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公開番号
2025143286
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025094623,2021564968
出願日
2025-06-06,2020-06-08
発明の名称
操作されたPH依存性抗CD3抗体、ならびにその作製方法および使用方法
出願人
アディマブ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
,
ADIMAB, LLC
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20250924BHJP(有機化学)
要約
【課題】多特異性抗体を含み、特に、望ましいT細胞活性化能力および(再)指向化標的細胞殺傷能力および開発可能性プロファイルを有する、操作されたpH依存性抗CD3結合ドメイン、ならびにそれを含む抗体および/または抗原結合ドメインを提供する、ならびにそれらの特定方法、単離方法および生成方法、ならびにそれらの調製方法および使用方法を提供すること。
【解決手段】本開示は、操作されたpH依存性抗CD3抗体、およびその抗原結合断片、ならびにその使用方法に関するものであり、当該抗体および抗原結合断片は、任意で、生理学的pH(pH7.4)よりもpH6.0で、より高い結合アフィニティでCD3および/またはCD3発現細胞に結合する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
抗-cluster of differentiation 3(CD3)抗体および/または抗原結合断片であって、
(a)
i.AX
1
DX
2
X
3
X
4
X
5
X
6
X
7
X
8
DX
9
であって、X
1
は、RまたはHであり、X
2
は、A、H、MまたはQであり、X
3
は、Y、H、S、G、A、T、VまたはRであり、X
4
は、G、H、P、EまたはRであり、X
5
は、HまたはRであり、X
6
は、Y、N、F、H、D、E、S、L、M、I、G、A、QまたはTであり、X
7
は、FまたはHであり、X
8
は、YまたはHであり、X
9
は、V、H、またはMであり、および任意で、X
1
、X
2
、X
3
、X
4
、X
5
、X
6
、X
7
、X
8
およびX
9
のうちの少なくとも一つは、Hであるもの(配列番号58)、
ii.ARDX
1
X
2
X
3
X
4
YFYDX
5
であって、X
1
は、HまたはAであり、X
2
は、T、YまたはHであり、X
3
は、GまたはHであり、X
4
は、H、R、VまたはIであり、X
5
は、VまたはHであり、および任意で、X
1
、X
2
、X
3
、X
4
およびX
5
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号43)、
iii.AX
1
DX
2
YX
3
HX
4
続きを表示(約 11,000 文字)
【請求項2】
(a)アミノ酸配列ARDX
1
X
2
X
3
X
4
YFYDX
5
であって、X
1
は、HまたはAであり、X
2
は、T、YまたはHであり、X
3
は、GまたはHであり、X
4
は、H、R、VまたはIであり、X
5
は、VまたはHであり、および任意で、X
1
、X
2
、X
3
、X
4
およびX
5
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号43)を含むCDRH3、
(b)アミノ酸配列KQSX
1
X
2
X
3
RTであって、X
1
は、YまたはHであり、X
2
は、T、S、VまたはKであり、X
3
は、RまたはHであり、および任意で、X
1
およびX
3
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号36)を含むCDRL3、および/または
(c)アミノ酸配列KSSQSLLNX
1
X
2
X
3
GX
4
NX
5
LAであって、X
1
は、SまたはAであり、X
2
は、RまたはHであり、X
3
は、EまたはTであり、X
4
は、HまたはKであり、X
5
は、HまたはYであり、および任意で、X
2
、X
4
およびX
5
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号42)を含むCDRL1、を含む、請求項1に記載の抗CD3抗体および/または抗原結合断片。
【請求項3】
(a)アミノ酸配列ARDAX
1
