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公開番号2025144797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044645
出願日2024-03-21
発明の名称プロジェクター
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G03B 21/14 20060101AFI20250926BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】プロジェクターの光源から射出される光の利用効率を向上させる。
【解決手段】プロジェクターPは、第1光を射出する第1光源1と、第1光源1から射出された第1光が入射する第1入射端21および第1入射端21から入射した第1光を射出する第1射出端22を備え、第1入射端21から入射した第1光を内面で反射する第1導光素子2と、第1導光素子2の内部に配置されて第1偏光成分を反射し第2偏光成分を透過する第1偏光素子8と、第1射出端22から射出された第1光を画像情報に基づいて変調する第1光変調素子4と、第1光変調素子4から射出される光を投写する投写光学系5と、を有する。第1偏光素子8は、第1導光素子2における第1入射端21の入射面21aに対して垂直な軸線Lに対して傾いている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
第１光を射出する第１光源と、
前記第１光源から射出された前記第１光が入射する第１入射端および前記第１入射端から入射した前記第１光を射出する第１射出端を備え、前記第１入射端から入射した前記第１光を内面で反射する第１導光素子と、
前記第１導光素子の内部に配置されて第１偏光成分を反射し第２偏光成分を透過する第１偏光素子と、
前記第１射出端から射出された前記第１光を画像情報に基づいて変調する第１光変調素子と、
前記第１光変調素子から射出された光を投写する投写光学系と、を有し、
前記第１偏光素子は、前記第１導光素子における前記第１入射端の入射面に対して垂直な軸線に対して傾いていることを特徴とするプロジェクター。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記第１導光素子は、前記第１光の偏光成分を変化させる第１位相差部を内部に有することを特徴とする請求項１に記載のプロジェクター。
【請求項３】
前記第１導光素子の内面は、第１内面領域および前記第１内面領域とは異なる第２内面領域を備え、
前記第１偏光素子は、前記第１入射端、前記第１内面領域、および前記第１偏光素子に囲われる第１空間と、前記第１射出端、前記第２内面領域、および前記第１偏光素子に囲われる第２空間とを区画することを特徴とする請求項２に記載のプロジェクター。
【請求項４】
前記第１位相差部は、前記第１空間に配置されることを特徴とする請求項３に記載のプロジェクター。
【請求項５】
前記第１位相差部は、前記第１内面領域に面接触していることを特徴とする請求項４に記載のプロジェクター。
【請求項６】
前記第１位相差部はλ／４板であることを特徴とする請求項２から５のいずれか一項に記載のプロジェクター。
【請求項７】
前記入射面に垂直な線と前記第１偏光素子とのなす角度をθとしたとき、
０度＜θ＜６０度であることを特徴とする請求項２に記載のプロジェクター。
【請求項８】
前記入射面に垂直な線と前記第１偏光素子とのなす角をθとしたとき、
３０度＜θ＜９０度であることを特徴とする請求項１に記載のプロジェクター。
【請求項９】
前記第１光と波長帯が異なる第２光を射出する第２光源と、
前記第２光源から射出された前記第２光が入射する第２入射端および前記第２入射端から入射した前記第２光を射出する第２射出端を備え、前記第２入射端から入射した前記第２光を内面で反射する第２導光素子と、
前記第２導光素子の内部に配置されて第３偏光成分を反射し第４偏光成分を透過する第２偏光素子と、
前記第２射出端から射出された前記第２光を画像情報に基づいて変調する第２光変調素子と、
前記第１光変調素子から射出される光と前記第２光変調素子から射出される光とを合成して前記投写光学系に向けて射出する光合成素子と、をさらに備え、
前記第２偏光素子は、前記第２導光素子における前記第２入射端の入射面に対して垂直な軸線に対して傾いていることを特徴とする請求項１に記載のプロジェクター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、プロジェクターに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、光変調素子を用いて画像光を形成し、投射レンズにより拡大投射するプロジェクターが記載される。光源と光変調素子との間には、アクリル樹脂等からなる透明なブロック、および、コンデンサーレンズが配置される。光源はＬＥＤである。ブロックは、入射端の断面積よりも出射端の断面積の方が大きく、光源から出射した光の照度分布を均一化してコンデンサーレンズに入射させる。コンデンサーレンズは、入射する光の光源像を投射レンズの入射瞳位置に結像させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０００－１８０９６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
プロジェクターでは、偏光を揃えた光を光変調素子に入射させる。従って、無偏光の光を射出する光源は、射出する光束の半分近くを画像形成に利用できず、光の利用効率が悪いという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記の課題を解決するために、本発明のプロジェクターは、第１光を射出する第１光源と、前記第１光源から射出された前記第１光が入射する第１入射端および前記第１入射端から入射した前記第１光を射出する第１射出端を備え、前記第１入射端から入射した前記第１光を内面で反射する第１導光素子と、前記第１導光素子の内部に配置されて第１偏光成分を反射し第２偏光成分を透過する第１偏光素子と、前記第１射出端から射出された前記第１光を画像情報に基づいて変調する第１光変調素子と、前記第１光変調素子から射出された光を投写する投写光学系と、を有し、前記第１偏光素子は、前記第１導光素子における前記第１入射端の入射面に対して垂直な軸に対して傾いていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態１のプロジェクターの要部を示す説明図である。
第１導光素子に入射した第１光の経路を示す説明図である。
変形例のプロジェクターの要部を示す説明図である。
第１偏光素子の角度が異なる場合の第１光の利用効率の値を示す一覧表である。
実施形態２のプロジェクターの要部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態に係るプロジェクターを説明する。
【０００８】
（実施形態１）
図１は、実施形態１のプロジェクターＰの要部を示す説明図である。図１に示すように、プロジェクターＰは、スクリーンＳに画像光を投写する。プロジェクターＰは、第１光源１と、第１導光素子２と、第１平行化素子３と、第１光変調素子４と、投写光学系５と、制御部６と、偏光板７を備える。本形態では、第１光源１、第１導光素子２、第１平行化素子３、第１光変調素子４、偏光板７、および投写光学系５は、後述する軸線Ｌに沿ってこの順で配置される。
【０００９】
第１光源１は、第１光を射出する。第１光は、無偏光の光である。第１光源１は、例えば、超高圧水銀ランプ、ＬＥＤ、レーザー光源、および、蛍光体を用いた光源等で構成される。本形態では、第１光源１は、ＬＥＤである。図１に示すように、第１光源１は、第１光を射出するＬＥＤ素子１１と、ＬＥＤ素子１１が配置される基板１２を備える。
【００１０】
第１導光素子２は、第１光源１から入射した第１光を内面反射して射出する。なお、内面反射とは、第１導光素子２の内面で第１光を反射することである。第１導光素子２は、第１光の偏光方向を揃えて射出する。換言すると、第１導光素子２は、第１光の第１偏光成分の少なくとも一部を第２偏光成分に変換して射出する。従って、第１導光素子２から射出される第１光は、第１導光素子２への入射時よりも第２偏光成分が増大している。
（【００１１】以降は省略されています）

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