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公開番号2025146366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024047098
出願日2024-03-22
発明の名称画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H04N 1/60 20060101AFI20250926BHJP(電気通信技術)
要約【課題】濃淡の色材を混色して用いる場合において、淡色色材から濃色色材へ移行する領域における諧調段差を抑制すること。
【解決手段】画像処理装置は、通常色材、及び淡色色材それぞれを用いて形成されたパッチパターンから通常色材、及び淡色色材それぞれの単一色補正パラメータを生成し、単一色補正パラメータが適用された通常色材及び淡色色材を混合した混合一次色を用いて形成されたパッチパターンから混合一次色補正パラメータを生成する。画像処理装置は、混合一次色の入力諧調値と、混合一次色を構成する通常色材及び淡色色材それぞれの出力諧調値と、を対応づけた変換テーブルに基づいて、混合一次色において通常色材の出力が開始されるときの混合一次色の入力諧調値を変調点として特定し、段階的に形成されたパッチパターンに、変調点に対応するパッチパターンを追加した補正用チャートを生成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
通常色材と、前記通常色材と同じ色相でかつ前記通常色材より濃度が低い淡色色材と、を搭載する画像形成装置と通信可能に接続する画像処理装置であって、
前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれを用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれの諧調特性の補正に用いる単一色補正パラメータを生成する単一色諧調補正パラメータ生成手段と、
前記通常色材及び前記淡色色材に前記単一色補正パラメータを適用して出力した混合一次色を用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記混合一次色の諧調特性の補正に用いる混合一次色補正パラメータを生成する混合1次色諧調補正パラメータ生成手段と
を備え、
前記混合1次色諧調補正パラメータ生成手段は、
前記混合一次色の諧調値と、前記混合一次色を構成する前記通常色材及び前記淡色色材のそれぞれの諧調値と、を対応づけた変換テーブルに基づいて、前記混合一次色において前記通常色材の出力が開始されるときの前記混合一次色の諧調値を変調点として特定する変調点特定手段と、
所定の諧調値幅で段階的に形成される前記混合一次色の前記パッチパターンに、前記変調点に対応するパッチパターンを追加した補正用チャートを生成するチャート生成手段と、
を有する、
画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
画像処理装置で実行される画像処理方法であって、
前記画像処理装置は、
通常色材と、前記通常色材と同じ色相でかつ前記通常色材より濃度が低い淡色色材と、を搭載する画像形成装置と通信可能に接続する画像処理装置であって、
前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれを用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれの諧調特性の補正に用いる単一色補正パラメータを生成する工程と、
前記通常色材及び前記淡色色材に前記単一色補正パラメータを適用して出力した混合一次色を用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記混合一次色の諧調特性の補正に用いる混合一次色補正パラメータを生成する工程と
を備え、
前記混合一次色補正パラメータを生成する工程は、
前記混合一次色の諧調値と、前記混合一次色を構成する前記通常色材及び前記淡色色材のそれぞれの諧調値と、を対応づけた変換テーブルに基づいて、前記混合一次色において前記通常色材の出力が開始されるときの前記混合一次色の諧調値を変調点として特定する工程と、
所定の諧調値幅で段階的に形成される前記混合一次色の前記パッチパターンに、前記変調点に対応するパッチパターンを追加した補正用チャートを生成する工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項3】
画像処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記画像処理装置は、
通常色材と、前記通常色材と同じ色相でかつ前記通常色材より濃度が低い淡色色材と、を用いる画像形成装置と通信可能に接続する画像処理装置であって、
前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれを用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれの諧調特性の補正に用いる単一色補正パラメータを生成する工程と、
前記通常色材及び前記淡色色材に前記単一色補正パラメータを適用して出力した混合一次色を用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記混合一次色の諧調特性の補正に用いる混合一次色補正パラメータを生成する工程と
を備え、
前記混合一次色補正パラメータを生成する工程は、