X
2
X
3
X
4
FYDX
5
であって、X
1
は、T、HまたはYであり、X
2
は、GまたはHであり、X
3
は、HまたはRであり、X
4
は、VまたはYであり、X
5
は、VまたはHであり、および任意で、X
1
、X
2
、X
3
およびX
5
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号593)を含むCDRH3、
(b)アミノ酸配列WIDLENANTIYDAKFQG(配列番号9)を含むCDRH2、
(c)アミノ酸配列FNIKDYYMH(配列番号47)を含むCDRH1、
(d)アミノ酸配列KQSX
1
X
2
X
3
RTであって、X
1
は、HまたはYであり、X
2
は、T、SまたはQであり、X
3
は、RまたはHであり、および任意で、X
1
およびX
3
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号36)を含むCDRL3、
(e)アミノ酸配列WASTRES(配列番号37)を含むCDRL2、および/または
(f)アミノ酸配列KSSQSLLNX
1
X
2
TGX
3
NYLAであって、X
1
は、AまたはSであり、X
2
は、RまたはHであり、X
3
は、HまたはKであり、および任意で、X
2
およびX
3
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号594)を含むCDRL1、を含む、請求項1に記載の抗CD3抗体または抗原結合断片。
【請求項4】
(a)アミノ酸配列AX
1
DX
2
X
3
X
4
X
5
X
6
X
7
YDX
8
であって、X
1
は、RまたはHであり、X
2
は、HまたはAであり、X
3
は、HまたはYであり、X
4
は、H、GまたはPであり、X
5
は、RまたはHであり、X
6
は、Y、IまたはVであり、X
7
は、FまたはHであり、X
8
は、VまたはHであり、および任意で、X
1
、X
2
、X
3
、X
4
、X
5
、X
7
およびX
8
のうちの少なくとも一つはHであるもの(配列番号596)を含むCDRH3、
(b)
i.WIDLENANTIYDAKFQG(配列番号9)、および
ii.WIDAGTGX
1
TX
2
YSQKFQGであって、X
1
は、L、F、NまたはAであり、X
2
は、TまたはKであるもの(配列番号595)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDRH2、
(c)
i.FNIKDYYMH(配列番号47)、および
ii.YTFX
1
X
2
YX
3
MHであって、X
1
は、E、SまたはTであり、X
2
は、SまたはDであり、X
3
は、AまたはDであるもの(配列番号31)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDRH1、
(d)アミノ酸配列X
1
QSX
2
X
3
X
4
RTであって、X
1
は、KまたはHであり、X
2
は、YまたはHであり、X
3
は、S、H、L、VまたはKであり、X
4
は、H、RまたはEであり、および任意で、X
1
、X
2
【請求項5】
(a)前記抗体または抗原結合断片は、T細胞活性化またはT細胞殺傷を惹起しながら、サイトカイン放出症候群を誘導することができるレベルにまでサイトカイン産生を惹起する傾向の低下を呈し、
(b)前記抗体または抗原結合断片は、多特異性抗体を含み、
(c)前記抗体または抗原結合断片は、二特異性抗体を含み、
(d)前記抗体または抗原結合断片は、scFvを含み、
(e)前記抗体または抗原結合断片は、腫瘍標的、免疫-腫瘍標的、神経変性疾患標的、自己免疫障害標的、感染性疾患標的、代謝疾患標的、認知障害標的、血液脳関門標的、または血液疾患標的に特異的に結合する少なくとも第二の抗原結合ドメインを含み、
(f)前記抗体または抗原結合断片は、17-IA、4-1BB、4Dc、6-ケト-PGFla、8-イソ-PGF2a、8-オキソ-dG、Alアデノシン受容体、A33、ACE、ACE-2、アクチビン、アクチビンA、アクチビンAB、アクチビンB、アクチビンC、アクチビンRIA、アクチビンRIA ALK-2、アクチビンRIB ALK-4、アクチビンRIIA、アクチビンRUB、ADAM、ADAM10、ADAM12、ADAM15、ADAM17/TACE、ADAM8、ADAM9、ADAMTS、ADAMTS4、ADAMTS5、アドレシン、aFGF、ALCAM、ALK、ALK-1、ALK-7、アルファ-l-アンチトリプシン、アルファ-V/ベータ-1アンタゴニスト、ANG、Ang、APAF-1、APE、APJ、APP、APRIL、AR、ARC、ART、アルテミン、抗-Id、ASPARTIC、心房性ナトリウム利尿因子、av/b3 