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公開番号
2025135405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024033239
出願日
2024-03-05
発明の名称
回線交換機、回線交換方法
出願人
株式会社日立情報通信エンジニアリング
代理人
青稜弁理士法人
主分類
H04L
12/52 20060101AFI20250910BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】スケーラブルな通話環境を、装置の複雑化や大型化を招くことなく、低コストで実現する。
【解決手段】入力側の端末である第1の端末と、出力側の端末である第2の端末との間の回線を交換する回線交換機であって、第1の端末に接続するための入力側のインタフェースである第1のインタフェース部であって、第1の端末から受信した音声データを所定の単位でパケット化し、当該パケット化したパケットデータを出力する第1のインタフェース部と、第1のインタフェース部から出力されたパケットデータをルーティングするパケットスイッチ部と、第2の端末に接続するための出力側のインタフェースである第2のインタフェース部であって、ルーティングされたパケットデータをデータバッファに書き込み、パケットスイッチ部の遅延または/およびゆらぎに基づいて定められた時間的な余裕値で示される読み出しタイミングで、書き込まれたパケットデータを読み出すクロック整合部を有した第2のインタフェース部と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
入力側の端末である第1の端末と、出力側の端末である第2の端末との間の回線を交換する回線交換機であって、
前記第1の端末に接続するための入力側のインタフェースである第1のインタフェース部であって、前記第1の端末から受信した音声データを所定の単位でパケット化し、当該パケット化したパケットデータを出力する前記第1のインタフェース部と、
前記第1のインタフェース部から出力された前記パケットデータをルーティングするパケットスイッチ部と、
前記第2の端末に接続するための出力側のインタフェースである第2のインタフェース部であって、前記ルーティングされた前記パケットデータをデータバッファに書き込み、前記パケットスイッチ部の遅延または/およびゆらぎに基づいて定められた時間的な余裕値で示される読み出しタイミングで、書き込まれた前記パケットデータを読み出すクロック整合部を有した前記第2のインタフェース部と、
を有することを特徴とする回線交換機。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第1のインタフェース部は、前記通話の制御を行うための監視制御情報を、前記音声データとともにパケット化し、
前記第2のインタフェース部の前記クロック整合部は、前記パケット化された前記監視制御情報と前記音声データとを、前記データバッファに書き込み、前記読み出しタイミングで読み出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項3】
前記回線交換機は、前記第1の端末および前記第2の端末の数に応じて、複数の前記回線交換機を接続したシステムとして構成可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項4】
前記第1のインタフェース部は、前記パケットデータを所定の単位でバッファリングし、当該バッファリングしたパケットデータを統合した統合パケットデータを、チャネルに応じて定められた所定の送信タイミングで前記パケットスイッチ部に出力し、
前記パケットスイッチ部は、前記第1のインタフェース部から出力された前記統合パケットデータをルーティングし、
前記第2のインタフェース部の前記クロック整合部は、前記チャネルごとにデータレジスタに書き込んだ前記統合パケットデータを、複数アドレスを有したバッファメモリに書き込み、前記読み出しタイミングで、前記複数アドレスのそれぞれに書き込まれた前記チャネルの前記統合パケットデータを読み出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項5】
前記パケットスイッチ部は、L2スイッチにより構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項6】
前記パケットスイッチ部は、PCI Expressスイッチにより構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項7】
前記第2のインタフェース部は、前記データバッファに前記パケットデータが存在しない場合、無音であることを示す値を無音パケットデータとして出力する無音パターン挿入部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項8】
前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部は、前記回線交換機に複数設けられ、
前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部の一部がEthernet規格のインタフェース部として構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項9】
前記第1のインタフェース部は、交換する回線の接続先となるインタフェース部に同じインタフェース部を含む場合、当該同じインタフェース部に出力する前記パケットデータを統合したチャネル統合パケットデータを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
【請求項10】
前記第1のインタフェース部は、交換する回線の接続先となるインタフェース部が当該第1のインタフェース部である場合、前記パケット化を行うことなく、当該第1のインタフェース部に前記音声データを転送する、
