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公開番号2025165711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024069967
出願日2024-04-23
発明の名称記録装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20251028BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ヘッドユニットの回転を抑制しつつ、ヘッドユニットを位置決め位置に適切に移動させる。
【解決手段】記録装置は、媒体に記録を行う記録位置と、記録位置から退避した退避位置とに、移動方向に沿って記録部を移動させる移動機構と、記録部の移動方向における位置を位置決め位置に決める位置決め部と、記録部の一部が位置決め部に当接した状態で、位置決め部及び移動機構から受ける力によって記録部に生じるモーメントを打ち消す様に記録部を押圧する押圧手段と、を備える。押圧手段は、記録部から独立して設けられ、記録部に対して進退可能な第1進退部材と、記録部から独立して設けられ、第1進退部材を記録部に向けて押圧する第1押圧部材と、記録部に設けられ、第1進退部材に対して進退可能な第2進退部材と、記録部に設けられ、第2進退部材を第1進退部材に向けて押圧する第2押圧部材とを有する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
媒体に記録を行う記録部と、
媒体に記録を行う記録位置と、前記記録位置から退避した退避位置とに、移動方向に沿って前記記録部を移動させる移動機構と、
前記移動方向のうち前記退避位置から前記記録位置に向かう方向、及び前記記録位置から前記退避位置に向かう方向のいずれか一方を第1方向とし、反対方向を第2方向として、前記第1方向に向かって移動する前記記録部の一部と当接し、前記記録部の前記移動方向における位置を位置決め位置に決める位置決め部と、
前記記録部の一部が前記位置決め部に当接した状態で、前記位置決め部及び前記移動機構から受ける力によって前記記録部に生じるモーメントを打ち消す様に前記記録部を押圧する押圧手段と、
を備え、
前記押圧手段は、
前記記録部から独立して設けられ、前記記録部に対して進退可能な第1進退部材と、
前記記録部から独立して設けられ、前記第1進退部材を前記記録部に向けて押圧する第1押圧部材と、
前記記録部に設けられ、前記第1進退部材に対して進退可能な第2進退部材と、
前記記録部に設けられ、前記第2進退部材を前記第1進退部材に向けて押圧する第2押圧部材と、
を有する、
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、
前記記録部は、
記録ヘッドを備える本体部と、
前記移動方向に沿って前記本体部に対して相対的にスライド可能なスライド部材と、
を有し、
前記移動機構は、前記本体部が前記位置決め部に当接した状態で前記スライド部材を前記第1方向に移動させることで、前記本体部を前記第1方向に押圧する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の記録装置において、
前記記録部は、
前記スライド部材に設けられた第1受け部と、
前記本体部に設けられた第2受け部と、
前記第1受け部と前記第2受け部との間に設けられる押圧部材であって、前記本体部が前記位置決め部に当接した状態で前記スライド部材が前記第1方向に移動する際に、前記第2受け部を前記第1方向に押圧する第3押圧部材と、
を有する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の記録装置において、
前記記録部が前記第1方向に移動する際の、前記スライド部材と前記本体部との相対的な変位を検出する検出部を備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項2または請求項3に記載の記録装置において、
前記移動機構は、ラックピニオン機構によって前記記録部を前記移動方向に移動させ、
前記ラックピニオン機構を構成するラックは、前記スライド部材に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項4に記載の記録装置において、
前記移動機構は、ラックピニオン機構によって前記記録部を前記移動方向に移動させ、
前記ラックピニオン機構を構成するラックは、前記スライド部材に設けられ、
前記検出部は、前記本体部と前記スライド部材との相対移動を検出する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項1に記載の記録装置において、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材は、いずれもばねであり、
前記第1押圧部材のばね定数と、前記第2押圧部材のばね定数とが異なる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項1に記載の記録装置において、
前記第2進退部材は、回転可能であって、回転することで前記第1進退部材に対して進退し、
前記第2進退部材の回転軸の軸中心線は、前記移動方向と交差する幅方向に沿っており、