インテグリン、Axl、b2M、B7-1、B7-2、B7-H、B-リンパ球刺激因子(BlyS)、BACE、BACE-1、Bad、BAFF、BAFF-R、Bag-1、BAK、Bax、BCA-1、BCAM、Bel、BCMA、BDNF、b-ECGF、bFGF、BID、Bik、BFM、BLC、BL-CAM、BLK、BMP、BMP-2 BMP-2a、BMP-3 オステオゲニン、BMP-4 BMP-2b、BMP-5、BMP-6 Vgr-1、BMP-7(OP-1)、BMP-8(BMP-8a、OP-2)、BMPR、BMPR-IA(ALK-3)、BMPR-IB(ALK-6)、BRK-2、RPK-1、BMPR-II(BRK-3)、BMPs、b-NGF、BOK、ボンベシン、骨由来神経栄養因子、BPDE、BPDE-DNA、BTC、補体因子3(C3)、C3a、C4、C5、C5a、CIO、CA125、CAD-8、カルシトニン、cAMP、癌胎児抗原(CEA)、腫瘍関連抗原、カテプシンA、カテプシンB、カテプシンC/DPPI、カテプシンD、カテプシンE、カテプシンH、カテプシンL、カテプシンO、カテプシンS、カテプシンV、カテプシンX/Z/P、CBL、CCI、CCK2、CCL、CCL1、CCL11、CCL12、CCL13、CCL 14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL2、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、CCL3、CCL4、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、CCL9/10、CCR、CCR1、CCR10、CCR10、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CD1、CD2、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8、CD10、CDlla、CDllb、CDllc、CD13、CD14、CD15、CD16、CD18、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD25、CD27L、CD28、CD29、CD30、CD30L、CD32、CD33(p67タンパク質)、CD34、CD38、CD40、CD40L、CD44、CD45、CD46、CD49a、CD52、CD54、CD55、CD56、CD61、CD64、CD66e、CD74、CD80(B7-1)、CD89、CD95、CD123、CD137、CD138、CD140a、CD146、CD147、CD148、CD152、CD164、CEACAM5、CFTR、cGMP、CINC、ボツリヌス菌毒素、ウェルシュ菌毒素、CKb8-l、CLC、CMV、CMV UL、CNTF、CNTN-1、COX、C-Ret、CRG-2、CT-1、CTACK、CTGF、CTLA-4、CX3CL1、CX3CR1、CXCL、CXCL1、CXCL2、CXCL3、CXCL4、CXCL5、CXCL6、CXCL7、CXCL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL13、CXCL14、CXCL15、CXCL16、CXCR、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、CXCR6、サイトケラチン腫瘍関連抗原、DAN、DCC、DcR3、DC-SIGN、崩壊促進因子、des(l-3)-IGF-I(脳IGF-1)、Dhh、ジゴキシン、DNAM-1、Dnase、Dpp、DPPIV/CD26、Dtk、ECAD、EDA、EDA-A1、EDA-A2、EDAR、EGF、EGFR(ErbB-1)、EMA、EMMPRIN、EN A、エンドセリン受容体、エンケファリナーゼ、eNOS、Eot、eotaxinl、EpCAM、エフリンB2/ EphB4、EPO、ERCC、E-セレクチン、ET-1、第Ila因子、第VII因子、第VIIIc因子、第IX因子、線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)、Fas、FcRl、FEN-1、フェリチン、FGF、FGF-19、FGF-2、FGF3、FGF-8、FGFR、FGFR-3、フィブリン、FL、FLIP、Flt-3、Flt-4、卵胞刺激ホルモン、フラクタルカイン、FZD1、FZD2、FZD3、FZD4、FZD5、FZD6、FZD7、FZD8、FZD9、FZD10、G250、Gas6、GCP-2、GCSF、GD2、GD3、GDF、GDF-1、GDF-3(Vgr-2)、GDF-5(BMP-14、CDMP- 