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公開番号2025168678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2022153421
出願日2022-09-27
発明の名称生体信号取得用粘着性電極及び生体センサ
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類A61B 5/268 20210101AFI20251105BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体への刺激を軽減し、優れた柔軟性を有すると共に、低抵抗で生体に対する接着性を維持できる生体信号取得用粘着性電極を提供する。
【解決手段】本発明に係る生体信号取得用粘着性電極は、導電性高分子、水系エマルジョン粘着剤、保湿剤及び中和剤を含み、25℃におけるpHが、3.5～7.5である。
【選択図】無し
特許請求の範囲【請求項１】
導電性高分子、水系エマルジョン粘着剤、保湿剤及び中和剤を含み、
２５℃におけるｐＨが、３．５～７．５である生体信号取得用粘着性電極。
続きを表示（約 340 文字）【請求項２】
前記中和剤が、イミダゾール化合物を含む請求項１に記載の生体信号取得用粘着性電極。
【請求項３】
前記中和剤の含有量が、０．５ｗｔ％～２．４ｗｔ％である請求項１に記載の生体信号取得用粘着性電極。
【請求項４】
前記水系エマルジョン粘着剤が、アクリル系エマルジョン粘着剤である請求項１に記載の生体信号取得用粘着性電極。
【請求項５】
アクリル系エマルジョン粘着剤が、水分散型共重合体と、前記水分散型共重合体と相溶する有機液状成分とを含むシラン系エマルジョン粘着剤である請求項４に記載の生体信号取得用粘着性電極。
【請求項６】
請求項１～５の何れか一項に記載の生体信号取得用粘着性電極を備える生体センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、生体信号取得用粘着性電極及び生体センサに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
病院、診療所等の医療機関、介護施設、自宅等において、例えば、心電図波形、脈波、脳波、筋電等の生体情報を取得するウェアラブルな生体センサが用いられる。生体センサは、生体と接触して被験者の生体情報を取得する生体信号取得用粘着性電極（生体電極）を備えており、生体情報を測定する際には、生体センサを被験者の皮膚に貼り付けて、生体情報に関する電気信号を生体電極で取得することで、生体情報が測定される。
【０００３】
このような生体センサ用の生体電極として、例えば、導電性有機高分子化合物と粘着材料とを含む粘着剤層を有し、配線基板の皮膚面に貼り合せることに用いられる粘着シートが開示されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－１４７６５９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１では、粘着シートの皮膚に対する刺激と、柔軟性について検討していない。特許文献１の粘着シートの粘着剤層の形成に用いられる導電性有機高分子化合物は強酸の性質を有するため、得られる粘着剤層も強酸の性質を有する傾向にある。そのため、粘着シートの使用時に粘着剤層が皮膚に接触すると、皮膚への刺激が強くなる、という問題があった。
【０００６】
また、生体電極は、皮膚等の生体表面に貼り付けて長時間使用されることが多い。そのため、生体電極が皮膚等の生体表面から生体情報に関する電気信号を長時間安定して取得するためには、体動に伴い皮膚の表面が伸びても、生体表面に安定して貼付した状態に維持できることが重要である。
【０００７】
本発明の一態様は、生体への刺激を軽減し、優れた柔軟性を有すると共に、低抵抗で生体に対する接着性を維持できる生体信号取得用粘着性電極を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明に係る生体信号取得用粘着性電極の一態様は、
導電性高分子、水系エマルジョン粘着剤、保湿剤及び中和剤を含み、
２５℃におけるｐＨが、３．５～７．５である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明に係る生体信号取得用粘着性電極の一態様は、生体への刺激を軽減し、優れた柔軟性を有すると共に、低抵抗で生体に対する接着性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の実施形態に係る生体信号取得用粘着性電極の一例を示す斜視図である。
実施例及び比較例１の電極シートのイミダゾール濃度とシート抵抗との関係を示す図である。
実施例及び比較例１の電極シートのイミダゾール濃度と破断伸びとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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