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公開番号
2025172918
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2025146860,2023150779
出願日
2025-09-04,2015-10-30
発明の名称
圧縮深さが非常に深い強化ガラス
出願人
コーニング インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
21/00 20060101AFI20251118BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】硬い/鋭い表面との接触により生じる比較的深い傷および/または引張応力に曝されたときに、生存率が改善された強化ガラス材料を提供する。
【解決手段】ガラス物品において、アルカリアルミノケイ酸塩から作られており、0.4mmから1.5mmの範囲の厚さt、およびガラス物品の表面で約400MPaから約1200MPaの範囲にある圧縮応力CS
s
を有する圧縮領域を有し、この圧縮領域が、ガラス物品の表面から圧縮深さDOCまで延在し、圧縮応力プロファイルを有し、ここで、0.1・t≦DOC≦0.25・tであり、圧縮応力プロファイルは、
a.ガラス物品の表面からその表面の下の、3μmから15μmの範囲にある第1の深さまで延在し、勾配m
b
を有する第1の部分b;および
b.3μmから15μmの範囲にある第2の深さから圧縮深さDOCまで延在し、勾配m
c
を有する第2の部分c、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス物品において、0.4mmから1.5mmの範囲の厚さt、および該ガラス物品の表面で400MPaから1200MPaの範囲にある圧縮応力CS
s
を有する圧縮領域を有し、該圧縮領域が、前記表面から圧縮深さDOCまで延在し、圧縮応力プロファイルを有し、ここで、0.1・t≦DOC≦0.25・tであり、該圧縮応力プロファイルは、
a.前記表面から該表面の下の、3μmから15μmの範囲にある第1の深さまで延在し、勾配m
b
を有する第1の部分b、ここで、-40MPa/μm≧m
b
≧-200MPa/μm;および
b.3μmから15μmの範囲にある第2の深さから前記圧縮深さDOCまで延在し、勾配m
c
を有する第2の部分c、ここで、-0.4MPa/μm≧m
c
≧-3.0MPa/μm;
を有する、ガラス物品。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記圧縮深さDOCが、95μmから250μmの範囲にある、請求項1記載のガラス物品。
【請求項3】
前記圧縮深さDOCが100μmから190μmの範囲にあり、前記厚さtが0.5mmから1.0mmの範囲にある、請求項1または2記載のガラス物品。
【請求項4】
0.12・t≦DOC≦0.22・tである、請求項1から3のいずれか記載のガラス物品。
【請求項5】
前記勾配m
c
が、-0.7MPa/μmから-2.7MPa/μmの範囲にある、請求項1から4のいずれか記載ガラス物品。
【請求項6】
前記勾配m
c
が、-1.5MPa/μmから-2.7MPa/μmの範囲にある、請求項5記載ガラス物品。
【請求項7】
前記ガラス物品が、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスを備える、請求項1から6のいずれか記載のガラス物品。
【請求項8】
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが10モル%までのLi
2
Oを含む、請求項7記載のガラス物品。
【請求項9】
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが少なくとも4モル%のP
2
O
5
および0モル%から4モル%のB
2
O
3
を含み、1.3<[(P
2
O
5
+R
2
O)/M
2
O
3
]≦2.3、M
2
O
3
=Al
2
O
3
+B
2
O
3
、R
2
Oは、前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラス中に存在する一価の陽イオン酸化物の合計である、請求項7または8記載のガラス物品。
【請求項10】
前記ガラスがリチウムを含まない、請求項7記載のガラス物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【優先権】
【0001】
本出願は、その内容が依拠され、ここに全て引用される、2014年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/073252号の米国法典第35編第119条の下での優先権の恩恵を主張するものである。
また、本願は、2023年9月19日に出願された特願2023-150779号の分割出願である。なお、特願2023-150779号は2020年10月1日に出願された特願2020-166791号の分割出願である。
続きを表示(約 2,700 文字)
【技術分野】
【0002】
本開示は、化学強化ガラス物品に関する。より詳しくは、本開示は、深い圧縮表面層を有する化学強化ガラスに関する。
【背景技術】
【0003】