1)、GDF-6(BMP-13、CDMP-2)、GDF-7(BMP-12、CDMP-3)、GDF-8(ミオスタチン)、GDF-9、GDF- 15(MIC-1)、GDNF、GFAP、GFRa-1、GFR-アルファl、GFR-アルファ2、GFR-アルファ3、GITR、グルカゴン、Glut 4、糖タンパク質Ilb/IIIa(GP Ilb/IIIa)、GM-CSF、gpl30、gp72、GRO、成長ホルモン放出因子、ハプテン(NP-capまたはNIP-cap)、HB-EGF、HCC、HCMV gB エンベロープ糖タンパク質、HCMV)gH エンベロープ糖タンパク質、HCMV UL、造血成長因子(HGF:Hemopoietic growth factor)、Hep B gpl20、ヘパラナーゼ、Her2、Her2/neu(ErbB-2)、Her3(ErbB-3)、Her4(ErbB-4)、単純ヘルペスウイルス(HSV)gB 糖タンパク質、HSV gD 糖タンパク質、HGFA、高分子メラノーマ関連抗原(HMW-MAA:High molecular weight melanoma-associated antigen)、HIV gpl20、HIV IIIB gp 120 V3 ループ、HLA、HLA-DR、HM1.24、HMFG PEM、HRG、Hrk、ヒト心筋ミオシン、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、ヒト成長ホルモン(HGH)、HVEM、1-309、IAP、ICAM、ICAM-1、ICAM-3、ICE、ICOS、IFNg、Ig、IgA受容体、IgE、IGF、IGF結合タンパク質、IGF-1R、IGFBP、IGF-I、IGF-II、IL、IL-1、IL-1R、IL-2、IL-2R、IL-4、IL-4R、IL-5、IL-5R、IL-6、IL-6R、IL-8、IL-9、IL-10、IL-12、IL-13、IL-15、IL-18、IL-18R、IL-23、インターフェロン(INF)-アルファ、INF-ベータ、INF-ガンマ、インヒビン、iNOS、インシュリンA-鎖、インシュリンB-鎖、インシュリン様成長因子1、インテグリンアルファ2、インテグリンアルファ3、インテグリンアルファ4、インテグリンアルファ4/ベータl、インテグリン、アルファ4/ベータ7、インテグリンアルファ5(アルファV)、インテグリンアルファ5/ベータl、インテグリンアルファ5/ベータ3、インテグリンアルファ6、インテグリンベータl、インテグリンベータ2、インターフェロンガンマ、IP-10、1-TAC、JE、カリクレイン2、カリクレイン5、カリクレイン6、カリクレイン11、カリクレイン12、カリクレイン14、カリクレイン15、カリクレインLI、カリクレインL2、カリクレインL3、カリクレインL4、KC、KDR、ケラチノサイト成長因子(KGF)、ラミニン5、LAMP、LAP、LAP(TGF- 1)、潜在型TGF-1、潜在型TGF-1 bpl、LBP、LDGF、LECT2、レフティー、ルイス-Y抗原、ルイス-Y関連抗原、LFA-1、LFA-3、Lfo、LIF、LIGHT、リポタンパク質、LIX、LKN、Lptn、L-セレクチン、LT-a、LT-b、LTB4、LTBP-1、肺サーファクタント、黄体ホルモン、リンホトキシンベータ受容体、Mac-1、MAdCAM、MAG、MAP2、MARC、MCAM、MCAM、MCK-2、MCP、M-CSF、MDC、Mer、メタロプロテアーゼ、MGDF受容体、MGMT、MHC(HLA-DR)、MIF、MIG、MIP、MIP-1-アルファ、MK、MMAC1、MMP、MMP-1、MMP-10、MMP-11、MMP-12、MMP-13、MMP-14、MMP-15、MMP-2、MMP-24、MMP- 