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公開番号
2025163405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024066601
出願日
2024-04-17
発明の名称
仮想空間監視装置、プログラム及び仮想空間監視システム
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/00 20240101AFI20251022BHJP(計算;計数)
要約
【課題】複数のユーザの各々に対応するアバターが活動する仮想空間における問題事案を回避するための仮想空間監視装置、プログラム及び仮想空間監視システムを提供する。
【解決手段】メタバースサーバ1は、複数のユーザの各々に対応するアバターが活動するメタバースにおけるアバターの言動データを取得する言動データ取得部12と、言動データ取得部12が取得した言動データに基づきアバターに対応するユーザの状態を推定する状態推定部13と、状態推定部13が推定した状態に応じてユーザに提示するメタバースの演出を変更する演出変更処理部14と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のユーザの各々に対応するアバターが活動する仮想空間における前記アバターの言動データを取得する言動データ取得手段と、
前記言動データ取得手段が取得した前記言動データに基づき前記アバターに対応する前記ユーザの状態を推定する状態推定手段と、
前記状態推定手段が推定した前記状態に応じて前記ユーザに提示する前記仮想空間の演出を変更する演出変更手段と、
を備える、仮想空間監視装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の仮想空間監視装置において、
前記状態は、感情が安定した状態を示す平常状態と、前記平常状態とは異なる異常状態とを含み、
前記演出変更手段は、前記状態推定手段が推定した前記状態が前記異常状態である場合に、前記ユーザに提示する前記仮想空間を、前記ユーザの前記状態を前記平常状態の方向に変化させるための演出に変更する、仮想空間監視装置。
【請求項3】
請求項2に記載の仮想空間監視装置において、
前記異常状態は、前記平常状態より高揚した高揚状態と、前記平常状態より虚脱した虚脱状態とを含み、
前記演出変更手段は、前記状態推定手段が推定した前記状態が前記高揚状態である場合に、前記ユーザに提示する前記仮想空間を、前記ユーザの前記状態を落ち着かせる方向に変化させるための演出に変更し、前記状態推定手段が推定した前記状態が前記虚脱状態である場合に、前記ユーザに提示する前記仮想空間を、前記ユーザの前記状態を発奮させる方向に変化させるための演出に変更する、仮想空間監視装置。
【請求項4】
請求項2に記載の仮想空間監視装置において、
前記状態推定手段が推定した前記状態を、前記ユーザごとに時系列に記憶する状態記憶部を備え、
前記演出変更手段は、前記状態推定手段が推定した前記状態と、前記状態記憶部に記憶された過去に推定した前記状態とを比較し、前記状態が前記平常状態から前記異常状態の変化である場合には、前記ユーザに提示する前記仮想空間の演出を前記状態に応じて変更し、前記状態が前記異常状態から前記平常状態の変化である場合には、所定期間連続して前記平常状態である場合に限り前記ユーザに提示する前記仮想空間の演出を前記状態に応じて変更する、仮想空間監視装置。
【請求項5】
請求項1に記載の仮想空間監視装置において、
前記言動データは、前記アバターの行動データを含み、
前記状態推定手段は、前記アバターの前記行動データと他のユーザに対応する他のアバターの前記行動データとを用いて各アバターの位置関係を確認し、確認した前記位置関係の推移から問題行動を確認した場合に、前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置。
【請求項6】
請求項5に記載の仮想空間監視装置において、
前記アバターの前記行動データを、前記アバターに対応する前記ユーザごとに時系列に記憶する履歴記憶部を備え、
前記状態推定手段は、前記アバターの前記行動データと前記履歴記憶部に記憶された過去の前記アバターの前記行動データとを比較した結果から、前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置。
【請求項7】
請求項1に記載の仮想空間監視装置において、
前記言動データは、前記アバターの会話データを含み、
前記会話データは、発話音声データを含み、
前記状態推定手段は、前記アバターの前記会話データに含まれる前記発話音声データを分析した結果に基づき前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置。
【請求項8】
請求項1に記載の仮想空間監視装置において、
前記言動データは、前記アバターの会話データを含み、
前記会話データは、発話内容のテキストデータを含み、
前記状態推定手段は、前記アバターの前記会話データに含まれる前記テキストデータを解析した結果から前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置。
【請求項9】
請求項1に記載の仮想空間監視装置において、
前記演出変更手段は、前記仮想空間の音響、照明、質感、文字書体、追加キャラクタのうちの少なくともいずれかを、前記状態に応じて変更する、仮想空間監視装置。
【請求項10】
請求項1に記載の仮想空間監視装置において、
前記状態推定手段が推定した前記状態に応じて前記アバターに対応する前記ユーザの外部環境を制御する外部環境制御手段を備える、仮想空間監視装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間監視装置、プログラム及び仮想空間監視システムに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
現状、インターネット上の仮想空間であるメタバースの活用が、様々な分野でなされている。例えば、自治体等によりメタバースを教育目的で活用する事例がある。また、例えば、店舗や役所の窓口等の機能を持たせたメタバースも登場している。
このような状況において、現実空間と同じような暴力やハラスメント等の問題事案が、メタバースにおいても発生することがある。教育分野の活用では、例えば、いじめに発展する事案が該当し、また、接客目的の活用では、例えば、クレーマーによるハラスメントの事案が該当する。
【0003】
ゲームの分野においては、複数のプレイヤによる仮想空間でのプレイが、メタバースの活用よりも先んじて行われていた。そして、ゲームにおいては、仮想空間におけるユーザの活動を監視し、問題事案を起こしたユーザを強制的にログアウトさせたり、ユーザに機能制限を設ける等のペナルティを与えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-26335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の仕組みは、実際に問題事案が生じた場合に行われるものである。また、教育分野や接客目的のメタバースに、ペナルティを与えるようなものを適用するのはふさわしくなく、問題事案が生じる前に予兆を検知して、問題事案を回避する仕組みが望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、複数のユーザの各々に対応するアバターが活動する仮想空間における問題事案を回避するための仮想空間監視装置、プログラム及び仮想空間監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、複数のユーザの各々に対応するアバターが活動する仮想空間における前記アバターの言動データを取得する言動データ取得手段と、前記言動データ取得手段が取得した前記言動データに基づき前記アバターに対応する前記ユーザの状態を推定する状態推定手段と、前記状態推定手段が推定した前記状態に応じて前記ユーザに提示する前記仮想空間の演出を変更する演出変更手段と、を備える、仮想空間監視装置である。
