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公開番号2025136857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035760
出願日2024-03-08
発明の名称画像形成方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類D06P 5/00 20060101AFI20250911BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】風合いの低下を生じることなく、高い堅牢性を有する画像を形成可能な画像形成方法を提供する。
【解決手段】画像形成方法は、水酸基を有する繊維を含む布帛上に、処理液を付与する工程と、水酸基を有する繊維を含む布帛上に、インクをインクジェット方式で付与する工程とを含む。インクは、顔料と、前記顔料に吸着し、カルボン酸基を含む顔料分散剤と、水系溶媒とを含む。処理液は、リン含有酸の塩と、水系溶媒とを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水酸基を有する繊維を含む布帛上に、処理液を付与する工程と、
水酸基を有する繊維を含む布帛上に、インクをインクジェット方式で付与する工程と
を含み、
前記インクは、顔料と、前記顔料の表面に吸着した、カルボキシ基を含む顔料分散剤と、水系溶媒とを含み、
前記処理液は、リン含有酸の塩と、水系溶媒とを含む、
画像形成方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記リン含有酸の塩は、リン含有酸のアルカリ金属塩を含む、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記処理液中のリン含有酸の塩の含有量は、前記処理液に対して0.1~5.0質量%である、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記処理液は、多価カルボン酸をさらに含む、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記多価カルボン酸は、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸からなる群より選ばれる、
請求項4に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記処理液における前記多価カルボン酸の含有量は、前記処理液に対して0.1~5.0質量%である、
請求項4又は5に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記布帛におけるリン含有酸の塩の付着量Xと、前記顔料分散剤の付着量Yとの質量比X/Yは、1~50である、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記顔料分散剤は、カルボキシ基含有モノマーに由来する構造単位を含む重合体を含む、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記インクを付与する工程では、
前記処理液を付与した布帛上に、前記インクをウェットオンウェットで付与する、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記布帛は、綿を含む、
請求項1に記載の画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
捺染方法として、近年では、短時間で染色でき、生産効率が高いこと等から、インクジェット法により布帛への画像形成を行う、インクジェット捺染が広く行われている。
【0003】
インクジェット捺染で使用されるインクとしては、染料インクが主流であった。一方、近年では、溶解又は反応しなかった染料を洗い流す洗浄工程等の後処理を省略可能な顔料インクの使用が検討されている。
【0004】
顔料インクは、布帛の表面に顔料粒子を留まらせることで、高い発色性を示す一方、染料インクと比べて顔料粒子の定着性が低く、堅牢性が劣る傾向がある。そこで、水性インクジェットインクを用いた印刷では、堅牢性向上の要求から、前処理液、画像形成インク、後処理のインクセットに架橋剤を用いることが提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、(A)顔料分散体、(B)水溶性固着剤、及び(C)架橋剤を含むインクジェット捺染用インクが開示されている。(A)顔料分散体に含まれる水溶性顔料分散剤は、(メタ)アクリル酸エステル単量体、カルボキシ基を有する脂肪族ビニル単量体、架橋性官能基を有する脂肪族ビニル単量体の共重合体の中和物であり、(B)水溶性固着剤は、水溶性エポキシ樹脂であることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-251062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に示すように、インクや処理液に架橋性樹脂を含有させると、布帛上に付与されたインク中の樹脂が架橋性樹脂により硬化して硬くなりやすい。それにより、風合いが損なわれるという問題があった。そのため、風合いの低下を生じることなく、堅牢性を高めることが望まれている。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、風合いの低下を生じることなく、高い堅牢性を有する画像を形成可能な画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の構成によって解決することができる。
【0010】
[1] 水酸基を有する繊維を含む布帛上に、処理液を付与する工程と、水酸基を有する繊維を含む布帛上に、インクをインクジェット方式で付与する工程とを含み、前記インクは、顔料と、前記顔料の表面に吸着した、カルボキシ基を含む顔料分散剤と、水系溶媒とを含み、前記処理液は、リン含有酸の塩と、水系溶媒とを含む、画像形成方法。
[2] 前記リン含有酸の塩は、リン含有酸のアルカリ金属塩を含む、[1]に記載の画像形成方法。
[3] 前記処理液中のリン含有酸の塩の含有量は、前記処理液に対して0.1~5.0質量%である、[1]又は[2]に記載の画像形成方法。
[4] 前記処理液は、多価カルボン酸をさらに含む、[1]~[3]のいずれかに記載の画像形成方法。
[5] 前記多価カルボン酸は、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸からなる群より選ばれる、[4]に記載の画像形成方法。
[6] 前記処理液における前記多価カルボン酸の含有量は、前記処理液に対して0.1~5.0質量%である、[4]又は[5]に記載の画像形成方法。
[7] 前記布帛におけるリン含有酸の塩の付着量Xと、前記顔料分散剤の付着量Yとの質量比X/Yは、1~50である、[1]~[6]のいずれかに記載の画像形成方法。
[8] 前記顔料分散剤は、カルボキシ基含有モノマーに由来する構造単位を含む重合体を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の画像形成方法。
[9] 前記インクを付与する工程では、前記処理液を付与した布帛上に、前記インクをウェットオンウェットで付与する、[1]~[8]のいずれかに記載の画像形成方法。
[10] 前記布帛は、綿を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の画像形成方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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