3、MMP-7、MMP-8、MMP-9、MPIF、Mpo、MSK、MSP、ムチン(Mucl)、MUC18、ミュラー管抑制因子、Mug、MuSK、NAIP、NAP、NCAD、N-カドヘリン、NCA90、NCAM、NCAM、ネプリライシン、ニューロトロフィン-3,-4、または-6、ニュールツリン、神経成長因子(NGF)、NGFR、NGF-ベータ、nNOS、NO、NOS、Npn、NRG-3、NT、NTN、OB、OGG1、OPG、OPN、OSM、OX40L、OX40R、pl50、p95、PADPr、副甲状腺ホルモン、PARC、PARP、PBR、PBSF、PCAD、P-カドヘリン、PCNA、PDGF、PDGF、PDK-1、PECAM、PEM、PF4、PGE、PGF、PGI2、PGJ2、PIN、PLA2、胎盤アルカリホスファターゼ(PLAP)、PIGF、PLP、PP14、プロインスリン、プロリラキシン、プロテインC、PS、PSA、PSCA、前立腺特異的膜抗原(PSMA)、PTEN、PTHrp、Ptk、PTN、R51、RANK、RANKL、RANTES、リラキシンA-鎖、リラキシンB-鎖、レニン、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)F、RSV Fgp、Ret、リウマチ因子、RLIP76、RPA2、RSK、S100、SCF/KL、SDF-1、SERINE、血清アルブミン、sFRP-3、Shh、SIGIRR、SK-1、SLAM、SLPI、SMAC、SMDF、SMOH、SOD、SPARC、Stat、STEAP、STEAP-II、TACE、TACI、TAG-72(腫瘍関連糖タンパク質-72)、TARC、TCA-3、T細胞受容体(例えばT細胞受容体アルファ/ベータ)、TdT、TECK、TEM1、TEM5、TEM7、TEM8、TERT、精巣PLAP様アルカリホスファターゼ、TfR、TGF、TGF-アルファ、TGF-ベータ、TGF-ベータ汎特異的(Pan Specific)、TGF-ベータRI(ALK-5)、TGF-ベータRII、TGF-ベータRllb、TGF-ベータRIII、TGF-ベータl、TGF-ベータ2、TGF-ベータ3、TGF-ベータ4、TGF-ベータ5、トロンビン、胸腺Ck-1、甲状腺刺激ホルモン、Tie、TIMP、TIQ、組織因子、TMEFF2、Tmpo、TMPRSS2、TNF、TNF-アルファ、TNF-アルファ ベータ、TNF-ベータ2、TNFc、TNF-RI、TNF-RII、TNFRSF10A(TRAIL Rl Apo-2、DR4)、TNFRSFIOB(TRAIL R2 DR5、KILLER、TRICK-2A、TRICK-B)、TNFRSF10C(TRAIL R3 DcRl、LIT、TRID)、TNFRSF10D(TRAIL R4 DcR2、TRUNDD)、TNFRSF11A(RANK ODF R、TRANCE R)、TNFRSFllB(OPG O
CIF、TR1)、TNFRSF12(TWEAK R FN14)、TNFRSF13B(TACI)、TNFRSF13C(BAFF R)、TNFRSF14(HVEM ATAR、HveA、LIGHT R、TR2)、TNFRSF16(NGFR p75NTR)、TNFRSF17(BCMA)、TNFRSF 18(GITR AITR)、TNFRSF19(TROY TAJ、TRADE)、TNFRSF19L(RELT)、TNFRSFIA(TNF RI CD120a、p55-60)、TNFRSFIB(TNF RII CD120b、p75-80)、TNFRSF26(TNFRH3)、TNFRSF3(LTbR TNF RIII、TNFC R)、TNFRSF4(OX40 ACT35、TXGP1 R)、TNFRSF 5(CD40 p50)、TNFRSF6(Fas Apo-1、APT1、CD95)、TNFRSF6B(DcR3 M68、TR6)、TNFRSF7(CD27)、TNFRSF8(CD30)、TNFRSF9(4-1BB CD137、ILA)、TNFRSF21(DR6)、TNFRSF22(DcTRAIL R2 TNFRH2)、TNFRST23(DcTRAIL Rl TNFRH1)、TNFRSF25(DR3 Apo-3、LARD、TR-3、TRAMP、WSL-1)、TNFSF10(TRAIL Apo-2リガンド、TL2)、TNFSF11(TRANCE/RANKリガンドODF、OPGリガンド)、TNFSF12(TWEAK Apo-3リガンド、DR3リガンド)、TNFSF13(APRIL TALL2)、TNFSF13B(BAFF BLYS、TALL1、THANK、TNFSF20)、TNFSF14(LIGHT HVEMリガンド、LTg)、TNFSF15(TLIA/VEGI)、TNFSF18(GITRリガンド AITRリガンド、TL6)、TNFSFIA(TNF-a Conectin、DIF、TNFSF2)、TNFSF1B(TNF-b LTa、TNFSF1)、TNFSF3(LTb TNFC、p33)、TNFSF4(OX40リガンド gp34、TXGP1)、TNFSF5(CD40リガンド