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公開番号2025165601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024069748
出願日2024-04-23
発明の名称化粧シート、化粧シートの製造方法および化粧材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20251028BHJP(積層体)
要約【課題】良好な艶消性を備えつつ、触感および意匠性が良好な化粧シートを提供する。
【解決手段】基材層1、意匠層2、樹脂層3および艶消層4を、厚さ方向において、この順に有する化粧シート10であって、上記艶消層は、上記樹脂層とは反対側の面に、皺構造を有し、上記樹脂層は、上記艶消層側の面に、複数の凹部を有し、上記艶消層は、上記樹脂層の上記凹部に追従する凹形状を有し、上記化粧シートを厚さ方向からみて、上記凹部と重複する領域を第1領域とし、上記凹部と重複しない領域を第2領域とした場合に、上記第1領域において、上記樹脂層および上記艶消層の間に、着色剤を含有する充填部が配置されている、化粧シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材層、意匠層、樹脂層および艶消層を、厚さ方向において、この順に有する化粧シートであって、
前記艶消層は、前記樹脂層とは反対側の面に、皺構造を有し、
前記樹脂層は、前記艶消層側の面に、複数の凹部を有し、
前記艶消層は、前記樹脂層の前記凹部に追従する凹形状を有し、
前記化粧シートを前記厚さ方向からみて、前記凹部と重複する領域を第1領域とし、前記凹部と重複しない領域を第2領域とした場合に、
前記第1領域において、前記樹脂層および前記艶消層の間に、着色剤を含有する充填部が配置されている、化粧シート。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
樹脂層、意匠層および艶消層を、厚さ方向において、この順に有する化粧シートであって、
前記艶消層は、前記樹脂層とは反対側の面に、皺構造を有し、
前記樹脂層は、前記艶消層側の面に、複数の凹部を有し、
前記意匠層および前記艶消層は、それぞれ、前記樹脂層の前記凹部に追従する凹形状を有し、
前記化粧シートを前記厚さ方向からみて、前記凹部と重複する領域を第1領域とし、前記凹部と重複しない領域を第2領域とした場合に、
前記第1領域において、前記樹脂層および前記艶消層の間に、着色剤を含有する充填部が配置されている、化粧シート。
【請求項3】
前記皺構造は、不規則な皺を有する構造であり、前記不規則な皺は、複数の突起部により構成された凸構造と、前記複数の突起部に囲まれて構成された凹構造と、を有する、請求項1または請求項2に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記艶消層における前記凹形状の深さが、10μm以上である、請求項1または請求項2に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記化粧シートを前記厚さ方向からみて、前記凹部は、第1方向に延在した形状を有し、
前記第1方向に直交する第2方向における前記凹部の長さを、前記凹部の幅とした場合に、前記凹部の幅が、200μm以上である、請求項1または請求項2に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記第1領域の前記皺構造における、JIS B0601:2013に規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmをRSm1とし、前記第1領域に隣接する前記第2領域の前記皺構造における、JIS B0601:2013に規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmをRSm2とした場合に、前記RSm1が、前記RSm2より小さい、請求項1または請求項2に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記RSm1に対する前記RSm2の割合(RSm2/RSm1)が、1.5倍以上である、請求項6に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記RSm1および前記RSm2は、それぞれ、100μm以下である、請求項6に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記艶消層側から320nm超400nm以下の波長光を照射した場合に、前記第1領域における前記充填部の反射率は、前記第1領域に隣接する前記第2領域における前記意匠層の反射率より高く、
前記第1領域における前記充填部と、前記第1領域に隣接する前記第2領域における前記意匠層との色差ΔEが、40以上である、請求項1または請求項2に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記第1領域において、前記艶消層の厚さが、3.0μm以上、20μm以下である、請求項1または請求項2に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧シート、化粧シートの製造方法および化粧材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
