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公開番号
2025166265
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-05
出願番号
2025141355,2021125496
出願日
2025-08-27,2021-07-30
発明の名称
記録装置及び記録方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41J
2/21 20060101AFI20251028BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】コロナ照射部から被記録媒体の表面にコロナを照射することで発生するラジカルが吐出部に付着してインクと反応し、インクの吐出不良が発生することを抑制する。
【解決手段】搬送部106及び113と、コロナ照射部201と、吐出部110と、制御部120と、を備え、被記録媒体Mに白色インクで背景画像を形成させた後に有色インクで背景画像上に有色画像を形成させる際、白色インクの吐出密度に応じてコロナ照射部201の照射強度を変更する記録装置1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被記録媒体を搬送する搬送部と、
前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、
前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、
前記搬送部、前記コロナ照射部及び前記吐出部の駆動を制御する制御部と、
を備え、
前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有し、
前記制御部は、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる際、前記コロナ照射部の照射強度に応じて前記白色インクの吐出密度を変更することを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、
前記制御部は、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合に限り、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる際、前記コロナ照射部の照射強度に応じて前記白色インクの吐出密度を変更することを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の記録装置において、
前記既登録被記録媒体は、樹脂を素材として含むことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記制御部は、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させることなく前記有色インクで前記被記録媒体上に前記有色画像を形成させる際、前記コロナ照射部の照射強度を、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる場合における前記コロナ照射部の最大照射強度の20%以下となるようにすることを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記吐出部と前記被記録媒体との間隔を調整する間隔調整部を備え、
前記制御部は、前記間隔調整部を制御して、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させることなく前記有色インクで前記被記録媒体上に前記有色画像を形成させる際の前記間隔を、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる場合における前記間隔よりも、広げることを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記吐出部をメンテナンスするメンテナンス部を備え、
前記制御部は、前記メンテナンス部を制御して、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させることなく前記有色インクで前記被記録媒体上に前記有色画像を形成させる際の前記メンテナンス部によるメンテナンス間隔を、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる場合における前記メンテナンス部によるメンテナンス間隔よりも、短くすることを特徴とする記録装置。
【請求項7】
被記録媒体を搬送する搬送部と、
前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、
前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、
前記搬送部、前記コロナ照射部及び前記吐出部の駆動を制御する制御部と、
を備え、
前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有し、
前記制御部は、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合であって、且つ、記録データに前記白色インクで前記背景画像を形成するデータが含まれていない場合、自動で前記記録データに対して前記白色インクで前記背景画像を形成するデータを追加し、
前記制御部は、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合であって、且つ、前記記録データに前記白色インクで前記背景画像を形成するデータが含まれていない場合に、自動で前記記録データに対して前記白色インクで前記背景画像を形成するデータを追加する際、前記コロナ照射部の照射強度に応じて前記白色インクの吐出密度を変更することを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項7に記載の記録装置において、
記録モードとして第1記録モードと第2記録モードとを有し、
前記制御部は、
前記第1記録モードにおいては、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合であって、且つ、前記記録データに前記白色インクで前記背景画像を形成するデータが含まれていない場合、自動で前記記録データに対して前記白色インクで前記背景画像を形成するデータを追加し、
前記第2記録モードにおいては、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合であって、且つ、前記記録データに前記白色インクで前記背景画像を形成するデータが含まれていない場合であっても、前記記録データに対して前記白色インクで前記背景画像を形成するデータを追加しないことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の記録装置において、
