより前記メインアームの一端部に前記駆動力が付与された際に前記メインアームの回動に連動して回動することにより前記リッドのスライド移動を補助するサブアームを有する、請求項１に記載された車両用リッド開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用リッド開閉装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、車両のエネルギ補給のための充電口などの補給口をリッドを用いて開閉する車両用リッド開閉装置が知られている（例えば、特許文献１，２）。特許文献１，２記載の車両用リッド開閉装置は、補給口を収容する収容空間を有するボックス体と、ボックス体の表側開口を閉じる閉位置とその表側開口を開放する開位置との間で移動可能なリッドと、リッドを閉位置と開位置との間で車体面に沿って車両前後方向などの水平方向成分を含む左右方向にスライド移動させる開閉機構と、を備えている。この開閉機構は、それぞれ週方向に延びる上下二つのガイドレールと、リッドを上下二つのガイドレールに沿ってスライド移動させる駆動力を発生するアクチュエータと、を有している。
【０００３】
この開閉機構においては、アクチュエータにより駆動力が発生すると、リッドが上下二つのガイドレールに沿って左右方向にスライド移動する。従って、この車両用リッド開閉装置によれば、アクチュエータの駆動によりリッドを閉位置と開位置との間で安定して左右方向にスライド移動させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－０９７７５７号公報
特開２０１６－１０７６８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記の如くガイドレールを用いてリッドを閉位置と開位置との間でスライド移動させる構造では、リッドの安定したスライド移動を実現することはできるが、リッドの開位置でガイドレールが露出する可能性があるので、意匠性が損なわれるおそれがある。
【０００６】
一方、リッドを閉位置と開位置との間でスライド移動させる構造として、ボックス体とリッドとをアームで繋ぐ構造が考えられる。しかしながら、この構造においては、リッドが片持ち支持され、駆動力を発生するアクチュエータがボックス体の上方に配置され、アームの一端部がボックス本体に回動可能に支持されかつアームの他端部がリッドの上部に回転可能に支持されることが一般的であるので、リッドのスライド移動中にリッドが重力により下方に垂れ下がりそのスライド移動（特に、リッドが閉位置に到達する直前のスライド移動）が不安定になり易く、リッドが正規の閉位置に戻ることができなくなおそれがある。
【０００７】
そこで、リッドの開位置から閉位置へのスライド移動を安定化させるうえでは、リッドを支持するアームを堅牢な構造とすることが有効である。しかしながら、この構造では、車両用リッド開閉装置の重量が増加してリッド開閉動作の効率が悪化すると共に、車両用リッド開閉装置を車体に取り付けるうえでのスペースが増大してしまう。
【０００８】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、リッドをアームを介してボックス体に支持させた構造において簡易にリッドの開位置から閉位置へのスライド移動を安定化させることが可能な車両用リッド開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の一態様は、車体に取り付けられ、車両のエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、前記収容空間内の前記補給口を車外側に露出させる表側開口と、が設けられたボックス体と、前記表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で車体面に沿って水平方向成分を含む左右方向にスライド移動させる開閉機構と、前記開閉機構による前記リッドの前記開位置から前記閉位置へのスライド移動に伴って前記リッドを持ち上げて前記閉位置での前記ボックス体に対する前記リッドの位置決めを行う位置決めリブ構造と、を備え、前記開閉機構は、一端部で上下方向に延びる第一回動軸部を介して前記ボックス体に回動可能に支持されると共に他端部で上下方向に延びる第二回動軸部を介して前記リッドに回動可能に支持されるメインアームと、前記メインアームの一端部に前記メインアームを回動させる駆動力を付与するアクチュエータと、を有し、前記第二回動軸部は、前記リッドの重心位置の水平方向位置から左右方向に第一所定距離内に配置されており、前記位置決めリブ構造は、前記リッドの閉位置において、前記リッドの重心位置の水平方向位置から左右方向に第二所定距離内に配置されている、車両用リッド開閉装置である。
【００１０】
この構成によれば、リッドをアームを介してボックス体に支持させた構造において簡易にリッドのスライド移動を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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