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公開番号
2025146389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024047133
出願日
2024-03-22
発明の名称
樹脂分散体、塗料、接着剤及び積層体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
23/00 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、低温乾燥であってもポリオレフィン基材への密着性、耐水性、ピール強度に優れる塗膜が得られる樹脂分散体、該樹脂分散体を含む塗料及び接着剤、並びに該樹脂分散体を用いた積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】一例に係るオレフィン樹脂分散体は、ポリオレフィン(A)と結晶核剤(E)とを含有する組成物(I)を含有する。組成物(I)の融点は20~120℃であってもよい。組成物(I)の結晶化温度は20~100℃であってもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィン(A)と結晶核剤(E)とを含有する組成物(I)を含有する、樹脂分散体。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記組成物(I)の融点が20~120℃である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項3】
前記組成物(I)の結晶化温度が20~100℃である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項4】
前記ポリオレフィン(A)が、プロピレンの単独重合体であるか、または、プロピレンと他のコモノマーとの共重合体である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項5】
前記ポリオレフィン(A)が、プロピレンとブテンとの共重合体である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項6】
前記ポリオレフィン(A)が、反応性基を有するポリオレフィン(A1)である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項7】
前記結晶核剤(E)の含有量が、ポリオレフィン(A)100質量部に対して0.01~10質量部である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項8】
前記結晶核剤(E)がソルビトール類である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項9】
少なくとも前記ポリオレフィン(A)が水に分散した水性樹脂分散体である、請求項1に記載の樹脂分散体。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の樹脂分散体を含有する、塗料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂分散体、塗料、接着剤及び積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
プロピレン重合体又はプロピレン・α-オレフィン共重合体などのポリオレフィンは安価であり、しかも、機械的物性、耐熱性、耐薬品性及び耐水性などに優れていることから、自動車、家電又は食品包装などの幅広い分野で使用されている。しかしながら、ポリオレフィンは、分子中に極性基を持たないため一般に低極性であり、塗装及び接着が困難である。
【0003】
ポリオレフィン成形体の塗装性及び接着性を改善するために、薬剤による化学的処理、コロナ放電処理、プラズマ処理又は火炎処理などによる酸化処理といった種々の表面処理法が提案されている。しかし、これらの方法では特殊な装置が必要である上に、塗装性及び接着性の改良効果が必ずしも十分ではなかった。
【0004】
そこで、比較的簡便な方法でポリオレフィンに良好な塗装性及び接着性を付与するために、いわゆる変性ポリオレフィン系樹脂をポリオレフィン成形体の表面に表面処理剤、接着剤又は塗料等として塗布する方法が開発された。ここでいう変性ポリオレフィン系樹脂とは、塩素化ポリプロピレン、酸変性プロピレン・α-オレフィン共重合体又は酸変性塩素化ポリプロピレンなどである。
これらの変性ポリオレフィン系樹脂は通常、有機溶媒の溶液又は水への分散体などの形態で塗布されるが、安全衛生及び環境汚染の面から、近年では水性樹脂分散体としたものが好ましく用いられている。
【0005】
変性ポリオレフィン系樹脂の水性樹脂分散体としては、例えば、下記のものが提案されている。
・酸変性塩素化ポリオレフィンを界面活性剤と塩基性物質を使用して水性化した水性樹脂組成物(特許文献1)
・酸変性ポリオレフィンを界面活性剤と塩基性物質を使用して水性化した水性樹脂組成物(特許文献2、特許文献3)
【0006】
近年、さらなる密着性の改良を目的として、ポリオレフィンの融点を比較的低くすることが提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平3-182534号公報
特開平6-256592号公報
米国特許出願公開第2005/0100754号明細書
特開2016-35054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来提案されている手法では、水性樹脂分散体をポリオレフィン基材へ塗布した後、低温乾燥したときに密着性に優れた被膜を形成できないという問題があった。
【0009】
本発明は、低温乾燥であってもポリオレフィン基材への密着性、耐水性、ピール強度に優れる塗膜が得られる樹脂分散体、該樹脂分散体を含む塗料及び接着剤、並びに該樹脂分散体を用いた積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ポリオレフィンを含む樹脂分散体において、ポリオレフィン(A)に加えて結晶核剤(E)を併用することで、ポリオレフィン基材への密着性に優れる塗膜が得られることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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