強化ガラスが、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ビデオプレーヤー、情報端末(IT)機器、ラップトップコンピュータなどの携帯用または移動式電子通信機器およびエンターテイメント機器用のカバープレートまたは窓として電子機器に、並びに他の用途に広く使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
強化ガラスが益々利用されるにつれて、特に、硬い/鋭い表面との接触により生じる比較的深い傷および/または引張応力に曝されたときに、生存率が改善された強化ガラス材料を開発することがより重要になってきた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
化学強化ガラス物品であって、その物品の表面から、物品内の少なくとも約125μmの圧縮深さDOCまで延在する少なくとも1つの深い圧縮層を有するガラス物品が提供される。1つの実施の形態において、圧縮応力プロファイルは、表面から圧縮深さDOCまで延在する1つの線形区分または部分を含む。あるいは、圧縮応力プロファイルは、表面から比較的浅い深さまで延在する追加の部分およびその浅い深さから圧縮深さまで延在する線形部分を含んでもよい。
【0006】
したがって、本開示の1つの態様は、厚さtを有するガラス物品であって、そのガラス物品の表面で少なくとも約120MPaの圧縮応力CS
s
下にある圧縮領域を有するガラス物品を提供することにある。その圧縮領域は、表面から圧縮深さDOCまで延在し、ここで、0.1・t≦DOC≦0.25・tであり、圧縮応力プロファイルを有する。その圧縮応力プロファイルは、表面から深さd
a
まで延在し、勾配m
a
を有する第1の部分aを有し、ここで、深さd
a
は圧縮深さと等しく、-0.4MPa/μm≧m
a
≧-3.0MPa/μmである。いくつかの実施の形態において、その部分aは、線形または実質的に線形である。
【0007】
本開示の別の態様は、少なくとも約4モル%のP
2
O
5
および0モル%から約4モル%のB
2
O
3
を含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを提供することにあり、ここで、1.3<[(P
2
O
5
+R
2
O)/M
2
O
3
]≦2.3、M
2
O
3
=Al
2
O
3
+B
2
O
3
、R
2
Oは、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス中に存在する一価の陽イオン酸化物の合計である。このアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、イオン交換されており、厚さtおよび圧縮領域を有する。その圧縮領域は、ガラスの表面で、約100MPaから約400MPaの範囲にある圧縮応力CS
s
を有し、表面から圧縮深さDOCまで延在し、0.1・t≦DOC≦0.25・tである。この圧縮領域は圧縮応力プロファイルを有する。その圧縮応力プロファイルは、表面から深さd
a
まで延在し、勾配m
a
を有する部分aを有し、ここで、深さd
a
は圧縮深さDOCと等しく、-0.4MPa/μm≧m
a
≧-3.0MPa/μmである。いくつかの実施の形態において、その部分aは、線形または実質的に線形である。
【0008】
本開示のさらに別の態様は、厚さtおよび圧縮領域を有するガラス物品を提供することにある。その圧縮領域は、ガラス物品の表面で、約400MPaから約1200MPaの範囲にある圧縮応力CS
s
を有し、表面から圧縮深さDOCまで延在し、0.1・t≦DOC≦0.25・tである。この圧縮領域は圧縮応力プロファイルを有し、その圧縮応力プロファイルは:表面からその表面の下の深さd
b
まで延在し、勾配m
b
を有する第1の部分b(ここで、-40MPa/μm≧m
b
≧-200MPa/μm);および約d
c
から圧縮深さDOCまで延在し、勾配m
c
を有する第2の実質的に線形の部分c(ここで、-0.4MPa/μm≧m
c
≧-3.0MPa/μm)を有する。
【0009】
これらと他の態様、利点、および顕著な特色が、以下の詳細な説明、添付図面、および付随の特許請求の範囲から明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
化学強化ガラス物品の概略断面図
一段階イオン交換過程により得られる圧縮応力プロファイルを示す略図
1)割れの際に壊れやすい挙動を示す強化ガラス物品、および2)割れの際に壊れにくい挙動を示す強化ガラス物品を示す写真のグラフィック描写
1)割れの際に壊れやすい挙動を示す強化ガラス物品、および2)割れの際に壊れにくい挙動を示す強化ガラス物品を示す写真のグラフィック描写
割れの際に壊れにくい挙動を示す強化ガラスシートを示す写真のグラフィック描写
本開示に記載された研磨紙上反転球(inverted ball on sandpaper)(IBoS)試験を行うために使用される装置の実施の形態の概略断面図
携帯用または手持ち式電子機器に使用される強化ガラス物品に典型的に起こる、曲げに加えた損傷の導入による破損の支配的メカニズムを示す概略断面図
携帯用または手持ち式電子機器に使用される強化ガラス物品に典型的に起こる、曲げに加えた損傷の導入による破損の支配的メカニズムを示す概略断面図
ここに記載された装置においてIBoS試験を実施する方法の流れ図
リング・オン・リング装置の概略断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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