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公開番号
2025136414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034974
出願日
2024-03-07
発明の名称
レーザーアニール方法
出願人
住友重機械工業株式会社
代理人
個人
主分類
H01L
21/268 20060101AFI20250911BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ドーパントを半導体ウエハの深い領域にイオン注入することなく、かつ表層を溶融させることなく、深い領域のキャリア密度を高めることが可能なレーザーアニール方法を提供する。
【解決手段】繰返し周波数100kHz以上のパルスレーザービームまたは連続波レーザービームであるアニール用レーザービームで、ドーパントが注入された半導体ウエハの表面を走査することにより活性化アニールを行う。まず、半導体ウエハのアニールすべき領域の任意の微小領域をビームスポットが通過するときに、半導体ウエハの微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値を変化させて、ドーパントの活性化率が最大になる活性化率最大化アニール条件を決定する。微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値が、活性化率最大化アニール条件におけるレーザーエネルギー累積値より小さい条件で、ドーパントが注入された半導体ウエハの活性化アニールを行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
繰返し周波数100kHz以上のパルスレーザービームまたは連続波レーザービームであるアニール用レーザービームで、ドーパントが注入された半導体ウエハの表面を走査することにより活性化アニールを行うレーザーアニール方法であって、
半導体ウエハのアニールすべき領域の任意の微小領域をビームスポットが通過するときに、半導体ウエハの前記微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値を変化させて、ドーパントの活性化率が最大になる活性化率最大化アニール条件を決定し、
前記微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値が、前記活性化率最大化アニール条件におけるレーザーエネルギー累積値より小さい条件で、ドーパントが注入された半導体ウエハの活性化アニールを行うレーザーアニール方法。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記アニール用レーザービームはパルスレーザービームであり、パルスレーザービームの平均パワーを、前記活性化率最大化アニール条件における平均パワーより小さくすることにより、前記活性化アニールを行うときのレーザーエネルギー累積値を小さくする請求項1に記載のレーザーアニール方法。
【請求項3】
前記活性化アニールを行うときの平均パワーを、前記活性化率最大化アニール条件における平均パワーの90%以下に設定する請求項2に記載のレーザーアニール方法。
【請求項4】
前記アニール用レーザービームのビームスポットの、半導体ウエハの表面における移動速度を速くすることにより、前記活性化アニールを行うときのレーザーエネルギー累積値を小さくする請求項1に記載のレーザーアニール方法。
【請求項5】
前記活性化アニールを行うときのビームスポットの移動速度を、前記活性化率最大化アニール条件における移動速度の1.25倍以上に設定する請求項4に記載のレーザーアニール方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザーアニール方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、パワー半導体デバイスの性能向上を図るために、従来よりも深い領域にドーパントを添加する技術が望まれている。半導体ウエハの表層にドーパントを浅く注入し、その後、表層をドーパントの注入領域よりも深く溶融させてドーパントを溶融の深さにまで液相拡散させる方法が公知である(特許文献1)。この方法により、溶融深さまでのキャリア密度を所望の値まで高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-30797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体素子を製造する場合、半導体ウエハの表層を溶融させる前に、半導体ウエハの裏面(溶融した表層とは反対側の面)にドーパントの拡散領域等を含む素子構造が形成されている。ドーパントを深い領域に添加するために表層を溶融させると、半導体ウエハの裏面まで高温になり、既に形成されている素子構造がダメージを受ける。
【0005】
ドーパントを深い領域にイオン注入し、活性化アニールを行うことにより、深い領域にドーパントを添加することができる。深い領域にイオン注入するためには、イオンの加速エネルギーを大きくする必要があり、イオン注入装置の大型化を招くことになる。
【0006】
本発明の目的は、ドーパントを半導体ウエハの深い領域にイオン注入することなく、かつ表層を溶融させることなく、深い領域のキャリア密度を高めることが可能なレーザーアニール方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によると、
繰返し周波数100kHz以上のパルスレーザービームまたは連続波レーザービームであるアニール用レーザービームで、ドーパントが注入された半導体ウエハの表面を走査することにより活性化アニールを行うレーザーアニール方法であって、
半導体ウエハのアニールすべき領域の任意の微小領域をビームスポットが通過するときに、半導体ウエハの前記微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値を変化させて、ドーパントの活性化率が最大になる活性化率最大化アニール条件を決定し、
前記微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値が、前記活性化率最大化アニール条件におけるレーザーエネルギー累積値より小さい条件で、ドーパントが注入された半導体ウエハの活性化アニールを行うレーザーアニール方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
微小領域に投入されるレーザーエネルギー累積値が、活性化率最大化アニール条件におけるレーザーエネルギー累積値より小さい条件でアニールを行うと、注入されたドーパントが深い領域まで拡散し、深い領域におけるキャリア密度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施例で用いられるレーザーアニール装置の概略斜視図である。
図2は、半導体ウエハ30の表面におけるビームスポット20の移動の履歴を示す模式図である。
図3は、活性化アニールの前後におけるドーパント及びキャリアの密度分布の測定結果を示すグラフである。
図4は、活性化アニールの前後におけるドーパントの密度分布、及びビームスポットの移動速度を変化させたときのキャリアの密度分布の測定結果を示すグラフである。
図5A~図5Cは、アニール前後におけるドーパント密度、及びアニール後におけるキャリア密度を示すグラフである。
図6Aは、シリコンウエハにドーパントを注入した後のシリコンウエハの結晶状態を示す模式図であり、図6Bは、活性化率最大化アニール条件でアニールを行った後のシリコンウエハの結晶状態を示す模式図であり、図6Cは、活性化率最大化アニール条件よりもレーザーエネルギー累積値が低い条件でアニールを行った後のシリコンウエハの結晶状態を示す模式図である。
図7は、本実施例によるアニール方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~図7を参照して、一実施例によるレーザーアニール方法について説明する。
図1は、本実施例で用いられるレーザーアニール装置の概略斜視図である。レーザー発振器10が、高繰り返し周波数のパルスレーザービームを出力する。例えば、繰返し周波数が100kHz以上である場合「高繰り返し周波数」ということができる。レーザー発振器10として、例えば緑色の波長域のパルスレーザービームを出力するファイバーレーザー発振器が用いられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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