特許ウォッチ

公開番号2025169115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024074149
出願日2024-04-30
発明の名称上衣および上衣の縫製方法
出願人有限会社芳美商事
代理人個人
主分類A41D 27/20 20060101AFI20251105BHJP(衣類)
要約【課題】機能性に加え、ファッション性も備える上衣および上衣の縫製方法を提供すること。
【解決手段】右前身頃と、左前身頃と、後身頃と、を有する上衣であって、正面視略逆L字状を呈する第一の右前身頃と、右端部と左端部とが略対向関係にある第二の右前身頃とが縫い合わされて、上記第一の右前身頃および上記第二の右前身頃に囲まれた空間がポケットとして機能し、正面視略L字状を呈する第一の左前身頃と、右端部と左端部とが略対向関係にある第二の左前身頃とが縫い合わされて、上記第一の左前身頃および上記第二の左前身頃に囲まれた空間がポケットとして機能する、上衣。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
右前身頃と、左前身頃と、後身頃と、を有する上衣であって、
上記右前身頃は、
正面視略逆Ｌ字状を呈する第一の右前身頃と、
右端部と左端部とが略対向関係にある第二の右前身頃と、を有し、
上記第一の右前身頃は、当該第一の右前身頃の上方右端部および左端部の少なくとも一方並びに下方右端部および下端部において、上記第二の右前身頃と縫い合わされており、
上記第二の右前身頃は、当該第二の右前身頃の上端部および右端部において、上記後身頃の上端部および右端部とそれぞれ縫い合わされており、
上記左前身頃は、
正面視略Ｌ字状を呈する第一の左前身頃と、
右端部と左端部とが略対向関係にある第二の左前身頃と、を有し、
上記第一の左前身頃は、当該第一の左前身頃の上方左端部および右端部の少なくとも一方並びに下方左端部および下端部において、上記第二の左前身頃と縫い合わされており、
上記第二の左前身頃は、当該第二の左前身頃の上端部および左端部において、上記後身頃の上端部および左端部とそれぞれ縫い合わされており、
上記第一の右前身頃と上記第二の右前身頃とが縫い合わされることで設けられる上記第一の右前身頃および上記第二の右前身頃に囲まれた空間が、右ポケットとして機能し、
上記第一の左前身頃と上記第二の左前身頃とが縫い合わされることで設けられる、上記第一の左前身頃および上記第二の左前身頃に囲まれた空間が、左ポケットとして機能する、上衣。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
上記後身頃は、更に、上記第一の右前身頃の上端部および上記第一の左前身頃の上端部と縫い合わされている、請求項１に記載の上衣。
【請求項３】
更に、右見返しと、左見返しと、を有し、
上記右見返しは、上記第一の右前身頃の左端部と縫い合わされ、
上記左見返しは、上記第一の左前身頃の右端部と縫い合わされている、請求項１に記載の上衣。
【請求項４】
更に、右袖と、左袖と、衿とを有し、
上記右袖は、上記第二の右前身頃および上記後身頃と縫い合わされ、
上記左袖は、上記第二の左前身頃および上記後身頃と縫い合わされ、
上記衿は、少なくとも上記第一の右前身頃、上記右見返し、上記第一の左前身頃、上記左見返しおよび上記後身頃の各上端部と縫い合わされている、請求項３に記載の上衣。
【請求項５】
上記第一の右前身頃の左端部または上記第一の左前身頃の右端部に設けられる釦と、
この釦が設けられていない上記第一の左前身頃の右端部または上記第一の右前身頃の左端部に設けられる上記釦に対応する釦孔と、を有する請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の上衣。
【請求項６】
右前身頃と、左前身頃と、後身頃と、右見返しと、左見返しと、右袖と、左袖と、衿と、を有する上衣の縫製方法であって、
上記右前身頃は、正面視略逆Ｌ字状を呈する第一の右前身頃と、右端部と左端部とが略対向関係にある第二の右前身頃と、を有し、
上記左前身頃は、正面視略Ｌ字状を呈する第一の左前身頃と、右端部と左端部とが略対向関係にある第二の左前身頃と、を有し、
上記第一の右前身頃の上方右端部および下端部において上記第一の右前身頃と上記第二の右前身頃とを縫い合わせる工程と、
上記第一の左前身頃の上方左端部および下端部において上記第一の左前身頃と上記第二の左前身頃とを縫い合わせる工程と、
上記第一の右前身頃の左端部と上記右見返しとを縫い合わせる工程と、
上記第一の左前身頃の右端部と上記左見返しとを縫い合わせる工程と、
上記第一の右前身頃の上端部と上記第二の右前身頃の上端部と上記後身頃の右側上端部とを縫い合わせる工程と、