第2の発明は、第1の発明の仮想空間監視装置において、前記状態は、感情が安定した状態を示す平常状態と、前記平常状態とは異なる異常状態とを含み、前記演出変更手段は、前記状態推定手段が推定した前記状態が前記異常状態である場合に、前記ユーザに提示する前記仮想空間を、前記ユーザの前記状態を前記平常状態の方向に変化させるための演出に変更する、仮想空間監視装置である。
第3の発明は、第2の発明の仮想空間監視装置において、前記異常状態は、前記平常状態より高揚した高揚状態と、前記平常状態より虚脱した虚脱状態とを含み、前記演出変更手段は、前記状態推定手段が推定した前記状態が前記高揚状態である場合に、前記ユーザに提示する前記仮想空間を、前記ユーザの前記状態を落ち着かせる方向に変化させるための演出に変更し、前記状態推定手段が推定した前記状態が前記虚脱状態である場合に、前記ユーザに提示する前記仮想空間を、前記ユーザの前記状態を発奮させる方向に変化させるための演出に変更する、仮想空間監視装置である。
第4の発明は、第2の発明の仮想空間監視装置において、前記状態推定手段が推定した前記状態を、前記ユーザごとに時系列に記憶する状態記憶部を備え、前記演出変更手段は、前記状態推定手段が推定した前記状態と、前記状態記憶部に記憶された過去に推定した前記状態とを比較し、前記状態が前記平常状態から前記異常状態の変化である場合には、前記ユーザに提示する前記仮想空間の演出を前記状態に応じて変更し、前記状態が前記異常状態から前記平常状態の変化である場合には、所定期間連続して前記平常状態である場合に限り前記ユーザに提示する前記仮想空間の演出を前記状態に応じて変更する、仮想空間監視装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの仮想空間監視装置において、前記言動データは、前記アバターの行動データを含み、前記状態推定手段は、前記アバターの前記行動データと他のユーザに対応する他のアバターの前記行動データとを用いて各アバターの位置関係を確認し、確認した前記位置関係の推移から問題行動を確認した場合に、前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置である。
第6の発明は、第5の発明の仮想空間監視装置において、前記アバターの前記行動データを、前記アバターに対応する前記ユーザごとに時系列に記憶する履歴記憶部を備え、前記状態推定手段は、前記アバターの前記行動データと前記履歴記憶部に記憶された過去の前記アバターの前記行動データとを比較した結果から、前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの仮想空間監視装置において、前記言動データは、前記アバターの会話データを含み、前記会話データは、発話音声データを含み、前記状態推定手段は、前記アバターの前記会話データに含まれる前記発話音声データを分析した結果に基づき前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置である。
第8の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの仮想空間監視装置において、前記言動データは、前記アバターの会話データを含み、前記会話データは、発話内容のテキストデータを含み、前記状態推定手段は、前記アバターの前記会話データに含まれる前記テキストデータを解析した結果から前記アバターに対応する前記ユーザの前記状態を推定する、仮想空間監視装置である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの仮想空間監視装置において、前記演出変更手段は、前記仮想空間の音響、照明、質感、文字書体、追加キャラクタのうちの少なくともいずれかを、前記状態に応じて変更する、仮想空間監視装置である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの仮想空間監視装置において、前記状態推定手段が推定した前記状態に応じて前記アバターに対応する前記ユーザの外部環境を制御する外部環境制御手段を備える、仮想空間監視装置である。
第11の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの仮想空間監視装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第12の発明は、ユーザが用いる端末と、前記端末に通信可能に接続されたサーバと、を備えた仮想空間監視システムであって、前記サーバは、複数のユーザの各々に対応するアバターが活動する仮想空間における前記アバターの言動データを、前記ユーザの前記端末から取得する言動データ取得手段と、前記言動データ取得手段が取得した前記言動データに基づき前記アバターに対応する前記ユーザの状態を推定する状態推定手段と、前記状態推定手段が推定した前記状態に応じて前記ユーザの前記端末に提示する前記仮想空間の演出を変更する演出変更手段と、を備える、仮想空間監視システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数のユーザの各々に対応するアバターが活動する仮想空間における問題事案を回避するための仮想空間監視装置、プログラム及び仮想空間監視システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るメタバースシステムの全体構成図及びメタバースサーバの機能ブロック図である。
本実施形態に係るメタバースサーバの記憶部に記憶される環境指示テーブルの例を示す図である。
本実施形態に係るメタバースサーバのメタバース監視処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る端末に表示する画面例を示す図である。
本実施形態に係るメタバースサーバの状態推定処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係るメタバースサーバの演出制御処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係るメタバースサーバの状態更新処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る端末に表示する画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲は、これに限られるものではない。
(実施形態)
<メタバースシステム100の全体構成>
図1は、本実施形態に係るメタバースシステム100の全体構成図及びメタバースサーバ1の機能ブロック図である。
図2は、本実施形態に係るメタバースサーバ1の記憶部20に記憶される環境指示テーブル22の例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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