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公開番号2025159238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2025138976,2021134277
出願日2025-08-22,2021-08-19
発明の名称メタノールの製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C07C 29/151 20060101AFI20251009BHJP(有機化学)
要約【課題】廃棄物から工業的且つ効率的にメタノールを製造する。
【解決手段】廃棄物由来ガス(G1)の組成を調整し、一次調整ガス(G2)とするガス成分調整工程(S3)と、一次調整ガス(G2)から、少なくとも一部の二酸化炭素を選択的に分離し、二次調整ガス(G3)とするCO2分離工程(S4)と、二次調整ガス(G3)の少なくとも一部を原料ガス(G4)としてメタノールに転化する転化工程(S7)と、含む。一次調整ガス(G2)における、一酸化炭素に対する水素の体積比は、1.5以上4.0以下であり、二次調整ガス(G3)におけるCO2の含有量は、1vol%以上10vol%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物をガス化した廃棄物由来ガスからメタノールを製造する方法であって、
前記廃棄物由来ガスの組成を調整し、一次調整ガスとするガス成分調整工程と、
前記一次調整ガスから、少なくとも一部の二酸化炭素(CO

)を選択的に分離し、二次調整ガスとするCO

分離工程と、
前記二次調整ガスの少なくとも一部を原料ガスとしてメタノールに転化する転化工程と、含み、
前記一次調整ガスにおける、一酸化炭素(CO)に対する水素(H

)の体積比は、1.5以上4.0以下であり、
前記二次調整ガスにおけるCO

の含有量は、1vol%以上10vol%以下である、製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記転化工程よりも前に、不純物を除去するガス洗浄工程をさらに含み、
前記原料ガス中の塩化物および硫化物の濃度は、それぞれ100ppb以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記転化工程よりも前に、水分を低減させる水分除去工程をさらに含み、
前記原料ガス中の水分含有量は、2.5vol%以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記転化工程よりも前に、前記二次調整ガスを圧縮する圧縮工程をさらに含み、
前記原料ガスの圧力は、2MPaG以上6MPaG以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記ガス成分調整工程を実施するための熱源の少なくとも一部として、前記廃棄物由来ガスおよび/または前記転化工程における未反応残ガスを燃焼させることにより生じる熱を用いる、請求項1から4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記ガス成分調整工程において、部分酸化反応、水蒸気改質反応、水性ガスシフト反応および水素添加のうち、少なくとも1つを実施する、請求項1から5のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記ガス成分調整工程において、部分酸化反応および/または水蒸気改質反応後に水性ガスシフト反応を実施する、請求項6に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は廃棄物からメタノールを製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
焼却可能な廃棄物は、通常、埋め立てまたは焼却により処理される。埋め立てはもとより、焼却処理であっても二酸化炭素および熱の排出を伴う。そのため、地球温暖化対策等の地球環境問題の観点から、改善が求められている。
【0003】
地球環境問題に配慮し、廃棄物を有効に利用することを目的として、廃棄物を、高エネルギー物質である水素、または最も基本的な有機物質の一つであるメタノールもしくはジメチルエーテルに変換する方法が開発されている。例えば特許文献1には、廃棄物をガス化して得た水素および二酸化炭素からメタノールを合成する工程を含む廃棄物処理システムが開示されている。一方、非特許文献1には、流動床ガス化技術により廃棄物からエネルギーを回収する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2012-017893号公報
【非特許文献】
【0005】
松永康平,他5名,「流動床ガス化技術による廃棄物からのエネルギー回収」,エバラ時報,株式会社荏原製作所,2007年10月,No.217,p.17-21
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1および非特許文献1が開示するシステムによると、二酸化炭素からのメタノールの合成は平衡制約のために必ずしも十分効率的に実施されない。
【0007】
本発明の一態様は、廃棄物から工業的且つ効率的にメタノールを製造することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る製造方法は、廃棄物をガス化した廃棄物由来ガスからメタノールを製造する方法であって、前記廃棄物由来ガスの組成を調整し、一次調整ガスとするガス成分調整工程と、前記一次調整ガスから、少なくとも一部の二酸化炭素(CO

)を選択的に分離し、二次調整ガスとするCO

分離工程と、前記二次調整ガスの少なくとも一部を原料ガスとしてメタノールに転化する転化工程と、含み、前記一次調整ガスにおける、一酸化炭素(CO)に対する水素(H

)の体積比は、1.5以上4.0以下であり、前記二次調整ガスにおけるCO

の含有量は、1vol%以上10vol%以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、廃棄物から工業的かつ効率的にメタノールを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態1に係るメタノールの製造方法の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態1に係るメタノール製造装置の構成を模式的に示す系統図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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