前記第2進退部材が回転する際の自由端は、前記回転軸に対して前記第2方向に位置し、
前記記録部が前記第1方向に移動する際、前記第1進退部材は、前記第2進退部材に対し前記回転軸から前記自由端に向かって相対移動する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項1に記載の記録装置において、
前記記録部は、前記移動方向と交差する幅方向の一方側端部に第1被ガイド部を備えるとともに、前記幅方向の他方側端部において前記移動方向に間隔を空けて第2被ガイド部と第3被ガイド部を備え、
前記第1被ガイド部は、前記移動方向に沿って延びる第1ガイド部によって、前記移動方向にガイドされ、
前記第2被ガイド部と前記第3被ガイド部は、前記移動方向に沿って延びる第2ガイド部によって、前記移動方向にガイドされ、
前記記録部は、少なくとも前記位置決め位置にある状態で、前記第1被ガイド部、前記第2被ガイド部、及び前記第3被ガイド部の三箇所で支持される、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項10】
請求項9に記載の記録装置において、
前記第1被ガイド部が前記第1ガイド部と接する第1位置、前記第2被ガイド部が前記第2ガイド部と接する第2位置、及び前記第3被ガイド部が前記第2ガイド部と接する第3位置を含む平面と直交する方向から見て、前記押圧手段が前記記録部に力を付与する位置が、前記第1位置、前記第2位置、及び前記第3位置を結ぶ三角形の領域内にある、
ことを特徴とする記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、記録ヘッドを含むヘッドユニットが記録位置と退避位置との間で移動可能に構成された記録装置が開示されている。この記録装置において、前記記録位置は、ヘッドユニットの一部が位置決め部に当接することで位置決めされる。ヘッドユニットには、ヘッドユニットを移動させる移動機構がヘッドユニットに付与する力と、ヘッドユニットが位置決め部から受ける反力とにより、回転のモーメントが生じる。この回転のモーメントは、ヘッドユニットの姿勢を不安定にする為、特許文献1記載の記録装置は、ヘッドユニットが記録位置にある際にヘッドユニットの回転を打ち消す方向の力をヘッドユニットに付与するユニット押圧手段を備えている。ユニット押圧手段は、ヘッドユニットの移動方向と交差する方向にヘッドユニットを押圧する。
【0003】
特許文献1において上記ユニット押圧手段は、ヘッドユニット側の部位と、ヘッドユニットから独立した部位とで構成される。ヘッドユニット側の部位は、回転可能に設けられる部材であって、自由端を有する回転部材と、自由端がヘッドユニットから離れる方向に回転部材を押圧するばねとで構成される。ヘッドユニットから独立した部位は、ヘッドユニットが記録位置にある際に回転部材と当接する従動コロで構成される。ヘッドユニットが退避位置から記録位置へ向かって移動する際、回転部材が従動コロと係合して回転し、回転部材が従動コロから受ける反力によってヘッドユニットが押圧される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-076882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の様に特許文献1記載の構成においては、ヘッドユニットが退避位置から記録位置に向けて移動する際、ユニット押圧手段から押圧力を受け、これが前記記録位置に移動する際の負荷となる。従ってヘッドユニットが記録位置に適切に移動できない場合が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為の、本発明の記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、媒体に記録を行う記録位置と、前記記録位置から退避した退避位置とに、移動方向に沿って前記記録部を移動させる移動機構と、前記移動方向のうち前記退避位置から前記記録位置に向かう方向、及び前記記録位置から前記退避位置に向かう方向のいずれか一方を第1方向とし、反対方向を第2方向として、前記第1方向に向かって移動する前記記録部の一部と当接し、前記記録部の前記移動方向における位置を位置決め位置に決める位置決め部と、前記記録部の一部が前記位置決め部に当接した状態で、前記位置決め部及び前記移動機構から受ける力によって前記記録部に生じるモーメントを打ち消す様に前記記録部を押圧する押圧手段と、を備え、前記押圧手段は、前記記録部から独立して設けられ、前記記録部に対して進退可能な第1進退部材と、前記記録部から独立して設けられ、前記第1進退部材を前記記録部に向けて押圧する第1押圧部材と、前記記録部に設けられ、前記第1進退部材に対して進退可能な第2進退部材と、前記記録部に設けられ、前記第2進退部材を前記第1進退部材に向けて押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
プリンターの媒体搬送経路を示す図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
プリンターの媒体搬送経路を示す図であって、ヘッドユニットが退避位置にある状態を示す図。
プリンターの媒体搬送経路を示す図であって、キャップ部材によってインク吐出面をキャップする状態を示す図。