CD154、gp39、HIGM1、IMD3、TRAP)、TNFSF6(Fasリガンド Apo-1リガンド、APT1リガンド)、TNFSF7(CD27リガンド CD70)、TNFSF8(CD30リガンド CD153)、TNFSF9(4-1BBリガンド CD137リガンド)、TP-1、t-PA、Tpo、TRAIL、TRAIL R、TRAIL-R1、TRAIL-R2、TRANCE、トランスファー受容体(transferring receptor)、TRF、Trk、TROP-2、TSG、TSLP、腫瘍関連抗原CA 125、ルイスY関連糖を発現する腫瘍関連抗原、TWEAK、TXB2、Ung、uPAR、uPAR-1、ウロキナーゼ、VCAM、VCAM-1、VECAD、VE-カドヘリン、VE-カドヘリン-2、VEFGR-1(flt-1)、VEGF、VEGFR、VEGFR-3(flt-4)、VEGI、VFM、ウイルス抗原、VLA、VLA-1、VLA-4、VNRインテグリン、フォン・ヴィレブランド因子、WIF-1、WNT1、WNT2、WNT2B/13、WNT3、WNT3A、WNT4、WNT5A、WNT5B、WNT6、WNT7A、WNT7B、WNT8A、WNT8B、WNT9A、WNT9A、WNT9B、WNT10A、WNT10B、WNT11、WNT16、XCL1、XCL2、XCR1、XCR1、XEDAR、XIAP、XPD、CTLA4(cytotoxic T lymphocyte antigen-4)、PD1(programmed cell death protein 1)、PD-L1(programmed cell death ligand 1)、LAG-3(lymphocyte activation gene-3)、TIM-3(T cell immunoglobulin and mucin protein-3)、ホルモン受容体、および増殖因子、からなる群から選択される抗原に特異的に結合する少なくとも第二の抗原結合ドメインを含み、
(g)前記抗体または抗原結合断片は、BCMA、CTLA4(cytotoxic T lymphocyte antigen-4)、PD1(programmed cell death protein 1)、PD-L1(programmed cell death ligand 1)、LAG-3(lymphocyte activation gene-3)、TIM-3、CD20、CD2、CD19、Her2、EGFR、EpCAM、FcyRIIIa(CD16)、FcyRIIa(CD32a)、FcyRIIb(CD32b)、FcyRI(CD64)、Toll-様受容体(TLRs)、TLR4、TLR9、サイトカイン、IL-2、IL-5、IL-13、IL-6、IL-17、IL-12、IL-23、TNFa、TGFb、サイトカイン受容体、IL-2R、ケモカイン、ケモカイン受容体、増殖因子、VEGFおよびHGF、からなる群から選択される抗原に特異的に結合する少なくとも第二の抗原結合ドメインを含み、
(h)前記抗体または抗原結合断片は、キメラ抗原受容体(CAR)中に含有され、CARは任意で、少なくとも一つの膜貫通ドメイン、およびT細胞受容体に由来する少なくとも一つの細胞内ドメインを含み、任意でCD3ζサブユニット、および少なくとも一つの共刺激性ドメインを含み、
(i)前記抗体または抗原結合断片は、scFv2-Fc2および/またはscFv-IgGを含み、
(j)前記抗体または抗原結合断片は、IgG定常ドメインを含み、および/または
(k)前記抗体または抗原結合断片は、抗原に特異的に結合する少なくとも第二の抗原結合ドメインを含み、前記抗体は、Fab-Fc-scFv、「栓抜き型」、Mab-scFv、Mab-Fv、デュアルscFv(Dual scFv)、セントラルFv(central Fv)、セントラルscFv(central scFv)、ワン-アームセントラルscFv(one-arm central scFv)、Fab-Fab、Fab-Fv、mAb-Fv、mAb-Fab、DART、BiTE、共通軽鎖-IgG、TandAb、Cross-Mab、SEED、BEAT、TrioMab、およびDuetMabからなる群から選択される多特異性のフォーマットを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の抗CD3抗体または抗原結合断片。
【請求項6】
pH7.4よりもpH6.0で、高い結合アフィニティでCD3またはCD3発現細胞に結合する、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗CD3抗体および/または抗原結合断片。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体または抗原結合断片をコードする単離核酸配列または組み換え核酸配列。
