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公開番号
2025140318
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039649
出願日
2024-03-14
発明の名称
自動車用電子制御装置およびメモリ管理装置
出願人
Astemo株式会社
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
G06F
12/0862 20160101AFI20250919BHJP(計算;計数)
要約
【課題】アプリケーションに対して大容量なRAMへの高速なアクセス及びリアルタイムな車両制御を実現する自動車用電子制御装置並びにメモリ管理装置を提供する。
【解決手段】自動車用電子制御装置ECUにおいて、制御システム(SoC)000は、複数のアプリケーションを処理する複数のCPUコア、記憶容量が比較的に大きくかつアクセス速度が比較的に遅い主記憶装置及び主記憶装置と比較して記憶容量が小さくかつアクセス速度が速い補助記憶装置を備える。複数のアプリケーションの各々が単独で処理するRAMデータの全ては主記憶装置に予め配置されており、優先度順方式に基づいて実行される対象アプリケーションを有し、補助記憶装置は論理分割された複数の記憶領域を有する。メモリ管理部は、対象アプリケーションの実行前に対象アプリケーションが単独で処理するRAMデータを主記憶装置から補助記憶装置の複数の記憶領域の1つへ動的に転送する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
応答性が要求される複数のアプリケーションを処理する複数のCPUコアと、記憶容量が比較的に大きくかつアクセス速度が比較的に遅い主記憶装置と、前記主記憶装置と比較して記憶容量が小さくかつアクセス速度が速い補助記憶装置とを備えた制御装置を有する自動車用電子制御装置であって、
前記複数のアプリケーションのおのおのが単独で処理するRAMデータの全ては前記主記憶装置に予め配置されており、
前記補助記憶装置は、論理分割された複数の記憶領域を有し、
前記複数のアプリケーションは、優先度順方式に基づく前記複数のアプリケーションの実行順序に応じて実行される対象アプリケーションを有し、
前記対象アプリケーションの実行前に、前記対象アプリケーションが単独で処理する前記RAMデータを前記主記憶装置から前記補助記憶装置の前記複数の記憶領域の1つへ動的に転送するメモリ管理部を備えることで、前記対象アプリケーションは実行時に前記RAMデータへ高速にアクセスできることを特徴とする、自動車用電子制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記複数のアプリケーションの実行順序に従って、前記補助記憶装置および前記主記憶装置の間の前記RAMデータの転送の順序を決定することを特徴とする、請求項1に記載の自動車用電子制御装置。
【請求項3】
前記複数のアプリケーションは、特定の周期内で実行順序のルールが予め定められており、
前記ルールは、前記複数のアプリケーション毎に前記特定の周期に応じて実行されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車用電子制御装置。
【請求項4】
前記補助記憶装置において、
前記複数のアプリケーション毎に予め定められた機能安全レベルを有し、
前記複数のアプリケーションは前記機能安全レベルに従ってグルーピングされており、
前記複数のアプリケーションが利用する前記複数の記憶領域は前記機能安全レベルのグルーピングに従って決定されており、
前記複数のアプリケーションは前記機能安全レベルに従ってアクセスする記憶領域を決定することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自動車用電子制御装置。
【請求項5】
応答性が要求される複数のアプリケーションを処理する複数のCPUコアと、記憶容量が比較的に大きくかつアクセス速度が比較的に遅い主記憶装置と、前記主記憶装置と比較して記憶容量が小さくかつアクセス速度が速い補助記憶装置とを備えた制御装置を有するメモリ管理装置であって、
前記複数のアプリケーションのおのおのが単独で処理するRAMデータの全ては前記主記憶装置に予め配置されており、
前記補助記憶装置は、論理分割された複数の記憶領域を有し、
前記複数のアプリケーションは、優先度順方式に基づく前記複数のアプリケーションの実行順序に応じて実行される対象アプリケーションを有し、
前記対象アプリケーションの実行前に、前記対象アプリケーションが単独で処理する前記RAMデータを前記主記憶装置から前記補助記憶装置の前記複数の記憶領域の1つへ動的に転送するメモリ管理部を備えることで、前記対象アプリケーションは実行時に前記RAMデータへ高速にアクセスできることを特徴とする、メモリ管理装置。
