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公開番号
2025171389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024076675
出願日
2024-05-09
発明の名称
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
出願人
富士フイルム株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
G11B
5/584 20060101AFI20251113BHJP(情報記憶)
要約
【課題】長期保管後の記録および/または再生において、ドライブの動作安定性向上に寄与し得る磁気テープを提供すること。
【解決手段】非磁性支持体と強磁性粉末を含む磁性層とを有する磁気テープ。上記磁性層はn本(nは3以上の整数)のサーボバンドを有し、上記磁性層の幅方向の一方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンド0、他方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンドn-1、サーボバンド0と隣り合うサーボバンドをサーボバンド1、サーボバンド1と隣り合うサーボバンドをサーボバンド2、と順次サーボバンドを番号付けする場合、サーボバンド1とサーボバンド2との間のサーボバンド間隔の算術平均からのサーボバンド間隔のズレ量が最も大きい位置Aにおけるシワ深さS
A
は10μm以下である。上記磁気テープを含む磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
非磁性支持体と、強磁性粉末を含む磁性層と、を有する磁気テープであって、
前記磁性層はn本のサーボバンドを有し、nは3以上の整数であり、
前記磁性層の幅方向の一方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンド0、他方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンドn-1、サーボバンド0と隣り合うサーボバンドをサーボバンド1、サーボバンド1と隣り合うサーボバンドをサーボバンド2、と順次サーボバンドを番号付けする場合、サーボバンド1とサーボバンド2との間のサーボバンド間隔の算術平均からのサーボバンド間隔のズレ量が最も大きい位置Aにおけるシワ深さS
A
は10μm以下である磁気テープ。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記ズレ量の算術平均は0.40μm以下である、請求項1に記載の磁気テープ。
【請求項3】
非磁性支持体と前記磁性層との間に非磁性粉末を含む非磁性層を更に有する、請求項1に記載の磁気テープ。
【請求項4】
前記非磁性層の厚みは0.7μm以上である、請求項3に記載の磁気テープ。
【請求項5】
前記非磁性粉末は、平均粒子体積が2.0×10
-6
μm
3
以下のFe基無機酸化物粉末を含む、請求項3に記載の磁気テープ。
【請求項6】
前記非磁性粉末は、pHが9.0以下のカーボンブラックを含む、請求項3に記載の磁気テープ。
【請求項7】
前記磁気テープの幅方向ヤング率は4.0GPa以上である、請求項1に記載の磁気テープ。
【請求項8】
前記非磁性支持体の前記磁性層を有する表面側とは反対の表面側に、非磁性粉末を含むバックコート層を更に有する、請求項1に記載の磁気テープ。
【請求項9】
前記磁気テープの垂直方向角型比は0.70以上である、請求項1に記載の磁気テープ。
【請求項10】
前記ズレ量の算術平均は0.40μm以下であり、
非磁性支持体と前記磁性層との間に非磁性粉末を含む非磁性層を更に有し、
前記非磁性層の厚みは0.7μm以上であり、
前記非磁性粉末は、平均粒子体積が2.0×10
-6
μm
3
以下のFe基無機酸化物粉末およびpHが9.0以下のカーボンブラックを含み、
前記磁気テープの幅方向ヤング率は4.0GPa以上であり、かつ
前記非磁性支持体の前記磁性層を有する表面側とは反対の表面側に、非磁性粉末を含むバックコート層を更に有する、請求項1に記載の磁気テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
磁気記録媒体にはテープ状のものとディスク状のものがあり、データバックアップ、アーカイブ等のデータストレージ用途には、テープ状の磁気記録媒体、即ち磁気テープが主に用いられている(例えば特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2016-524774号公報
US2019/0164573A1
特許第6590102号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁気テープへのデータの記録は、通常、磁気テープ装置(一般に「ドライブ」と呼ばれる。)内で磁気テープを走行させ、磁気ヘッドを磁気テープのデータバンドに追従させてデータバンド上にデータを記録することにより行われる。これにより、データバンドにデータトラックが形成される。また、記録されたデータの再生時には、磁気テープ装置内で磁気テープを走行させ、磁気ヘッドを磁気テープのデータバンドに追従させてデータバンド上に記録されたデータの読み取りを行う。そして、かかる記録後または再生後、磁気テープは、通常、磁気テープカートリッジ等の内部でリールに巻装された状態で、次に記録および/または再生が行われるまで、保管される。
【0005】
以上のような記録および/または再生において磁気ヘッドが磁気テープのデータバンドに追従する精度を高めるために、サーボ信号を利用してヘッドトラッキングを行うシステム(以下、「サーボシステム」と記載する。)が実用化されている。しかし、上記保管後、記録および/または再生が行われる際、保管により生じた磁気テープのテープ幅変形によって、データを記録および/または再生するための磁気ヘッドが狙いのトラック位置からずれる現象(一般に、「オフトラック」と呼ばれる。)が生じ得る。オフトラックにより、記録済データの上書き、再生不良等が発生するとドライブの動作安定性は低下してしまう。近年、磁気テープの高容量化に伴うトラック密度の高密度化によって、オフトラックが生じ易くなっているため、ドライブの動作安定性向上に対するニーズは高まっている。他方、近年、データストレージ分野では、アーカイブ(archive)と呼ばれる、データの長期保管が行われている。しかし、一般に、保管期間が長くなるほど磁気テープのテープ幅変形は生じ易くなりオフトラックの発生頻度は増加する傾向がある。
