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公開番号2025155294
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024059047
出願日2024-04-01
発明の名称超音波プローブ
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類A61B 8/12 20060101AFI20251006BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】超音波断層像で見える範囲と現実の臓器の範囲との対応関係を容易かつ明確に把握できる超音波プローブを提供する。
【解決手段】超音波プローブ10は、超音波を放射する超音波振動子23と、前記超音波振動子23を収容する略円筒形のケース20と、を備え、前記ケース20は、外部から視認可能な位置に設けられ、前記超音波の放射範囲Aeを示す1以上の範囲マーカ42を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
体腔に挿入される超音波プローブであって、
超音波を放射する超音波振動子と、
前記超音波振動子を収容する略円筒形のケースと、
を備え、
前記ケースは、外部から視認可能な位置に設けられ、前記超音波の放射範囲を示す１以上の範囲マーカを含む、
ことを特徴とする超音波プローブ。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
請求項１に記載の超音波プローブであって、
前記超音波の放射面は、前記ケースの軸方向に長尺であり、
前記１以上の範囲マーカは、前記超音波の放射面に対して周方向に近接して配置されている範囲マーカを含む、
ことを特徴とする超音波プローブ。
【請求項３】
請求項２に記載の超音波プローブであって、
前記１以上の範囲マーカは、前記超音波の放射面を挟んで周方向両側それぞれに配置された一対の範囲マーカを含む、ことを特徴とする超音波プローブ。
【請求項４】
請求項３に記載の超音波プローブであって、
前記１以上の範囲マーカは、周方向に間隔を開けて、３つ以上の範囲マーカを含み、
前記ケースの周囲３６０度いずれの方向からも、少なくとも一つの範囲マーカが視認可能である、
ことを特徴とする超音波プローブ。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか１項に記載の超音波プローブであって、
前記１以上の範囲マーカの少なくとも一つは、前記超音波の放射面と平行または直交する面を含み、前記超音波の放射方向を示す方向マーカとしても機能する、ことを特徴とする超音波プローブ。
【請求項６】
請求項１から４のいずれか１項に記載の超音波プローブであって、
前記１以上の範囲マーカの少なくとも一つは、前記超音波の放射範囲と同じ軸方向範囲に延びる帯状模様である、ことを特徴とする超音波プローブ。
【請求項７】
請求項１から４のいずれか１項に記載の超音波プローブであって、
前記ケースは、さらに、外部から視認可能な位置に設けられた目盛を含み、
前記目盛は、前記１以上の範囲マーカの少なくとも一つに周方向に近接して、または、前記１以上の範囲マーカの少なくとも一つと重なって、配置されている、
ことを特徴とする超音波プローブ。
【請求項８】
請求項１から４のいずれか１項に記載の超音波プローブであって、
前記範囲マーカの色は、前記ケースの色の反対色である、ことを特徴とする超音波プローブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書は、体腔内に挿入される超音波プローブを開示する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、被検体（例えば患者や動物）の臓器の内部の状態を把握するために、体腔に超音波プローブを挿入し、超音波診断する技術が知られている。かかる超音波診断では、超音波プローブを臓器表面に接触させ、その状態で、超音波プローブから臓器の内部に向かって超音波を送信するとともに、その反射波を受信する。そして、得られた反射波の信号に基づいて、臓器の内部の状態を表す超音波断層像が形成される。医者等の術者は、得られた超音波断層像を参照しながら、臓器の内部に対して様々な処置、例えば、穿刺針による細胞の採取や薬剤注入等を行う。
【０００３】
ここで、超音波断層像で見える範囲と、現実の臓器の範囲と、の正確な対応関係を、簡易かつ明確に把握したいという要望がある。例えば、術者は、超音波断層像の端部が、現実の臓器のどの位置に対応するかを把握したい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１０－１１９７４８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、従来の超音波プローブは、当該超音波プローブを臓器表面に押し当てた状態のまま、超音波の放射範囲の端部位置を明確に把握することは難しかった。結果として、術者は、超音波断層像の端部が、現実の臓器のどの位置に対応するかを正確に把握できなかった。
【０００６】
なお、特許文献１には、側面に目盛を設けた超音波プローブが開示されている。かかる超音波プローブによれば、超音波の放射範囲の中心位置と、当該中心位置からの距離を容易に把握できる。しかし、かかる目盛を設けた場合でも、超音波の放射範囲の端部が、目盛と一致するとは限らない。そのため、こうした目盛を参照しても、超音波の放射範囲の端部、ひいては、超音波断層像で見える範囲と現実の臓器の範囲との対応関係を容易に把握できない。
【０００７】
そこで、本明細書では、超音波断層像で見える範囲と現実の臓器の範囲との対応関係を容易かつ明確に把握できる超音波プローブを開示する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本明細書で開示する超音波プローブは、体腔に挿入される超音波プローブであって、超音波を放射する超音波振動子と、前記超音波振動子を収容する略円筒形のケースと、を備え、前記ケースは、外部から視認可能な位置に設けられ、前記超音波の放射範囲を示す１以上の範囲マーカを含む、ことを特徴とする。
【０００９】
かかる構成とすることで、術者は、範囲マーカを見ることで、超音波の放射範囲が把握でき、超音波断層像で見える範囲と現実の臓器の範囲との対応関係を容易かつ明確に把握できる。
【００１０】
この場合、前記超音波の放射面は、前記ケースの軸方向に長尺であり、前記１以上の範囲マーカは、前記超音波の放射面に対して周方向に近接して配置されている範囲マーカを含んでもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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