ヘッドユニット及び移動機構の斜視図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
ヘッドユニット及び移動機構の断面図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
ヘッドユニット及び移動機構の断面図であって、ヘッドユニットが退避位置にある状態を示す図。
ヘッドユニットの斜視図。
右ガイド部材の断面斜視図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
左第1ガイド部材と左第2ガイド部材の断面斜視図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
ヘッドユニットの移動領域と位置を模式的に示す図。
ヘッドユニットとユニット押圧手段の側面図であって、ヘッドユニットが記録位置の手前にある状態を示す図。
ヘッドユニットとユニット押圧手段の側面図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
押圧手段の斜視図。
ヘッドユニットの一部とユニット押圧手段の側面図であって、ヘッドユニットが記録位置の手前にある状態を示す図。
ヘッドユニットの一部とユニット押圧手段の側面図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
ヘッドユニットの一部とユニット押圧手段の側面図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
ヘッドユニットとユニット押圧手段の平面図であって、ヘッドユニットが記録位置にある状態を示す図。
模式的に示したヘッドユニットと各種センサーを含めた制御ブロック図であって、ヘッドユニットがホームポジションにある状態を示す図。
模式的に示したヘッドユニットと各種センサーを含めた制御ブロック図であって、ヘッドユニットが調整カムに当接した状態を示す図。
模式的に示したヘッドユニットと各種センサーを含めた制御ブロック図であって、ヘッドユニットが調整カムに当接してから更に移動した状態を示す図。
第1センサー、第2センサー、及びホームポジションの検出タイミングモーターの動作タイミングの一例を示すタイミングチャート。
第1センサー、第2センサー、及びホームポジションの検出タイミングとモーターの動作タイミングの一例を示すタイミングチャート。
ヘッドユニット交換時の初期検出動作の流れを示すフローチャート。
退避位置から記録位置に移動する際の動作の流れを示すフローチャート。
リトライ動作の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、媒体に記録を行う記録位置と、前記記録位置から退避した退避位置とに、移動方向に沿って前記記録部を移動させる移動機構と、前記移動方向のうち前記退避位置から前記記録位置に向かう方向、及び前記記録位置から前記退避位置に向かう方向のいずれか一方を第1方向とし、反対方向を第2方向として、前記第1方向に向かって移動する前記記録部の一部と当接し、前記記録部の前記移動方向における位置を位置決め位置に決める位置決め部と、前記記録部の一部が前記位置決め部に当接した状態で、前記位置決め部及び前記移動機構から受ける力によって前記記録部に生じるモーメントを打ち消す様に前記記録部を押圧する押圧手段と、を備え、前記押圧手段は、前記記録部から独立して設けられ、前記記録部に対して進退可能な第1進退部材と、前記記録部から独立して設けられ、前記第1進退部材を前記記録部に向けて押圧する第1押圧部材と、前記記録部に設けられ、前記第1進退部材に対して進退可能な第2進退部材と、前記記録部に設けられ、前記第2進退部材を前記第1進退部材に向けて押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、前記記録部の一部が前記位置決め部に当接した状態で、前記位置決め部及び前記移動機構から受ける力によって前記記録部に生じるモーメントを打ち消す様に前記記録部を押圧する押圧手段を備えることから、前記モーメントを抑制して前記記録部の姿勢を安定させることができる。
そして本態様によれば、前記押圧手段は、前記記録部から独立して設けられ、前記記録部に対して進退可能な第1進退部材と、前記記録部から独立して設けられ、前記第1進退部材を前記記録部に向けて押圧する第1押圧部材と、を備える。従って前記第1進退部材が進退せずに固定的に設けられた従来の構成と比べて、前記記録部が前記第1方向に移動する際の負荷を抑制でき、前記記録部が適切に前記位置決め位置へ移動することができる。
【0010】
第2の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記記録部は、記録ヘッドを備える本体部と、前記移動方向に沿って前記本体部に対して相対的にスライド可能なスライド部材と、を有し、前記移動機構は、前記本体部が前記位置決め部に当接した状態で前記スライド部材を前記第1方向に移動させることで、前記本体部を前記第1方向に押圧する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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