【0006】
以上に鑑み、本発明の一態様は、長期保管後の記録および/または再生において、ドライブの動作安定性向上に寄与し得る磁気テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、以下の通りである。
[1]非磁性支持体と、強磁性粉末を含む磁性層と、を有する磁気テープであって、
上記磁性層はn本のサーボバンドを有し、nは3以上の整数であり、
上記磁性層の幅方向の一方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンド0、他方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンドn-1、サーボバンド0と隣り合うサーボバンドをサーボバンド1、サーボバンド1と隣り合うサーボバンドをサーボバンド2、と順次サーボバンドを番号付けする場合、サーボバンド1とサーボバンド2との間のサーボバンド間隔の算術平均からのサーボバンド間隔のズレ量(以下、単に「ズレ量」とも記載する。)が最も大きい位置Aにおけるシワ深さS
A
は10μm以下である磁気テープ。
[2]上記ズレ量の算術平均は0.40μm以下である、[1]に記載の磁気テープ。
[3]非磁性支持体と上記磁性層との間に非磁性粉末を含む非磁性層を更に有する、[1]または[2]に記載の磁気テープ。
[4]上記非磁性層の厚みは0.7μm以上である、[3]に記載の磁気テープ。
[5]上記非磁性粉末は、平均粒子体積が2.0×10
-6
μm
3
以下のFe基無機酸化物粉末を含む、[3]または[4]に記載の磁気テープ。
[6]上記非磁性粉末は、pHが9.0以下のカーボンブラックを含む、[3]~[5]のいずれかに記載の磁気テープ。
[7]上記磁気テープの幅方向ヤング率は4.0GPa以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の磁気テープ。
[8]上記非磁性支持体の上記磁性層を有する表面側とは反対の表面側に、非磁性粉末を含むバックコート層を更に有する、[1]~[7]のいずれかに記載の磁気テープ。
[9]上記磁気テープの垂直方向角型比は0.70以上である、[1]~[8]のいずれかに記載の磁気テープ。
[10]上記ズレ量の算術平均は0.40μm以下であり、
非磁性支持体と上記磁性層との間に非磁性粉末を含む非磁性層を更に有し、
上記非磁性層の厚みは0.7μm以上であり、
上記非磁性粉末は、平均粒子体積が2.0×10
-6
μm
3
以下のFe基無機酸化物粉末およびpHが9.0以下のカーボンブラックを含み、
上記磁気テープの幅方向ヤング率は4.0GPa以上であり、かつ
上記非磁性支持体の上記磁性層を有する表面側とは反対の表面側に、非磁性粉末を含むバックコート層を更に有する、[1]に記載の磁気テープ。
[11]上記磁気テープの垂直方向角型比は0.70以上である、[10]に記載の磁気テープ。
[12][1]~[11]のいずれかに記載の磁気テープを含む磁気テープカートリッジ。
[13][1]~[11]のいずれかに記載の磁気テープを含む磁気テープ装置。
[14]磁気ヘッドを更に含み、
上記磁気ヘッドは、一対のサーボ信号読み取り素子の間に複数の磁気ヘッド素子を有する素子アレイを含むモジュールを有し、かつ
上記磁気テープ装置は、上記磁気テープ装置内での磁気テープの走行中、上記磁気テープの幅方向に対して上記素子アレイの軸線がなす角度θを変化させる、[13]に記載の磁気テープ装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、長期保管後の記録および/または再生において、ドライブの動作安定性向上に寄与する磁気テープを提供することができる。また、本発明の一態様によれば、かかる磁気テープを含む磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
データバンドおよびサーボバンドの配置例を示す。
LTO(Linear Tape-Open) Ultriumフォーマットテープのサーボパターン配置例を示す。
シワ深さS
A
の測定において磁気テープを配置する治具の一例を示す概略図である。
磁気テープの製造工程の一例(工程概略図)を示す。
磁気ヘッドのモジュールの一例を示す概略図である。
磁気テープ装置における磁気テープ走行中のモジュールと磁気テープとの相対的な位置関係の説明図である。
磁気テープ走行中の角度θの変化に関する説明図である。
磁気テープ走行中の角度θの測定方法の説明図である。
磁気テープ装置の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[磁気テープ]
本発明の一態様は、非磁性支持体と、強磁性粉末を含む磁性層と、を有する磁気テープに関する。上記磁性層はn本のサーボバンドを有し、nは3以上の整数である。上記磁性層の幅方向の一方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンド0、他方の最端に位置するサーボバンドをサーボバンドn-1、サーボバンド0と隣り合うサーボバンドをサーボバンド1、サーボバンド1と隣り合うサーボバンドをサーボバンド2、と順次サーボバンドを番号付けする場合、サーボバンド1とサーボバンド2との間のサーボバンド間隔の算術平均からのサーボバンド間隔のズレ量が最も大きい位置Aにおけるシワ深さS
A
は10μm以下である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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