【請求項6】
前記補助記憶装置において、
前記複数のアプリケーション毎に予め定められた機能安全レベルを有し、
前記複数のアプリケーションは前記機能安全レベルに従ってグルーピングされており、
前記複数のアプリケーションが利用する前記複数の記憶領域は前記機能安全レベルのグルーピングに従って決定されており、
前記複数のアプリケーションは前記機能安全レベルに従ってアクセスする記憶領域を決定することを特徴とする、請求項5に記載のメモリ管理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用電子制御装置およびメモリ管理装置に関し、特に、大容量なRAM(Random Access Memory)への高速アクセスを実現するメモリ管理装置、および、それを用いたリアルタイムな処理を実現する自動車用電子制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、AD(Autonomous Driving)/ADAS(Advanced Driver Assistance Systems)と言われる自動運転および運転支援機能の市場が拡大し、これら機能を実現するECU(Electrical Control Unit)などの自動車電子制御装置は高度化・多機能化・集積化が要求されている。これに伴い複数のCPUコアを搭載するSoC(System on Chip)またはMCU(Micro Controller Unit)が車載向けECUに浸透している。一方、AD/ADASに限らず自動車制御を実現するソフトウェアアプリケーションには、予め定められた時間内に処理を完了させる応答性が要求されるものが多い。
【0003】
特許文献1には、複数のソフトウェアアプリケーションを有し、仮想的に大容量RAMへの高速なアクセスを実現するため、複数の仮想ページからなる仮想ページ群およびページ先読み手段および補助記憶装置を利用したメモリ管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-53913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のメモリ管理方法では次のような課題が生じる。
【0006】
ページフォルト(ページフォルト:物理メモリ上に存在しないページにアクセスしたときに発生する割り込み)が発生した場合、ページフォルトを検出して回復させる必要がある。したがって、アプリケーションにおいては不必要な待ち時間が発生するため、応答性が要求されるアプリケーションを応答時間以内に処理できない恐れがある。
【0007】
本発明の目的は、アプリケーションに対して大容量なRAMへの高速なアクセス方法を実現することで、大容量なRAMを使用しつつリアルタイムな車両制御を実現することができる技術(自動車用電子制御装置およびメモリ管理装置)を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態に係る自動車用電子制御装置は、
応答性が要求される複数のアプリケーションを処理する複数のCPUコアと、記憶容量が比較的に大きくかつアクセス速度が比較的に遅い主記憶装置と、前記主記憶装置と比較して記憶容量が小さくかつアクセス速度が速い補助記憶装置とを備えた制御装置を有する自動車用電子制御装置であって、
前記複数のアプリケーションのおのおのが単独で処理するRAMデータの全ては前記主記憶装置に予め配置されており、
前記補助記憶装置は、論理分割された複数の記憶領域を有し、
前記複数のアプリケーションは、優先度順方式に基づく前記複数のアプリケーションの実行順序に応じて実行される対象アプリケーションを有し、
前記対象アプリケーションの実行前に、前記対象アプリケーションが単独で処理する前記RAMデータを前記主記憶装置から前記補助記憶装置の前記複数の記憶領域の1つへ動的に転送するメモリ管理部を備えることで、前記対象アプリケーションは実行時に前記RAMデータへ高速にアクセスできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明一形態に係る自動車用電子制御装置によれば、アプリケーションに対して大容量なRAMへの高速なアクセス方法を実現することで、大容量なRAMを使用しつつリアルタイムな車両制御を実現することができる。つまり、アプリケーションにおいては不必要な待ち時間が発生しないので、応答性が要求されるアプリケーションを応答時間以内に処理できるようになる。
【0010】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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