艶消物品を作製する方法として、エキシマ光等の光を用いて樹脂の表面に皺構造を形成する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、基材を準備する工程と、前記基材の表面に、特定の塗料を塗工し、前記基材の表面上に塗膜を形成する工程と、前記塗膜にエキシマ光を照射する工程と、前記塗膜に紫外線を照射して該塗膜を硬化させることにより、前記基材の表面上に表面層を形成する工程と、を有する化粧シートの製造方法が開示されている。これらの工程を経ることで、化粧シートの表面層には、多数の皺が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-24102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
樹脂の表面に皺構造を形成することで、化粧シートに良好な艶消性(低艶性)を付与できる。一方、化粧シートの高機能化の観点から、化粧シートには、良好な艶消性のみならず、良好な触感、および、良好な意匠性、が同時に求められる場合がある。
【0005】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、良好な艶消性を備えつつ、触感および意匠性が良好な化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示においては、基材層、意匠層、樹脂層および艶消層を、厚さ方向において、この順に有する化粧シートであって、上記艶消層は、上記樹脂層とは反対側の面に、皺構造を有し、上記樹脂層は、上記艶消層側の面に、複数の凹部を有し、上記艶消層は、上記樹脂層の上記凹部に追従する凹形状を有し、上記化粧シートを上記厚さ方向からみて、上記凹部と重複する領域を第1領域とし、上記凹部と重複しない領域を第2領域とした場合に、上記第1領域において、上記樹脂層および上記艶消層の間に、着色剤を含有する充填部が配置されている、化粧シートを提供する。
【0007】
本開示においては、樹脂層、意匠層および艶消層を、厚さ方向において、この順に有する化粧シートであって、上記艶消層は、上記樹脂層とは反対側の面に、皺構造を有し、上記樹脂層は、上記艶消層側の面に、複数の凹部を有し、上記意匠層および上記艶消層は、それぞれ、上記樹脂層の上記凹部に追従する凹形状を有し、上記化粧シートを上記厚さ方向からみて、上記凹部と重複する領域を第1領域とし、上記凹部と重複しない領域を第2領域とした場合に、上記第1領域において、上記樹脂層および上記艶消層の間に、着色剤を含有する充填部が配置されている、化粧シートを提供する。
【0008】
本開示においては、上述した化粧シートの製造方法であって、上記基材層、上記意匠層および上記樹脂層を、上記厚さ方向において、この順に有する積層体を準備する積層体準備工程と、上記積層体における上記樹脂層の上記意匠層とは反対側の面に、上記複数の凹部を形成する凹部形成工程と、上記凹部の少なくとも一部に、上記充填部を形成するためのインキを充填し、乾燥することで、上記充填部を形成する充填部形成工程と、上記充填部形成工程の後に、上記樹脂層の上記意匠層とは反対の面側、および、上記充填部の上記意匠層とは反対の面側に、上記艶消層を形成する艶消層形成工程と、を有し、上記艶消層形成工程は、上記艶消層を形成するための硬化性樹脂組成物を塗工して塗工層を形成し、上記塗工層を電離放射線による照射処理により硬化させることにより、上記皺構造を形成する皺構造形成処理を有し、上記電離放射線による照射処理では、(1)320nm超400nm以下の波長光の照射による第1硬化処理、(2)100nm以上200nm未満の波長光の照射による第2硬化処理、および、(3)電子線照射および200nm以上400nm以下の波長光の照射の少なくとも一方の照射による第3硬化処理を、この順に行う、化粧シートの製造方法を提供する。
【0009】
本開示においては、上述した化粧シートの製造方法であって、上記樹脂層の一方の面に、上記複数の凹部を形成する凹部形成工程と、上記凹部形成工程の後に、上記樹脂層の上記一方の面側に、上記意匠層を形成する意匠層形成工程と、上記凹部形成工程の後に、上記凹部の少なくとも一部に、上記充填部を形成するためのインキを充填し、乾燥することで、上記充填部を形成する充填部形成工程と、上記充填部形成工程の後に、上記意匠層の上記樹脂層とは反対の面側、および、上記充填部の上記樹脂層とは反対の面側に、上記艶消層を形成する艶消層形成工程と、を有し、上記艶消層形成工程は、上記艶消層を形成するための硬化性樹脂組成物を塗工して塗工層を形成し、上記塗工層を電離放射線による照射処理により硬化させることにより、上記皺構造を形成する皺構造形成処理を有し、上記電離放射線による照射処理では、(1)320nm超400nm以下の波長光の照射による第1硬化処理、(2)100nm以上200nm未満の波長光の照射による第2硬化処理、および、(3)電子線照射および200nm以上400nm以下の波長光の照射の少なくとも一方の照射による第3硬化処理を、この順に行う、化粧シートの製造方法を提供する。
【0010】
本開示においては、被着体と、上述した化粧シートと、を有する、化粧材を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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