ことを特徴とする請求項1に記載の回線交換機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回線交換機、回線交換方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電話機等の端末同士の通話を時分割で多重化して制御する時分割スイッチを備えた交換機が知られている。例えば、特許文献1には、「所定バイト単位でデジタル音声データが順次書き込まれ且つ順次読み出される受信用メモリおよび送信用メモリと、複数チャネルのデジタル音声データをそれぞれ前記所定バイト単位で時分割したのちチャネル番号に従って多重化して前記受信用メモリに書き込む多重手段と、前記受信用メモリに書き込まれたデジタル音声データを前記所定バイト単位で順次読み出し、同一の前記チャネルに属するデジタル音声データどうしを連結することによって、所定長さの受信用音声データフィールドを組み立てる第1機能ブロックと、この第1機能ブロックで組み立てられた前記受信用音声データフィールドにヘッダフィールドを付加することにより、受信用音声パケットを組み立てる第2機能ブロックと、複数チャネルの送信用音声パケットを順次入力して、ヘッダフィールドと送信用音声データフィールドとに分割する第3機能ブロックと、この第3機能ブロックから取り込んだ送信用音声データフィールド内のデジタル音声データを前記所定バイト単位に分離し、チャネル番号に従って前記送信用メモリに順次書き込む第4機能ブロックと、この送信用メモリに記憶されたデジタル音声データを読み出して複数チャネルのデジタル音声データに多重分離する多重分離手段と、を備えたことを特徴とする構内交換機」について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-215191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1をはじめとする従来の時分割スイッチを備えた交換機では、物理的な制約や設計上の制約によりタイムスロットの追加について制限があるなど、加入者の増加に伴う拡張が容易ではない。このような制限を回避するために、時分割スイッチをパケットスイッチに置き換えることが考えられる。しかし、単に時分割スイッチをパケットスイッチに置き換えた場合、パケットスイッチがクロック的に非同期通信を扱うため、置き換え前と同様の機能を実現するためには、パケットスイッチに対して、基準クロックに同期した音声データを出力する機能を持たせる必要がある。しかし、パケットスイッチに当該機能を持たせた場合、パケットスイッチ自体が複雑化、大型化し、コスト負荷が大きくなる。
【0005】
図22は、従来の時分割スイッチを備えた交換機の一例を示す図である。図22に示すように、従来の交換機2200では、発信側の端末から送信された通話信号を受信する入力側のインタフェース部2201が、当該受信した通話信号を読み取って所定の呼制御処理を行った後、多重化部2203が、当該呼制御処理後の通話信号を所定のフォーマットで多重化する。そして、時分割スイッチ2203が、多重化された通話信号を所定バイト単位で時分割し、分離部2204が、多重化および時分割された通話信号を元の通話信号に分離して、出力側のインタフェース部2205に出力する。インタフェース部2205では、当該分離した通話信号を受信側の端末に送信する。これらの各部が行う処理や信号は、クロック部2206が出力する基準クロック(例えば、8kHz)により同期され、指定された端末間の通話(例えば、インタフェース部1に接続された端末とインタフェース部Nに接続された端末との間の通話2207)が実現される。
【0006】
図23は、図22に示した従来の時分割スイッチの動作原理を説明するための図である。図23に示すように、時分割スイッチ2203は、データメモリ2301と、コントロールメモリ2302と、カウンタ回路2303とを有しており、インタフェース部2201、2205などの他の各部と同様に、クロック部2206から出力される基準クロックで動作する。データメモリ2301には、多重化部2202を経て、入力側のインタフェース部2201を識別するためのINF番号、チャネルを識別するためのCh番号の順に、通話信号がシーケンシャルに書き込まれる(Wデータ、Wアドレス)。コントロールメモリ2302のアドレスには、出力側のインタフェース部2205を識別するためのINF番号、チャネルを識別するためのCh番号が書き込まれる(Wデータ)。当該Wデータは、CPU等の中央処理装置からの情報に基づき、インタフェース部の制御部により設定され、発呼、着呼、切断などのタイミングで更新される。そして、カウンタ回路2303によりカウントされる基準クロックで、コントロールメモリ2302に書き込まれた出力側のインタフェース部2205のINF番号、Ch番号の通話信号が読み出され(Rデータ、Rアドレス)、分離化部2204を経て、出力側のインタフェース部2205に出力される。この例では、データとして出力したい入力側のインタフェース部2201のINF番号「INF-2」およびCh番号「Ch7」がデータメモリ2201に書き込まれ、出力側のインタフェース部2205のINF番号「INF-1」およびCh番号「Ch3」がコントロールメモリ2302に書き込まれているため、これらのチャネル間の通話が実現する。
【0007】
このように、従来の交換機では、上述のような制約があるため、加入者の増加に伴って新たに取り扱う通話信号の増加が見込まれる場合でも、必ずしも増加に見合った通話環境を構築できているとは限らなかった。また、時分割多重化により通話信号を制御する技術自体、登場から長い年数が経過しており、昨今のリモートワークの普及に伴って増加する回線に見合ったスケーラブルな通話環境を、装置の複雑化や大型化を招くことなく、低コストで実現可能な技術が求められている。
【0008】
本発明は、スケーラブルな通話環境を、装置の複雑化や大型化を招くことなく、低コストで実現することが可能な回線交換機、回線交換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかる回線交換機は、入力側の端末である第1の端末と、出力側の端末である第2の端末との間の回線を交換する回線交換機であって、前記第1の端末に接続するための入力側のインタフェースである第1のインタフェース部であって、前記第1の端末から受信した音声データを所定の単位でパケット化し、当該パケット化したパケットデータを出力する前記第1のインタフェース部と、前記第1のインタフェース部から出力された前記パケットデータをルーティングするパケットスイッチ部と、前記第2の端末に接続するための出力側のインタフェースである第2のインタフェース部であって、前記ルーティングされた前記パケットデータをデータバッファに書き込み、前記パケットスイッチ部の遅延または/およびゆらぎに基づいて定められた時間的な余裕値で示される読み出しタイミングで、書き込まれた前記パケットデータを読み出すクロック整合部を有した前記第2のインタフェース部と、を有することを特徴とする回線交換機として構成される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スケーラブルな通話環境を、装置の複雑化や大型化を招くことなく、低コストで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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