前記混合一次色の諧調値と、前記混合一次色を構成する前記通常色材及び前記淡色色材のそれぞれの諧調値と、を対応づけた変換テーブルに基づいて、前記混合一次色において前記通常色材の出力が開始されるときの前記混合一次色の諧調値を変調点として特定する工程と、
所定の諧調値幅で段階的に形成される前記混合一次色の前記パッチパターンに、前記変調点に対応するパッチパターンを追加した補正用チャートを生成する工程と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の通常色材の他に、通常色材と同一の色相で、かつ通常色材より濃度が低い淡系色材を備えた画像形成装置が知られている。
【0003】
このような画像形成装置では、通常色材と淡系色材とが混色されて印刷されることがある。濃淡の色材を混色して用いる場合、特に中間濃度領域に存在する、淡色色材から通常色材へ移行する領域において、色材の切り替わりによる諧調段差(擬似輪郭)が発生してしまうという問題がある。
【0004】
特許文献1には、濃トナーと淡トナーを用いてパターンを形成し、記録紙上に形成されたパターンの濃度を読み取り、読み取ったパターンの濃度特性と濃及び淡トナーの使用比率とに基づいて、淡トナー用の画像データの諧調特性を、ゼロレベルを基点とした傾きを変更する補正をする技術が開示されている。また、特許文献2には、淡色インクを含む各色の諧調パッチパターンから各色の諧調特性を取得して、各色の濃度補正テーブルを生成した後に、濃淡の色材の混色時の各濃度値を示すテーブルを参照して、色材の混色時の諧調特性を補正するテーブルを追加で生成する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、濃淡の色材の混色時の諧調特性は、エンジン状態、印刷メディア、網点の形状といった要素によって変動するものである。そのため、例えば混色時の濃度を既成のテーブルの情報のみに基づいて補正しても、諧調段差を抑制しきれない場合がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、濃淡の色材を混色して用いる場合において、淡色色材から濃色色材へ移行する領域における諧調段差を抑制することを可能とした画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、通常色材と、前記通常色材と同じ色相でかつ前記通常色材より濃度が低い淡色色材と、を搭載する画像形成装置と通信可能に接続する画像処理装置であって、前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれを用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記通常色材、及び前記淡色色材のそれぞれの諧調特性の補正に用いる単一色補正パラメータを生成する単一色諧調補正パラメータ生成手段と、前記通常色材及び前記淡色色材に前記単一色補正パラメータを適用して出力した混合一次色を用いて形成したパッチパターンを測定して得られるデータから前記混合一次色の諧調特性の補正に用いる混合一次色補正パラメータを生成する混合1次色諧調補正パラメータ生成手段とを備え、前記混合1次色諧調補正パラメータ生成手段は、前記混合一次色の諧調値と、前記混合一次色を構成する前記通常色材及び前記淡色色材のそれぞれの諧調値と、を対応づけた変換テーブルに基づいて、前記混合一次色において前記通常色材の出力が開始されるときの前記混合一次色の諧調値を変調点として特定する変調点特定手段と、所定の諧調値幅で段階的に形成される前記混合一次色の前記パッチパターンに、前記変調点に対応するパッチパターンを追加した補正用チャートを生成するチャート生成手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、濃淡の色材を混色して用いる場合において、淡色色材から濃色色材へ移行する領域における諧調段差を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施形態に係る画像処理システムの一例を示す図である。
図2は、第1の実施形態に係るDFEのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3は、第1の実施形態に係るDFEの機能構成の一例を示す図である。
図4は、第1の実施形態に係る諧調補正パラメータ生成部の機能構成の一例を示す図である。
図5は、第1の実施形態に係る単一色測定チャートのレイアウトの一例を示す図である。
図6は、第1の実施形態に係る単一色諧調補正パラメータの生成方法について説明する図である。
図7は、第1の実施形態に係る淡色混合諧調補正チャート出力処理部の機能構成の一例を示す図である。
図8は、第1の実施形態に係る変換テーブルの一例を示す図である。
図9は、第1の実施形態における混合一次色測定チャートのレイアウトの一例を示す図である。
図10は、第1の実施形態に係る混合一次色諧調補正パラメータ情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。
図11は、第2の実施形態に係るDFEの機能構成の一例を示す図である。
図12は、第2の実施形態に係るユーザインターフェースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する画像形成装置については、インクジェット方式の画像形成装置でも、電子写真方式の画像形成装置でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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