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公開番号
2025160935
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-24
出願番号
2024063438
出願日
2024-04-10
発明の名称
クローン性造血及び/又はクローン性造血関連疾患を検査する方法
出願人
国立大学法人大阪大学
,
個人
,
国立大学法人京都大学
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
G01N
33/68 20060101AFI20251016BHJP(測定;試験)
要約
【課題】クローン性造血のバイオマーカーを提供すること。
【解決手段】体液試料におけるPYY、LEP、SCN3A、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、GBP6、DSC2、GP5、IL17D、CD244、SLC4A1、BGN、APOA4、及びMMP7。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(1)被検体から採取された体液試料におけるPYY、LEP、SCN3A、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、GBP6、DSC2、GP5、IL17D、CD244、SLC4A1、BGN、APOA4、及びMMP7からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質を検出する工程を含む、クローン性造血及び/又はクローン性造血関連疾患を検査する方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記タンパク質がPYY及び/又はLEPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タンパク質がPYYを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
さらに、(2)前記工程(1)で検出された前記タンパク質の量又は濃度に基づいて、前記被検体のクローン性造血の有無並びに/又はクローン性造血関連疾患の発症リスク及び/若しくは重症化リスクの有無を判定する工程、
を含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記タンパク質がPYY、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、DSC2、IL17D、CD244、APOA4、及びMMP7からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質(タンパク質A)を含む場合、
前記工程(2)が、
(2Aa)前記工程(1)で検出された前記タンパク質Aの量又は濃度がカットオフ値以上である場合に、前記被検体はクローン性造血を有する並びに/又はクローン性造血関連疾患の発症リスク及び/若しくは重症化リスクを有すると判定する工程、及び/又は
(2Ab)前記工程(1)で検出された前記タンパク質Aの量又は濃度がカットオフ値以下である場合に、前記被検体はクローン性造血を有しない並びに/又はクローン性造血関連疾患の発症リスク及び/若しくは重症化リスクを有しないと判定する工程、
を含み、且つ/或いは
前記タンパク質がLEP、SCN3A、GBP6、GP5、SLC4A1、及びBGNからなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質(タンパク質B)を含む場合、
前記工程(2)が、
(2Aa)前記工程(1)で検出された前記タンパク質Bの量又は濃度がカットオフ値以下である場合に、前記被検体はクローン性造血を有する並びに/又はクローン性造血関連疾患の発症リスク及び/若しくは重症化リスクを有すると判定する工程、及び/又は
(2Ab)前記工程(1)で検出された前記タンパク質Bの量又は濃度がカットオフ値以上である場合に、前記被検体はクローン性造血を有しない並びに/又はクローン性造血関連疾患の発症リスク及び/若しくは重症化リスクを有しないと判定する工程、
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記クローン性造血関連疾患が、造血器腫瘍、心血管疾患、脳血管疾患、アルツハイマー病、呼吸器疾患、感染症からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記体液試料が全血、血清、及び血漿からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記被検体がヒトである、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
PYY、LEP、SCN3A、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、GBP6、DSC2、GP5、IL17D、CD244、SLC4A1、BGN、APOA4、及びMMP7からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質に対する結合性分子を含む、クローン性造血及び/又はクローン性造血関連疾患の検査薬。
【請求項10】
被検物質で処理された動物から採取された体液試料におけるPYY、LEP、SCN3A、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、GBP6、DSC2、GP5、IL17D、CD244、SLC4A1、BGN、APOA4、及びMMP7からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質の量又は濃度を指標とする、クローン性造血関連疾患の予防又は治療剤の有効成分のスクリーニング方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クローン性造血及び/又はクローン性造血関連疾患を検査する方法等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の研究により、疾患を発症していない健常者の造血器においても同一のゲノム異常を持った細胞集団が拡大することが判明し、クローン性造血として報告されている。クローン性造血は、特に高齢者における血液腫瘍の前がん病変と考えられており、遺伝子変異・コピー数異常という2種類のゲノム異常に基づいて検出されてきた。クローン性造血は、血液腫瘍のみならず心血管疾患や慢性閉塞性肺疾患など、複数の疾患リスクを上昇させることから、特に高齢者における主要な予後規定因子として、近年注目が集まっている。そのため、クローン性造血の検査は新規予防医療の基盤として有望である。
【0003】
しかし、クローン性造血の検出のためにはゲノム解析を行う必要があり(非特許文献1及び2)、スクリーニング検査として実施することはコストの観点から困難である。加えて、クローン性血を検出することで疾患発症リスクを推定できるが、現時点では発症予防のための介入方法が存在しない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
The New England Journal of Medicine. 2014 Dec 25;371(26):2477-87. doi: 10.1056/NEJMoa1409405. Epub 2014 Nov 26.
Nature. 2018 Jul;559(7714):350-355. doi: 10.1038/s41586-018-0321-x. Epub 2018 Jul 11.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、クローン性造血のバイオマーカーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、体液試料におけるPYY、LEP、SCN3A、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、GBP6、DSC2、GP5、IL17D、CD244、SLC4A1、BGN、APOA4、及びMMP7がクローン性造血のバイオマーカーであることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0007】
項1. (1)被検体から採取された体液試料におけるPYY、LEP、SCN3A、FCGR2A、CYTH3、CD8A、TK1、GBP6、DSC2、GP5、IL17D、CD244、SLC4A1、BGN、APOA4、及びMMP7からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質を検出する工程を含む、クローン性造血及び/又はクローン性造血関連疾患を検査する方法。
【0008】
項2. 前記タンパク質がPYY及び/又はLEPを含む、項1に記載の方法。
【0009】
項3. 前記タンパク質がPYYを含む、項1に記載の方法。
【0010】
項4. さらに、(2)前記工程(1)で検出された前記タンパク質の量又は濃度に基づいて、前記被検体のクローン性造血の有無並びに/又はクローン性造血関連疾患の発症リスク及び/若しくは重症化リスクの有無を判定する工程、
を含む、項1~3のいずれかに記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)
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