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公開番号
2025163867
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024067460
出願日
2024-04-18
発明の名称
アロフェン含有組成物及びその製造方法、水硬性組成物及びその製造方法、並びに硬化体及びその製造方法
出願人
UBE三菱セメント株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01B
33/26 20060101AFI20251023BHJP(無機化学)
要約
【課題】二酸化炭素の発生量を低減することが可能なアロフェン含有組成物を提供すること。
【解決手段】アロフェン含有組成物は下記(1)又は(2)の条件を満たす。
(1)BET比表面積が200m
2
/g超、及び、アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が80~150J/g
(2)BET比表面積が50~200m
2
/g、及び、アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が50J/g以上
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(1)又は(2)の条件を満たすアロフェン含有組成物。
(1)BET比表面積が200m
2
/g超、及び、前記アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が80~150J/g
(2)BET比表面積が50~200m
2
/g、及び、前記アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が50J/g以上
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
3mol/LのNaOH水溶液20mLと0.5gのアロフェン含有組成物を配合し5時間攪拌したときのAl及びSiの合計溶出量が4000質量ppm以上である、請求項1に記載のアロフェン含有組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアロフェン含有組成物と、アルカリ刺激材と、を含有する、水硬性組成物。
【請求項4】
前記アロフェン含有組成物と前記アルカリ刺激材の合計を100質量部としたときの前記アロフェン含有組成物の含有量が5~20質量部である、請求項3に記載の水硬性組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の水硬性組成物を硬化して得られる硬化体。
【請求項6】
アロフェンを含む火山噴出物の堆積物を400~750℃でか焼する工程を有する、アロフェン含有組成物の製造方法。
【請求項7】
前記火山噴出物の堆積物における前記アロフェンの含有量が50質量%以上である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記工程では、下記(1)又は(2)の条件を満たすアロフェン含有組成物を得る、請求項6又は7に記載のアロフェン含有組成物の製造方法。
(1)BET比表面積が200m
2
/g超、及び、前記アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が80~150J/g
(2)BET比表面積が50~200m
2
/g、及び、前記アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が50J/g以上
【請求項9】
少なくとも請求項6又は7に記載の製造方法で得られたアロフェン含有組成物とアルカリ刺激材とを配合して、前記アロフェン含有組成物と前記アルカリ刺激材とを含む水硬性組成物を得る工程を有する、水硬性組成物の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の製造方法で得られた水硬性組成物を硬化させる工程を有する、硬化体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、アロフェン含有組成物及びその製造方法、水硬性組成物及びその製造方法、並びに硬化体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポルトランドセメントに配合されるセメントクリンカは、キルンを用いて原材料を焼成して製造される。このような製造プロセスでは、二酸化炭素が発生する。二酸化炭素の排出量を削減するため、無機鉱物を用いて、低炭素型の水硬性組成物を調製することが試みられている。例えば、特許文献1では、メタカオリンよりも入手が容易なアロフェンを含む鉱物をか焼し、これを水硬性組成物に用いることによって圧縮強さを向上できることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-127724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示では、二酸化炭素の発生量を低減することが可能な水硬性組成物及びその製造方法、並びに硬化体及びその製造方法を提供する。また、二酸化炭素の発生量を低減することが可能なアロフェン含有組成物及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係るアロフェン含有組成物は、下記(1)又は(2)の条件を満たす。
(1)BET比表面積が200m
2
/g超、及び、前記アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が80~150J/g
(2)BET比表面積が50~200m
2
/g、及び、前記アロフェン含有組成物を水酸化カルシウムと1:3の質量比で混合したときの反応に伴う累積発熱量が50J/g以上
【0006】
このようなアロフェン含有組成物は、BET比表面積の範囲に応じて、水酸化カルシウムとの反応に伴う累積発熱量が所定範囲となっているため、例えば水硬性組成物の材料として用いたときのポゾラン反応性に優れる。このため、セメントクリンカ等のアルカリ刺激材の代替材料として水硬性組成物の調製に好適に用いることができる。このアロフェン含有組成物は、鉱物に由来するアロフェンを含むため、セメントクリンカ等に比べて二酸化炭素の発生量を低減することができる。また、従来よりも低温で焼成して得ることが可能であるため、製造時の二酸化炭素の発生量を低減することができる。ただし、アロフェン含有組成物の用途及び製造方法は限定されるものではない。
【0007】
本開示の一側面に係る水硬性組成物は、上記アロフェン含有組成物とアルカリ刺激材とを含有する。この水硬性組成物は、強度発現性に優れるアロフェン含有組成物を含む。アロフェン含有組成物は鉱物に由来するアロフェンを含むため、水硬性組成物におけるセメントクリンカ等のアルカリ刺激材を代替することによって、二酸化炭素の発生量を低減することができる。
【0008】
本開示の一側面に係る硬化体は、上記水硬性組成物を硬化して得られる。この硬化体は、上記水硬性組成物を硬化して得られるものであることから、二酸化炭素の発生量を低減することができる。
【0009】
本開示の一側面に係るアロフェン含有組成物の製造方法は、アロフェンを含む火山噴出物の堆積物を400~750℃でか焼する工程を有する。この製造方法では、アロフェンを含む火山噴出物の堆積物を、400~750℃という比較的低温でか焼して得られるものであるうえに、水硬性組成物の材料として用いたときのポゾラン反応性に優れる。このため、セメントクリンカ等のアルカリ刺激材の代替材料として水硬性組成物の調製に好適に用いることができる。このアロフェン含有組成物は、鉱物に由来するアロフェンを含むため、セメントクリンカ等に比べて二酸化炭素の発生量を低減することができる。また、上記アロフェン含有組成物は、従来よりも低温でか焼して得られるものであることから、二酸化炭素の発生量を低減することができる。
【0010】
本開示の一側面に係る水硬性組成物の製造方法は、少なくとも上記製造方法で得られたアロフェン含有組成物とアルカリ刺激材とを配合して、前記アロフェン含有組成物と前記アルカリ刺激材とを含む水硬性組成物を得る工程を有する。この水硬性組成物の製造方法では、原料として上記アロフェン含有組成物を用いる。上記アロフェン含有組成物でセメントクリンカ等のアルカリ刺激材を代替することによって、二酸化炭素の発生量を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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