【請求項8】
請求項7に記載の単離核酸配列または組み換え核酸配列を含有する発現ベクター。
【請求項9】
請求項7に記載の核酸配列、または請求項8に記載の発現ベクターでトランスフェクトされた、形質転換された、または形質導入された宿主細胞であって、前記宿主細胞は、任意で哺乳動物細胞または酵母細胞である、宿主細胞。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体もしくは抗原結合断片、または請求項9に記載の宿主細胞、ならびに薬学的に許容可能な担体および/または賦形剤を含む、医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年6月7日に出願された米国仮特許出願第62/858,968号明細書の優先権を主張するものであり、当該出願の内容はその全体で参照により援用される。
続きを表示(約 3,500 文字)
【0002】
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出され、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる配列表を含む。当該ASCIIコピーは2020年6月3日に作成され、1160430.002000.TXTという名称であり、サイズは634,880バイトである。
【0003】
本発明は特に、多特異性抗体を含む操作されたpH依存性の抗-表面抗原分類(Cluster of Differentiation 3)(CD3)抗体、およびその機能的断片、ならびにそれらの特定、単離、調製および使用のための方法ならびに試薬に関する。
【背景技術】
【0004】
例えば癌などの細胞増殖性の障害は、細胞亜群の非制御な増殖を特徴とする。細胞増殖性障害は先進国において主な死亡原因であり、発展途上国においても2番目の死亡原因となっている。毎年新たに癌と診断される症例の総数は、2030年までに2360万人に上ると予測されている。国立癌研究所は、2018年に米国において新たに約200万件の症例が新たに癌と診断され、600,000万人を超える米国人が癌で死亡すると予測している。ゆえに癌治療は重大で、かつ増加し続ける社会的な負担となっている。
【0005】
CD3標的化二特異性抗体の使用を通して、腫瘍細胞を殺傷するT細胞の細胞障害性能力を利用するというアイディアは、1980年代半ばにまで遡る。(Staerz et al.Nature 1985 314:628-32)。現在までに開発されている多数の二特異性抗体が、T細胞のリクルートと活性化のためのCD3に特異的な第一の結合部位と、例えば腫瘍細胞により産生される抗原などの標的疾患関連抗原に対する第二の結合部位を含有する。CD3二特異性抗体は、腫瘍上で発現されるその第二の標的タンパク質に結合することによって、T細胞上のCD3表面受容体を誘発し、その結果、そのT細胞受容体のペプチド/MHC特異性に関わらず、CD3二特異性抗体による架橋を介して、応答可能なT細胞が標的発現細胞に結合し得る。(例えば、Bassan,2012,Blood 120:5094-95を参照のこと)。CD3二特異性抗体を使用してT細胞と腫瘍細胞を架橋することにより、進行期の悪性腫瘍の劇的な退縮が誘導され、一部の症例では完全寛解ももたらされ得る。悪性血液疾患または固形癌の治療に対し、それぞれCD19、CD20、CD33およびCD123、またはEpCAM、HER2、PSMAおよびCEAを標的とすることにより、現在、25種を超える様々なCD3二特異性抗体が臨床開発されている。(例えば、Liu et al.Front Immunol 2017 8:38を参照のこと)。
【0006】
癌の治療および検出に対し、二特異性抗体は、一特異性抗体を大幅に超える利益を示している一方で、二特異性抗体の広範な商業的応用は、効率的/低コストな作製方法の欠落、二特異性ポリペプチドの安定性の欠落、およびヒトにおける短い半減期により阻害されている。二特異性モノクローナル抗体を作製するための多くの方法が過去数十年にわたり開発されている。しかしながら、対象標的に対する優れた選択性と高い効力を有する多数の二特異性抗体候補は、下流開発および臨床有効性において、以下をはじめとする課題がある場合が多い:多特異性結合(または「多特異性」)、オフターゲット結合、非特異性結合、例えば哺乳動物宿主細胞や酵母細胞などの真核生物宿主細胞における発現レベルまたはプロファイルの不良、例えば保存期間中の安定性の不良(例えば、「保存可能期間」の安定性の不良/低さ)、溶解性の不良(低さ)、粘性の不良(高さ)、凝集傾向などの化学的および物理的な特性の不良、ならびに、例えば薬物動態プロファイルの不良、薬理学プロファイルの不良、インビボクリアランス速度の速さまたは不良、循環半減期の短さなどの臨床プロファイルおよび生物物理プロファイルの不良であり、その一部はそれらの開発終了の原因となる。
