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公開番号
2025157985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-16
出願番号
2024060391
出願日
2024-04-03
発明の名称
元音源から複数の派生音源を生成する方法、プログラム及び音源生成システム
出願人
株式会社小野測器
代理人
個人
主分類
H04R
3/04 20060101AFI20251008BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】聴感実験用の適切な音源を容易に取得できる方法、プログラム及び音源生成システムを提供する。
【解決手段】音源生成システム1は、1つの元音源の音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの音源種類の音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含んだ設定情報を生成する。音源生成システム1は、1つの元音源について派生音源を生成する指示が入力されると、当該1つの元音源の設定情報に基づいて、派生音源の生成に使用される複数のフィルタのフィルタ構成情報を取得し、取得した複数のフィルタ構成情報に基づいて構成される複数のフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを複数の派生音源の音響データへ変換する処理を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
音源生成システムが、元音源から複数の派生音源を生成する方法であって、
前記音源生成システムは、記憶装置にアクセス可能であり、
前記記憶装置は、
複数のフィルタ構成情報と、
複数の音源種類情報と
を記憶しており、
1つの前記フィルタ構成情報は、前記元音源の音響データを前記派生音源の音響データに変換する1つのフィルタの構成に関する情報を含み、
前記元音源の種類を音源種類と呼び、
1つの前記音源種類情報は、1つの前記音源種類の前記元音源から複数の前記派生音源を生成するために使用される複数の前記フィルタに関する情報を含み、
1つの前記元音源の前記音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの前記音源種類の前記音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の前記派生音源を生成するために使用される複数の前記フィルタに関する情報を含んだ設定情報を生成する工程と、
1つの前記元音源について前記派生音源を生成する指示が入力されると、当該1つの元音源の前記設定情報に基づいて、前記派生音源の生成に使用される複数の前記フィルタの前記フィルタ構成情報を取得し、取得した複数の前記フィルタ構成情報に基づいて構成される複数のフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを複数の前記派生音源の音響データへ変換する処理を行う工程と
を有する方法。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
1つの前記元音源から生成された1つの前記派生音源の音を調整する指示が入力されると、当該1つの元音源の前記設定情報に基づいて、当該1つの派生音源を得るために使用された1つの前記フィルタの前記フィルタ構成情報を取得し、取得した前記フィルタ構成情報に基づいて、当該1つのフィルタの特性が当該指示に応じて変化するように、当該1つのフィルタの特性に関わるパラメータを調整する工程と、
1つの前記元音源から1つの前記派生音源を生成するために使用される1つの前記フィルタの前記パラメータを調整した場合、調整後の前記パラメータが反映された当該1つのフィルタに関する情報を含むように、当該1つの元音源の前記設定情報を更新する工程と、
1つの前記元音源から1つの前記派生音源を生成するために使用される1つの前記フィルタの前記パラメータを調整した場合、当該1つの元音源の前記設定情報において調整後の前記パラメータが反映された前記フィルタ構成情報に基づいて構成される当該1つのフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを当該1つの派生音源の音響データへ再変換する工程とを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つの前記元音源から生成された1つの前記派生音源を削除する指示が入力されると、当該1つの元音源の前記設定情報から、当該1つの派生音源を得るために使用された1つの前記フィルタに関する情報を削除する工程を有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1つの前記元音源から1つの前記派生音源を生成するために使用される1つの前記フィルタの前記フィルタ構成情報を追加する指示が入力されると、当該指示に応じた前記フィルタ構成情報を当該1つの元音源の前記設定情報に追加し、当該指示に応じた前記フィルタ構成情報に基づいて構成される当該1つのフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを当該1つの派生音源の音響データへ変換する工程を有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
1つの前記元音源について生成された1つの前記設定情報を他の1つの前記元音源に適用する指示が入力されると、当該他の1つの元音源の前記設定情報として、当該1つの設定情報を前記記憶装置に記憶させる工程を有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記音源種類情報は、前記派生音源の生成に使用される複数の前記フィルタの各々に割り当てられた1以上の評価語を含み、
1つの前記フィルタに割り当てられた前記評価語は、当該1つのフィルタによって強調されることが見込まれる、音の印象を表す語であり、
