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公開番号
2025144178
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043834
出願日
2024-03-19
発明の名称
粒子、成形材料、成形体、およびそれらの製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
293/00 20060101AFI20250925BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた粉体流動性および耐ブロッキング性を有する粒子、並びに優れた成形性を有する成形材料を提供する。
【解決手段】(メタ)アクリル系共重合体(A)および(メタ)アクリル系重合体(B)を含む粒子であって、前記(メタ)アクリル系共重合体(A)がブロック共重合体および/又はグラフト共重合体であり、前記(メタ)アクリル系重合体(B)がランダム共重合体および/又は単独重合体であり、前記粒子は、JIS K7210(2014)に準拠して230℃、3.8kgの条件で測定したメルトフローレートが10g/10min以上である、粒子。この粒子を含む成形材料。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル系共重合体(A)および(メタ)アクリル系重合体(B)を含む粒子であって、
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)がブロック共重合体および/又はグラフト共重合体であり、
前記(メタ)アクリル系重合体(B)がランダム共重合体および/又は単独重合体であり、
前記粒子は、JIS K7210(2014)に準拠して230℃、3.8kgの条件で測定したメルトフローレートが10g/10min以上である、粒子。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記粒子の粒子径が30μm以上600μm以下である、請求項1に記載の粒子。
【請求項3】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)100質量部に対する前記(メタ)アクリル系重合体(B)の含有量が0.01質量部以上20質量部以下である、請求項1に記載の粒子。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)の表面に、前記(メタ)アクリル系重合体(B)が被覆されている、請求項1に記載の粒子。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、(メタ)アクリル系重合体(A1)由来の構造単位および(メタ)アクリル系重合体(A2)由来の構造単位を含み、
前記(メタ)アクリル系重合体(A1)のガラス転移温度が50℃以上であり、
前記アクリル系共重合体(A2)のガラス転移温度が0℃以下である、請求項1に記載の粒子。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル系重合体(B)のガラス転移温度が40℃以上80℃未満である、請求項1に記載の粒子。
【請求項7】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)の重量平均分子量が、50,000以上2,500,000以下である、請求項1に記載の粒子。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系重合体(B)の重量平均分子量が、50,000以上5,000,000以下である、請求項1に記載の粒子。
【請求項9】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、グラフト共重合体を含む、請求項1に記載の粒子。
【請求項10】
前記(メタ)アクリル系重合体(A1)が、下記一般式(1)で表されるマクロモノマー(a1)に由来する構造単位を含む、請求項5に記載の粒子。
TIFF
2025144178000008.tif
44
142
(式(1)中、R
0
~R
n
は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基である。X
1
~X
n
は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。Zは、末端基である。nは、1~10,000の自然数である。)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融流動性、粉体流動性および耐ブロッキング性に優れた粒子およびこの粒子を含む成形材料、この成形材料を成形した成形体およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
アクリル樹脂は透明性や耐候性、高い弾性率、表面硬度等に優れるので、液晶や有機EL等のディスプレイ前面板、看板用品、照明用品、玩具、容器、家電製品、車両内装・外装部品等の車両用部品、医療用部材、工業資材、建築用資材、レンズ、導光板、集光部材、液晶や有機EL等のディスプレイに使用される光学フィルム等の光学部材などに広く用いられている。
これらの用途の一部では、アクリル樹脂製品に、柔軟性および耐衝撃性を付与することが求められている。また、射出成形や押出成形等の溶融成形法を用いて、アクリル樹脂を薄肉形状や複雑な形状に成形することが可能な、溶融成形性に優れたアクリル樹脂が要求されている。
【0003】
アクリル樹脂の耐衝撃性を向上させる技術としては、例えば、特許文献1には、架橋ゴムからなるコア部とマトリクスとなる(メタ)アクリル系重合体との相容性や分散性を担保するシェル部とを有するコアシェル構造を有するゴム(コアシェルゴム)を、(メタ)アクリル系樹脂に配合した樹脂組成物が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載されている樹脂組成物は、コアシェルゴムを含有することにより溶融粘度が上昇して、溶融成形性が低下する傾向があるため、樹脂組成物の使用用途が、厚みの大きい樹脂製品や単純な形状の樹脂製品に限定されるという問題があった。
【0004】
アクリル樹脂の溶融成形性を向上させる技術として、ブロック共重合体および/又はグラフト共重合体を、(メタ)アクリル系樹脂に配合した樹脂組成物が知られている。ブロック共重合体および/又はグラフト共重合体とは、2種以上のポリマーセグメントが互いに化学結合で連結しているため、ポリ(メタ)アクリレート鎖を有するブロック共重合体および/又はグラフト共重合体をアクリル樹脂に配合した樹脂組成物の相分離構造は、ナノメーターサイズになる(「ミクロ相分離構造」と呼ばれる。)。そのため、このような樹脂組成物および該樹脂組成物を成形材料として用いて成形してなる成形体において、マトリクスとなるアクリル樹脂とブロック共重合体および/又はグラフト共重合体のそれぞれが有する特性を共に発現させることが可能となり、更にブロック共重合体および/又はグラフト共重合体の各々のポリマーセグメントが有する特性を発現させることができる。
【0005】
前述のブロック共重合体および/又はグラフト共重合体の製造方法として、懸濁重合法を用いて該共重合体を粒子として得る方法が挙げられる。懸濁重合法は、重合発熱の制御が容易であり、粒子の洗浄によって不純物除去が可能である点などにおいて、乳化重合法や塊状重合法等の他の重合方法よりも優れた重合方法である。
【0006】
一方で、粒子の粉体流動性が良好であることは、製造現場における工程通過性を向上させるために重要である。また、粒子の耐ブロッキング性は長期保存後の粒子の取り扱い性を良好にするために重要である。例えば、特許文献2では、ゴム含有グラフト共重合体を硬質非弾性多段共重合体で被覆することによって、粉体流動性や耐ブロッキング性などの粉体特性を改善した粒子が記載されている。
【0007】
しかしながら、特許文献2に記載の粒子中に必須成分として含有されるゴム含有グラフト共重合体は、ブロック共重合体および/又はグラフト共重合体に比べ、溶融流動性が低いことから、得られる粒子を用いた成形材料の成形性が低いことが課題であった。すなわち、粒子としての粉体流動性および耐ブロッキング性と、成形性に優れた成形材料を得ることを両立することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特公昭62-21804号公報
特開平4-300947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、優れた粉体流動性および耐ブロッキング性を有する粒子、並びに優れた成形性を有する成形材料および成形体と、その製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、ブロック共重合体および/又はグラフト共重合体である(メタ)アクリル系共重合体(A)と、ランダム共重合体および/又は単独重合体である(メタ)アクリル系重合体(B)を含み、かつ粒子のメルトフローレートが特定の範囲にあることで前記課題を解決し得ることを見出した。
即ち、本発明は以下の<1>~<16>を要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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