【0007】
例えば、CIC、SIC、BVP-ELISA、TMA、および他のアッセイなど、下流開発活動(「開発後抗体」)の観点で、発見された抗体について前述の開発可能性の特性の多くを評価するための特定の技術およびアッセイが存在する。しかし、そのようなアッセイは、初期の抗体発見プラットフォームのハイスループットフォーマットに適合しないことが多い。さらに、これらの特質評価は多くの場合、ミリグラム~グラム単位の量のタンパク質が必要であり、それゆえにしばしば、実利的に開発対象とみなされ得るリード数に対して事実上の制限が課されることとなる。そしてその結果として、プログラム成功の可能性は低下する。結果、膨大なリソースがしばしば貧弱な性状のリード候補を確定する試みに費やされてしまい、利用可能なバックアップが後期の開発段階ではほとんどない状態となってしまう。
【0008】
モノクローナル抗体および二特異性抗体の様式をはじめとする、様々な抗CD3抗体が当分野に公知である。例えば、米国特許第7,262,276号、第7,635,472号、第7,862,813号、第9,587,021号、および第10,174,124号を参照のこと。しかしながら、これら抗CD3抗体の多くは、上述のような開発上の問題、および/またはサイトカイン産生の誘発などの開発上の問題を抱えており、しばしば有害なサイトカイン放出症候群(CRS)を生じさせる。二特異性抗体の抗CD3結合ドメインはすべてのT細胞と会合するため、高サイトカイン産生CD4 T細胞サブセットがリクルートされる。したがって、例えばT細胞上に発現したCD3に対する結合特異性、T細胞の活性化、活性化したT細胞を(再)指向化させて標的細胞を殺傷させること、そしてこれらを行いつつも、CRSを惹起させるリスクを減弱させること、などにおいて望ましい開発可能性プロファイルおよび/またはCRSリスクプロファイルを呈し、安全であり、効果的である、抗CD3抗体の提供にはアンメットニーズが存在する。
【0009】
望ましいCRSリスクプロファイルを呈するCD3結合ドメインを開発する一つの方法は、pH依存性抗原結合を伴うCD3結合ドメインを操作することである。過去に、抗体と他のタンパク質の結合インターフェースに、ヒスチジンおよび/または他のイオン化可能な残基を組み込むことで、pH依存性の抗原結合が操作されている(例えば、Igawa et al.,Nature Biotechnology 28:1203-1207(2010)を参照のこと)。結合インターフェースにおけるヒスチジン側鎖のプロトン化は、静電相互作用を変化させ、および/または立体構造の変化を誘導して、結合アフィニティのpH依存性の差異をもたらす場合がある(Gera et al.,PLOS ONE 7(11)e48928.doi:10.1371/2012)。ヒト血液のpH範囲は、約7.6~7.8であるのに対し、腫瘍細胞は、約6.3~6.5の細胞外pHを有すると認識されている。この腫瘍のpHの原因は、少なくとも部分的には、腫瘍血管形成が不良であることによる、充分には除去されない代謝酸の蓄積にある。本出願人の操作されたpH依存性のCD3結合ドメインは、低いpH値で優先的にCD3に結合し、腫瘍微小環境内およびその周辺での結合および活性を促進する。理論に拘束されるものではないが、例えば約6のpHなど、低pHでCD3に優先的に結合するよう操作されたCD3結合ドメインは、腫瘍部位またはその周辺で選択的および持続的な細胞障害活性を生じさせ、その結果、オフターゲット効果を低下または消滅させ、ならびに半減期および投与量を改善する可能性があると考えられる。
【発明の概要】
【0010】
本開示は、操作されたpH依存性抗CD3抗体、およびその抗原結合断片、ならびにその使用方法に関するものであり、当該抗体および抗原結合断片は、任意で、生理学的pH(pH7.4)よりもpH6.0で、より高い結合アフィニティでCD3および/またはCD3発現細胞に結合する。
(【0011】以降は省略されています)
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