1つの前記元音源について前記設定情報を生成する工程は、当該1つの元音源の種類として設定した前記音源種類の前記音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の前記派生音源を生成するために使用される複数の前記フィルタの前記評価語を含んだ前記設定情報を生成することを含み、
1つの前記元音源の前記設定情報に基づいて、当該1つの元音源から生成される複数の前記派生音源を示す情報と、当該複数の派生音源の各々に割り当てられた前記評価語とを含んだ派生音源リストを表示装置において表示させる工程と、
前記派生音源リストの中から1つの前記派生音源を再生する指示が入力されると、前記元音源の音響データから前記フィルタにより変換された当該1つの派生音源の音響データを音響再生装置において再生する工程とを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
1つの前記元音源について前記設定情報を生成する工程は、
当該1つの元音源の前記音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの前記音源種類の前記音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の前記派生音源を生成するために選択可能な複数の前記フィルタに関するフィルタ選択用情報であって、各前記フィルタに割り当てられた前記評価語を含む前記フィルタ選択用情報を表示装置において表示させることと、
前記フィルタ選択用情報に含まれる複数の前記フィルタから2以上の前記フィルタを選択する指示が入力されると、当該選択された2以上の前記フィルタに関する情報を含んだ前記設定情報を生成することとを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
1つの前記元音源から生成された1つの前記派生音源の音を調整する指示が入力されると、当該1つの元音源の前記設定情報に基づいて、当該1つの派生音源を得るために使用された1つの前記フィルタの前記フィルタ構成情報を取得し、取得した前記フィルタ構成情報に基づいて、当該1つのフィルタの特性が当該指示に応じて変化するように、当該1つのフィルタの特性に関わるパラメータを調整する工程と、
1つの前記元音源から1つの前記派生音源を生成するために使用される1つの前記フィルタの前記パラメータを調整した場合、調整後の前記パラメータが反映された当該1つのフィルタに関する情報を含むように、当該1つの元音源の前記設定情報を更新する工程と、
1つの前記元音源から1つの前記派生音源を生成するために使用される1つの前記フィルタの前記パラメータを調整した場合、当該1つの元音源の前記設定情報において調整後の前記パラメータが反映された前記フィルタ構成情報に基づいて構成される当該1つのフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを当該1つの派生音源の音響データへ再変換する工程とを有し、
前記派生音源の音響データを再生する工程は、前記派生音源リストの中から1つの再変換された前記派生音源を再生する指示が入力されると、前記元音源の音響データから前記フィルタにより再変換された当該1つの派生音源の音響データを前記音響再生装置において再生することを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
1つの前記元音源から1つの前記派生音源を生成するために使用される1つの前記フィルタの前記フィルタ構成情報と、当該1つのフィルタに割り当てられる1以上の前記評価語とを追加する指示が入力されると、当該指示に応じた前記フィルタ構成情報、及び、当該指示に応じた前記評価語を当該1つの元音源の前記設定情報に追加し、当該指示に応じた前記フィルタ構成情報に基づいて構成される当該1つのフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを当該1つの派生音源の音響データへ変換する工程を有する、
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
1つの前記元音源の音響データから変換された複数の前記派生音源の音響データの各々について、音響レベルの時間変化を表す音響波形と、音のスペクトログラムとの少なくとも一方を取得する工程と、
1つの前記元音源の前記設定情報と、当該1つの元音源から生成される複数の前記派生音源の各々について取得された前記音響波形及び/又は前記スペクトログラムとに基づいて、当該1つの元音源から生成される複数の前記派生音源を示す情報と、当該複数の派生音源の各々について取得された前記音響波形及び/又は前記スペクトログラムとを含んだ派生音源リストを表示装置において表示させる工程と、
前記派生音源リストの中から1つの前記派生音源を再生する指示が入力されると、前記元音源の音響データから前記フィルタにより変換された当該1つの派生音源の音響データを音響再生装置において再生する工程とを有する、
請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、元音源から複数の派生音源を生成する方法、プログラム及び音源生成システムに関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
音に対する人の主観的な聴感を調べる聴感実験は、例えば製品の品質改善、音響環境の評価などの様々な目的で行われる。下記の特許文献には、聴感実験を実施するためのシステムが記載されている。このシステムでは、端末からサーバに音源がアップロードされ、複数の聴感実験のうちいずれかを選択させる画面が端末に表示され、 選択された聴感実験が端末にて実施され、聴感実験で得られた主観量がサーバの記憶部に格納され、聴感実験で得られた主観量が端末に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6667607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的な聴感実験では、多種多様な音源が用いられる。しかしながら、そのような音源の準備には多大な時間と労力が必要になる。また、実験の結果の信頼性を確保するためには、実験に用いる音源に対する深い理解が求められるため、適切な音源の準備は容易ではない。