前記制御部は、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合であって、且つ、前記記録データに前記白色インクで前記背景画像を形成するデータが含まれている場合、前記記録データに対して前記白色インクで前記背景画像を形成するデータを追加しないことを特徴とする記録装置。
【請求項10】
被記録媒体を搬送する搬送部と、
前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、
前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、
を備え、
前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有する、
記録装置を用いて実行可能な記録方法であって、
前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる際、前記コロナ照射部の照射強度に応じて前記白色インクの吐出密度を変更することを特徴とする記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、被記録媒体に吐出部からインクを吐出して記録する様々な記録装置が使用されている。例えば、特許文献1には、記録媒体の表面にコロナを照射することで記録媒体の表面を改質するコロナ処理器を備え、ロール状の記録媒体に吐出ヘッドからインクを吐出して画像を形成する印刷装置が開示されている。特許文献1には、記録媒体が帯電していることに起因して吐出ヘッドにインクのミストが付着することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-196745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが鋭意検討した結果、特許文献1の印刷装置のように、被記録媒体の表面にコロナを照射することで被記録媒体の表面を改質するコロナ照射部を備える従来の記録装置においては、コロナを照射することに伴って被記録媒体の表面にラジカルが存在することとなり、該被記録媒体の表面のラジカルの影響で吐出部にもラジカルが存在することとなることが分かった。そして、吐出部にラジカルが存在すると該ラジカルがインクのミストと反応して固着物を形成し、インクの吐出口に該固着物が付着して吐出不良の原因となり得ることが分かった。なお、特許文献1の印刷装置は、イオナイザーを備えており、イオナイザーにより記録媒体の表面を除電することが可能であるが、記録媒体の表面を除電しきれない場合も想定され、そのような場合、吐出不良を発生させ得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送部と、前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、前記搬送部、前記コロナ照射部及び前記吐出部の駆動を制御する制御部と、を備え、前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有し、前記制御部は、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる際、前記白色インクの吐出密度に応じて前記コロナ照射部の照射強度を変更することを特徴とする。
【0006】
また、上記課題を解決するための別の本発明の記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送部と、前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、前記搬送部、前記コロナ照射部及び前記吐出部の駆動を制御する制御部と、を備え、前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有し、前記制御部は、前記被記録媒体があらかじめ登録された既登録被記録媒体である場合であって、且つ、記録データに前記白色インクで前記背景画像を形成するデータが含まれていない場合、自動で前記記録データに対して前記白色インクで前記背景画像を形成するデータを追加することを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するための本発明の記録方法は、被記録媒体を搬送する搬送部と、前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、を備え、前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有する、記録装置を用いて実行可能な記録方法であって、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる際、前記白色インクの吐出密度に応じて前記コロナ照射部の照射強度を変更することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施例に係る記録装置の概略図。
図1の記録装置の電気的構成を表すブロック図。
図1の記録装置を用いて行う一実施例に係る記録方法のフローチャート。
吐出密度とコロナ照射部の照射強度との関係を表すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送部と、前記被記録媒体の搬送経路に配置され、前記被記録媒体の表面にコロナを照射することで前記表面を改質するコロナ照射部と、前記搬送経路における前記コロナ照射部の下流側に配置され、前記被記録媒体にインクを吐出する吐出部と、前記搬送部、前記コロナ照射部及び前記吐出部の駆動を制御する制御部と、を備え、前記吐出部は、前記インクとして背景画像を形成する白色インクを吐出する第1ヘッドと、前記搬送経路における前記第1ヘッドの下流側に配置され有色画像を形成する有色インクを吐出する第2ヘッドと、を有し、前記制御部は、前記被記録媒体に前記白色インクで前記背景画像を形成させた後に前記有色インクで前記背景画像上に前記有色画像を形成させる際、前記白色インクの吐出密度に応じて前記コロナ照射部の照射強度を変更することを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、被記録媒体に白色インクで背景画像を形成させた後に有色インクで背景画像上に有色画像を形成させる際、白色インクの吐出密度に応じてコロナ照射部の照射強度を変更する。本発明者らが鋭意検討した結果、被記録媒体に白色インクで背景画像を形成させた後に有色インクで背景画像上に有色画像を形成させると、コロナを照射することに伴って被記録媒体の表面に存在するラジカルの量が減少し、吐出不良を発生させづらくなることがわかった。このため、被記録媒体に白色インクで背景画像を形成させた後に有色インクで背景画像上に有色画像を形成させる際、白色インクの吐出密度に応じてコロナ照射部の照射強度を変更することで、インクの吐出不良が発生することを効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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