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公開番号2025175101
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2025150579,2024529306
出願日2025-09-10,2024-01-24
発明の名称浸透促進剤
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類A01N 37/44 20060101AFI20251120BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】有機物質の植物組織内への浸透促進を図ることのできる浸透促進剤および農業用組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物を含む、植物に対する有機物質の浸透促進剤。(a)オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物;および(b)少なくとも1種類の植物に対する有機物質を含む農業用組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物を含む、植物に対する有機物質の浸透促進剤。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1記載の浸透促進剤であって、前記オキソ脂肪酸および前記水酸化脂肪酸が不飽和脂肪酸である。
【請求項3】
請求項1記載の浸透促進剤であって、前記植物に対する有機物質が、植物ホルモンまたは植物ホルモンの生合成における前駆物質である。
【請求項4】
請求項1記載の浸透促進剤であって、前記植物に対する有機物質が、農薬、植物の成長促進剤、成長刺激剤、有機エリシターおよび機能性栄養素からなる群より選ばれる少なくとも1種またはその前駆物質である。
【請求項5】
請求項1記載の浸透促進剤であって、前記植物に対する有機物質が、テルペン、核酸、アミノ酸およびリン脂質からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
【請求項6】
前記オキソ脂肪酸が、下記式(I):
HOOC-(R
1
)-CH=CH-C(=O)-R
2
(I)
[式(I)中、R
1
は、6個~12個の炭素原子を含む、直鎖または分岐の、飽和または不飽和の炭化水素基を示す。R
2
は、1つまたはそれ以上の分岐および/または二重結合を含んでいてもよい、炭素数2~8のアルキル基を示す。]、
または、下記式(II):
HOOC-(R
3
)-C(=O)-CH=CH-R
4
(II)
[式(II)中、R
3
は、3個~10個の炭素原子を含む、直鎖または分岐の、飽和または不飽和の炭化水素基を示す。R
4
は、1つまたはそれ以上の分岐および/または二重結合を含んでいてもよい、炭素数4~11の炭化水素基を示す。]で表される請求項1記載の浸透促進剤。
【請求項7】
前記式(I)において、R
1
が、前記式(I)におけるカルボニル基のαおよびβ炭素の間の二重結合と共役二重結合を形成する二重結合を含み、および
前記式(II)において、R
4
が、前記式(II)におけるカルボニル基のαおよびβ炭素の間の二重結合と共役二重結合を形成する二重結合を含む請求項6記載の浸透促進剤。
【請求項8】
前記式(I)で表されるオキソ脂肪酸および前記式(II)で表されるオキソ脂肪酸が、ケトオクタデカジエン酸である請求項7記載の浸透促進剤。
【請求項9】
前記式(I)において、R
1
が、炭素数9の直鎖または分岐の炭化水素基であり、および、R
2
が、炭素数5のアルキル基であり、ならびに
前記式(II)において、R
3
が、炭素数7の直鎖または分岐の炭化水素基であり、および、R
4
が、炭素数7でCH
3
-CH
2
-CH
2
-CH
2
-CH
2
-CH=CH-の構造を有している請求項7記載の浸透促進剤。
【請求項10】
前記オキソ脂肪酸が、9-オキソ-10,12-オクタデカジエン酸、13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸、5-オキソ-6,8-オクタデカジエン酸、6-オキソ-9,12-オクタデカジエン酸、8-オキソ-9,12-オクタデカジエン酸、10-オキソ-8,12-オクタデカジエン酸、11-オキソ-9,12-オクタデカジエン酸、12-オキソ-9,13-オクタデカジエン酸および14-オキソ-9,12-オクタデカジエン酸からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1記載の浸透促進剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浸透促進剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
農業製剤には農薬薬効成分の化学的または物理的安定性の向上もしくは分解の抑制のため、または施用性能の向上のために界面活性剤が用いることが多い。また、植物の地上部に散布される茎葉処理農薬の活性は、農薬中の薬効成分自身の活性だけでなく、茎葉面上の散布液の付着量と広がりおよび植物体組織への吸収および移行量にも影響される。界面活性剤は、植物体組織への生物活性成分の浸透や植物による取り込みを補助することが知られている。従来より、農薬薬効成分の環境への影響の軽減が課題となっているが、界面活性剤についても施用後の生分解を受けにくいなどの理由による界面活性剤の残留により引き起こされる環境への負荷が問題となっている。
【0003】
特許文献1には、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステルおよびトリグリセライド誘導体から選ばれる一つまたは二つ以上のエステル型ノニオン性界面活性剤と特定の2系統のエステル琥珀酸塩とからなる農薬製剤用界面活性剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-95606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の農薬製剤用界面活性剤組成物は、施用後の生分解を受け易いものの、天然に存在する物質ではないため、依然として環境負荷は高いと考えられる。また、特許文献1の農薬製剤用界面活性剤組成物は、農薬薬効成分の乳化、分散、核酸等の施用性能を向上することを目的としており、農薬薬効成分を浸透させる能力については開示されていない。
【0006】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、植物に適宜適用することで、植物に対して有用な効果を有する有機物質の植物における浸透を補助することのできる、環境負荷の低い浸透促進剤、および、該浸透促進剤を含む組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩と水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩とから選ばれる少なくとも1種の化合物を含む、植物に対する有機物質の浸透促進剤に関する。
【0008】
前記オキソ脂肪酸および水酸化脂肪酸は、いずれも不飽和脂肪酸であることが望ましい。また、不飽和のオキソ脂肪酸の場合は、カルボニル基とオキソ脂肪酸中の二重結合が共役している方が安定して存在できるため、炭素数は4つ以上であることが望ましい。また、不飽和の水酸化脂肪酸の場合についても、二重結合により互いに結合している炭素原子には水酸化基が結合していない方が安定であるため、炭素数は4つ以上であることが望ましい。
【0009】
前記植物に対する有機物質が、植物ホルモンまたは植物ホルモンの生合成における前駆物質であることが好ましい。
【0010】
前記植物に対する有機物質が、農薬、植物の成長促進剤、成長刺激剤、有機エリシターおよび機能性栄養素からなる群より選ばれる少なくとも1種またはその前駆物質であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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