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公開番号2025178936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085816
出願日2024-05-27
発明の名称車両用帯電制御装置
出願人株式会社SOKEN,トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60R 16/06 20060101AFI20251202BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の走行性能を改善できる技術を提供する。
【解決手段】車両用帯電制御装置1において、配線10aは、車両90の走行により車輪92aに発生した電荷が供給される車輪92a付近の車両構成部材30aを、車両90のアース32に電気的に接続する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両の走行により車輪に発生した電荷が供給される前記車輪付近の車両構成部材を、前記車両のアースに電気的に接続する配線を備えることを特徴とする車両用帯電制御装置。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記車両の複数の車輪のそれぞれに関して、前記車輪に発生した電荷が供給される前記車輪付近の車両構成部材を、前記車両のアースに電気的に接続する配線が設けられている、
ことを特徴とする請求項１に記載の車両用帯電制御装置。
【請求項３】
前記配線は、前記車両構成部材を、前記アースに代えて前記車両の表面部材に接続する、
ことを特徴とする請求項１または２に記載の車両用帯電制御装置。
【請求項４】
前記配線に挿入され、前記車両構成部材と前記アースとを電気的に導通させるか否か切り替え可能なスイッチをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の車両用帯電制御装置。
【請求項５】
前記車両の表面の帯電状態を計測する計測部と、
計測された帯電状態に基づいて前記スイッチを制御する制御部と、
さらに備えることを特徴とする請求項４に記載の車両用帯電制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用帯電制御装置に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、自己放電式除電器を備える車両を開示する。自己放電式除電器は、走行時に車体の周囲に流れる正に帯電した空気流が、帯電した車体の表面に沿った流れから表面から離れた流れに変化し始める窓枠の正の電位を、正の電位に応じて負の空気イオンを生じさせる自己放電により中和除電して低下させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－１２４３１９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
走行中の車両の帯電状態に応じて、操縦安定性や振動特性を含む車両の走行性能が変化する。車両の走行性能を改善することが望まれる。
【０００５】
本発明の目的は、車両の走行性能を改善できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用帯電制御装置は、車両の走行により車輪に発生した電荷が供給される車輪付近の車両構成部材を、車両のアースに電気的に接続する配線を備える。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、車両の走行性能を改善できる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態の第１構成例の車両用帯電制御装置が搭載された車両を概略的に示す図である。
第２構成例の車両用帯電制御装置が搭載された車両を概略的に示す図である。
第３構成例の車両用帯電制御装置が搭載された車両を概略的に示す図である。
第４構成例の車両用帯電制御装置が搭載された車両を概略的に示す図である。
第５構成例の車両用帯電制御装置が搭載された車両を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
車両において、アルミテープやテフロン（登録商標）テープなどの自己放電式除電器をドアの一部に取り付けることにより、段差乗り越え時や操舵応答時の操縦安定性が変化するという実験的知見がある。これは、車輪と路面との摩擦によって車輪に発生した負の電荷が車体に移動することにより車両が大地に対して負電位に帯電し、空気中に含まれる多くの正の空気イオンが車両表面に吸引されて車両の負電荷と中和するが、その中和によって車両表面の圧力変動などの空力特性が変化するためであると推定している。
【００１０】
本発明者らは、車両表面に負電荷を供給することで、車両周辺の気流を整流する効果がある空気中の正イオンを車両表面に誘引することができ、空気イオンの中和を図ることができることを認識した。また、本発明者らは、車輪付近の部材を車両のアースに接続することで、車輪と路面との摩擦により発生した負電荷を車両表面に供給しやすくでき、それにより、車両の走行特性を変化させることができることを見出した。実施の形態は、このような思索に基づいて案出されたもので、以下にその具体的な構成を説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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