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、聴感実験用の適切な音源を容易に取得できる方法、プログラム及び音源生成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、音源生成システムが、元音源から複数の派生音源を生成する方法であって、音源生成システムは、記憶装置にアクセス可能であり、記憶装置は、複数のフィルタ構成情報と、複数の音源種類情報とを記憶しており、1つのフィルタ構成情報は、元音源の音響データを派生音源の音響データに変換する1つのフィルタの構成に関する情報を含み、元音源の種類を音源種類と呼び、1つの音源種類情報は、1つの音源種類の元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含み、1つの元音源の音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの音源種類の音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含んだ設定情報を生成する工程と、1つの元音源について派生音源を生成する指示が入力されると、当該1つの元音源の設定情報に基づいて、派生音源の生成に使用される複数のフィルタのフィルタ構成情報を取得し、取得した複数のフィルタ構成情報に基づいて構成される複数のフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを複数の派生音源の音響データへ変換する処理を行う工程とを有する、方法である。
【0007】
本発明の第2の態様は、元音源から複数の派生音源を生成する処理を音源生成システムに行わせる命令を含んだプログラムであって、音源生成システムは、記憶装置にアクセス可能であり、記憶装置は、複数のフィルタ構成情報と、複数の音源種類情報とを記憶しており、1つのフィルタ構成情報は、元音源の音響データを派生音源の音響データに変換する1つのフィルタの構成に関する情報を含み、元音源の種類を音源種類と呼び、1つの音源種類情報は、1つの音源種類の元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含み、命令に従って音源生成システムが行う処理は、1つの元音源の音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの音源種類の音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含んだ設定情報を生成する工程と、1つの元音源について派生音源を生成する指示が入力されると、当該1つの元音源の設定情報に基づいて、派生音源の生成に使用される複数のフィルタのフィルタ構成情報を取得し、取得した複数のフィルタ構成情報に基づいて構成される複数のフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを複数の派生音源の音響データへ変換する処理を行う工程とを有する、プログラムである。
【0008】
本発明の第3の態様は、元音源から複数の派生音源を生成する音源生成システムであって、処理部と、処理部において実行される命令を記憶した記憶部とを有し、処理部は、記憶装置にアクセス可能であり、記憶装置は、複数のフィルタ構成情報と、複数の音源種類情報とを記憶しており、1つのフィルタ構成情報は、元音源の音響データを派生音源の音響データに変換する1つのフィルタの構成に関する情報を含み、元音源の種類を音源種類と呼び、1つの音源種類情報は、1つの音源種類の元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含み、命令に従って処理部が行う処理は、1つの元音源の音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの音源種類の音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含んだ設定情報を生成する工程と、1つの元音源について派生音源を生成する指示が入力されると、当該1つの元音源の設定情報に基づいて、派生音源の生成に使用される複数のフィルタのフィルタ構成情報を取得し、取得した複数のフィルタ構成情報に基づいて構成される複数のフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを複数の派生音源の音響データへ変換する処理を行う工程とを有する、音源生成システムである。
【0009】
本発明の第4の態様は、元音源から複数の派生音源を生成する音源生成システムであって、記憶装置にアクセス可能であり、記憶装置は、複数のフィルタ構成情報と、複数の音源種類情報とを記憶しており、1つのフィルタ構成情報は、元音源の音響データを派生音源の音響データに変換する1つのフィルタの構成に関する情報を含み、元音源の種類を音源種類と呼び、1つの音源種類情報は、1つの音源種類の元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含み、1つの元音源の音源種類を設定する指示が入力されると、当該指示に応じた1つの音源種類の音源種類情報に基づいて、当該1つの元音源から複数の派生音源を生成するために使用される複数のフィルタに関する情報を含んだ設定情報を生成する手段と、1つの元音源について派生音源を生成する指示が入力されると、当該1つの元音源の設定情報に基づいて、派生音源の生成に使用される複数のフィルタのフィルタ構成情報を取得し、取得した複数のフィルタ構成情報に基づいて構成される複数のフィルタにより、当該1つの元音源の音響データを複数の派生音源の音響データへ変換する処理を行う手段とを有する、音源生成システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、聴感実験用の適切な音源を容易に取得できる方法、プログラム及び音源生成システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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