上記第一の左前身頃の上端部と上記第二の左前身頃の上端部と上記後身頃の左側上端部とを縫い合わせる工程と、
上記第一の右前身頃の下方右端部と上記第二の右前身頃の右端部と上記後身頃の右端部とを縫い合わせる工程と、
上記第一の左前身頃の下方左端部と上記第二の左前身頃の左端部と上記後身頃の左端部とを縫い合わせる工程と、
上記第一の右前身頃、上記右見返し、上記第一の左前身頃、上記左見返しおよび上記後身頃の各上端部と上記衿の下端部とを縫い合わせる工程と、
上記第二の右前身頃と上記後身頃と上記右袖とを縫い合わせる工程と、
上記第二の左前身頃と上記後身頃と上記左袖とを縫い合わせる工程と、を有する、上衣の縫製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、上衣および上衣の縫製方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
一般的に、時、場所および場合に応じて、適切な上衣（ジャケット、コート、トップスおよびアウター等）が着用される。また、近時は、軽量性および着心地等の機能性を追求した上衣が提供されている。
【０００３】
特許文献１には、裏地と芯地とパッドの使用を極力省略してアンコン仕立てにより軽い着心地と柔らかな風合いを追求した軽量ジャケットであって、左右の前身頃における肩部上端に沿い襟ぐりから袖ぐりに亘る所要範囲にだけ芯地を限定的に採用したことを特徴とする軽量ジャケットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１６５４４９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、機能性に加え、ファッション性も備える上衣および上衣の縫製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（１）本発明の一態様に係る上衣は、右前身頃と、左前身頃と、後身頃と、を有する上衣であって、上記右前身頃は、正面視略逆Ｌ字状を呈する第一の右前身頃と、右端部と左端部とが略対向関係にある第二の右前身頃と、を有し、上記第一の右前身頃は、当該第一の右前身頃の上方右端部および左端部の少なくとも一方並びに下方右端部および下端部において、上記第二の右前身頃と縫い合わされており、上記第二の右前身頃は、当該第二の右前身頃の上端部および右端部において、上記後身頃の上端部および右端部とそれぞれ縫い合わされており、上記左前身頃は、正面視略Ｌ字状を呈する第一の左前身頃と、右端部と左端部とが略対向関係にある第二の左前身頃と、を有し、上記第一の左前身頃は、当該第一の左前身頃の上方左端部および右端部の少なくとも一方並びに下方左端部および下端部において、上記第二の左前身頃と縫い合わされており、上記第二の左前身頃は、当該第二の左前身頃の上端部および左端部において、上記後身頃の上端部および左端部とそれぞれ縫い合わされており、上記第一の右前身頃と上記第二の右前身頃とが縫い合わされることで設けられる上記第一の右前身頃および上記第二の右前身頃に囲まれた空間が、右ポケットとして機能し、上記第一の左前身頃と上記第二の左前身頃とが縫い合わされることで設けられる、上記第一の左前身頃および上記第二の左前身頃に囲まれた空間が、左ポケットとして機能する。
【０００７】
（２）上記（１）に記載の上衣において、上記後身頃は、更に、上記第一の右前身頃の上端部および上記第一の左前身頃の上端部と縫い合わされていてもよい。
【０００８】
（３）上記（１）または（２）に記載の上衣は、更に、右見返しと、左見返しと、を有し、上記右見返しは、上記第一の右前身頃の左端部と縫い合わされ、上記左見返しは、上記第一の左前身頃の右端部と縫い合わされていてもよい。
【０００９】
（４）上記（３）に記載の上衣は、更に、右袖と、左袖と、衿とを有し、上記右袖は、上記第二の右前身頃および上記後身頃と縫い合わされ、上記左袖は、上記第二の左前身頃および上記後身頃と縫い合わされ、上記衿は、少なくとも上記第一の右前身頃、上記右見返し、上記第一の左前身頃、上記左見返しおよび上記後身頃の各上端部と縫い合わされていてもよい。
【００１０】
（５）上記（１）から（４）のいずれか１に記載の上衣は、上記第一の右前身頃の左端部または上記第一の左前身頃の右端部に設けられる釦と、この釦が設けられていない上記第一の左前身頃の右端部または上記第一の右前身頃の左端部に設けられる上記釦に対応する釦孔と、を有していてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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