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公開番号2025168677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2022132235
出願日2022-08-23
発明の名称建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤およびその利用
出願人伯東株式会社
代理人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20251105BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】建材ボードとしての繊維混入板の嵩高性を向上させつつ、繊維混入板の強度低下を抑制できる技術を提供する。
【解決手段】セメントとパルプとを含有する建材ボードとしての繊維混入板に用いられる嵩高剤は、特定のエーテル化合物(1)又はエステル化合物(2)のうち少なくとも一方を含むことを特徴とし、建材ボードとしての繊維混入板は、セメントと、パルプと、特定のエーテル化合物(1)又はエステル化合物(2)のうち少なくとも一方を含むことを特徴とし、建材ボードとしての繊維混入板の製造方法は、パルプと、セメントと、特定のエーテル化合物(1)又はエステル化合物(2)のうち少なくとも一方と、を混合する混合工程を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セメントとパルプとを含有する建材ボードとしての繊維混入板に用いられる嵩高剤であって、
下記一般式(1)のエーテル化合物又は下記一般式(2)エステル化合物のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
TIFF
2025168677000007.tif
54
116
(式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又炭素数1以上50以下のアルキル基を示し、EOはエチレンオキサイド鎖、POはプロピレンオキサイド鎖を示し、n、mは平均付加モル数であり、n、mは、同一又は異なって、それぞれ0以上50以下を示すが、n=m=0の場合はない。)
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤において、
前記エーテル化合物(1)又は前記エステル化合物(2)のR1又はR2が、炭素数12以上の鎖長を有することを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
【請求項3】
請求項2に記載の建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤において、
前記エーテル化合物(1)又は前記エステル化合物(2)のR1又はR2が、炭素数が14以上の鎖長を有することを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤において、
前記エーテル化合物(1)又は前記エステル化合物(2)のEO又はPOの平均付加モル数の合計が7モル以上であることを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
【請求項5】
請求項4に記載の建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤において、
前記エーテル化合物(1)又は前記エステル化合物(2)のEO又はPOの平均付加モル数の合計が20モル以上であることを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
【請求項6】
請求項5記載の建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤において、
前記エーテル化合物(1)又は前記エステル化合物(2)のR1の炭素数が14以上の鎖長を有し、EO及びPOの平均付加モル数の合計が20モル以上であることを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
【請求項7】
請求項6記載の建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤において、
前記エーテル化合物(1)であって、R1の炭素数が14以上の鎖長を有し、EO及びPOの平均付加モル数の合計が30モル以上であることを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤。
【請求項8】
建材ボードとしての繊維混入板であって、
セメントと、
パルプと、
下記一般式(1)のエーテル化合物又は下記一般式(2)エステル化合物のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板。
TIFF
2025168677000008.tif
54
116
(式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又炭素数1以上50以下のアルキル基を示し、EOはエチレンオキサイド鎖、POはプロピレンオキサイド鎖を示し、n、mは平均付加モル数であり、n、mは、同一又は異なって、それぞれ0以上50以下を示すが、n=m=0の場合はない。)
【請求項9】
建材ボードとしての繊維混入板の製造方法であって、
パルプと、セメントと、下記一般式(1)のエーテル化合物又は下記一般式(2)エステル化合物のうち少なくとも一方と、を混合する混合工程を含むことを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板の製造方法。
TIFF
2025168677000009.tif
54
116
(式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又炭素数1以上50以下のアルキル基を示し、EOはエチレンオキサイド鎖、POはプロピレンオキサイド鎖を示し、n、mは平均付加モル数であり、n、mは、同一又は異なって、それぞれ0以上50以下を示すが、n=m=0の場合はない。)
【請求項10】
請求項9に記載の建材ボードとしての繊維混入板の製造方法において、
前記混合工程では、前記エーテル化合物(1)又は前記エステル化合物(2)のうち少なくとも一方を、パルプと、セメントとを含むセメント混合スラリーの質量に対して10mg/kg以上1000mg/kg以下で混合することを特徴とする、
建材ボードとしての繊維混入板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建材ボードとしての繊維混入板において、材料価格の高騰、環境保護の必要性および資源の有効利用等の観点から、嵩高さに重要なパルプの使用量を減らしつつも、建材ボードにおける繊維混入板の厚みを維持することが望まれている。
【0003】
製紙の分野で用いられるパルプ嵩高剤としては、高級アルコールや、そのアルキレンオキシド付加物を含有する紙用嵩高剤(特許文献1)、油脂または糖アルコール系非イオン界面活性剤を含有する紙用嵩高剤(特許文献2)、脂肪酸のアルキレンオキシド付加物を含有する紙用嵩高剤(特許文献3)、カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩、両性化合物を含有する紙用嵩高剤(特許文献4)、更には多価アルコール脂肪酸エステルの紙用嵩高剤(特許文献5)や、脂肪族カルボン酸とポリアミンから得られる化合物にエピハロヒドリンを反応して得られる化合物を含有する紙用嵩高剤(特許文献6)が知られている。
【0004】
特許文献7には、嵩高な無機質板の製造方法として、スラリーにアルコキシシラン類を添加し、混合撹拌で発泡を促して微細気泡を含ませる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第98/03730号パンフレット
特開平11-200283号公報
特開平11-200284号公報
特開平11-269799号公報
特開平11-350380号公報
特開2000-273792号公報
特開2004-255618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~6に記載の紙用嵩高剤は、酸性~中性のスラリーに添加される。このため、スラリーの液性が強アルカリ性である繊維混入板においては、十分な嵩高効果が得られないことを本願発明者らは見出した。また、繊維混入板のスラリーは、カルシウムイオン濃度が極めて高い。このため、カルシウムイオン濃度が高くない対象物に適用される紙用嵩高剤を繊維混入板に用いても、十分な嵩高効果が得られないことを本願発明者らは見出した。
【0007】
また、特許文献7に記載の方法では、混合撹拌時の泡立ちの制御が必要であるため、品質の安定した繊維混入板の製造が困難となるおそれがあり、その結果、安定した嵩高効果が得られないことを本願発明者らは見出した。加えて、特許文献7に記載の方法では、気泡の混入により加圧成型時に水走りが生じて成型材に切れが生じるおそれがあり、繊維混入板の品質を損なうおそれがある。
【0008】
特許文献1~6に記載の紙用嵩高剤は、酸性~中性のスラリーに添加される。このため、スラリーの液性がアルカリ性であることも多い窯業サイディングボードにおいては、十分な嵩高効果が得られないことを本願発明者らは見出した。このため、建材ボードにおける繊維混入板の嵩高性を向上させる技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することができる。
【0010】
(1)本発明の一形態によれば、建材ボードとしての繊維混入板用嵩高剤が提供される。この繊維混入板用嵩高剤は セメントとパルプとを含有する建材ボードとしての繊維混入板に用いられる嵩高剤であって、下記一般式(1)のエーテル化合物又は下記一般式(2)エステル化合物のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする。この形態の繊維混入板用嵩高剤によれば、建材ボードとしての繊維混入板の嵩高性を向上させることができる。
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2025168677000001.tif
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(式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又炭素数1以上50以下のアルキル基を示し、EOはエチレンオキサイド鎖、POはプロピレンオキサイド鎖を示し、n、mは平均付加モル数であり、n、mは、同一又は異なって、それぞれ0以上50以下を示すが、n=m=0の場合はない。)
(【0011】以降は省略されています)

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