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公開番号2025135342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033127
出願日2024-03-05
発明の名称ドリル
出願人三菱マテリアル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B23B 51/00 20060101AFI20250910BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】シンニング刃で生成される切屑による応力集中を低減でき、ドリルの回転中心部(チゼル部)付近での切削抵抗の低減を図ったり、強度を確保することが可能なドリルを提供する。
【解決手段】中心軸Oを中心として軸方向に延びるボディ1を備えるドリル10であって、ボディ1は、ボディ1の先端面3及び外周面8に開口し、先端面3から後端側に延びる切屑排出溝4と、ボディ1の先端部に配置され、切屑排出溝4及び先端面3に接続される凹状のシンニング5と、ボディ1の先端部に配置される切刃7と、を有し、切刃7は、切刃7のうち径方向内端部に配置されるシンニング刃70を有し、シンニング刃70は、シンニング5と先端面3とが接続される稜線6に連なり、中心軸O回りのうちドリル回転方向Tとは反対側に凹む曲線状の凹曲線刃71を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸を中心として軸方向に延びるボディを備えるドリルであって、
前記ボディは、
前記ボディの先端面及び外周面に開口し、前記先端面から後端側に延びる切屑排出溝と、
前記ボディの先端部に配置され、前記切屑排出溝及び前記先端面に接続される凹状のシンニングと、
前記ボディの先端部に配置される切刃と、を有し、
前記切刃は、前記切刃のうち径方向内端部に配置されるシンニング刃を有し、
前記シンニング刃は、前記シンニングと前記先端面とが接続される稜線に連なり、前記中心軸回りのうちドリル回転方向とは反対側に凹む曲線状の凹曲線刃を有する、
ドリル。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記凹曲線刃は、径方向外側へ向かうに従い曲率半径が大きくなる、
請求項1に記載のドリル。
【請求項3】
前記凹曲線刃は、互いに曲率半径が異なる複数の円弧刃を組み合わせて構成される、
請求項2に記載のドリル。
【請求項4】
前記切刃のうち少なくとも前記シンニング刃は、ホーニングを有し、
前記ホーニングは、前記凹曲線刃と並んで延び、前記ドリル回転方向とは反対側に凹む曲線状ホーニング稜線を有する、
請求項1に記載のドリル。
【請求項5】
前記曲線状ホーニング稜線は、径方向外側へ向かうに従い曲率半径が大きくなる、
請求項4に記載のドリル。
【請求項6】
前記シンニング刃の前記ホーニングは、前記シンニング刃の径方向内端部に配置されるホーニング幅変化部を有し、
前記ホーニング幅変化部は、前記シンニングと前記先端面とが接続される前記稜線から前記凹曲線刃が延びる方向に沿って離間するに従い、ホーニング幅が大きくなった後、ホーニング幅が小さくなる、
請求項4に記載のドリル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリルに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載のドリルが知られている。特許文献1のドリルは、主切刃と、主切刃に連なり、軸線に沿う軸線方向に見て主切刃よりも軸線の近くにあるシンニング切刃と、を備えている。シンニング切刃は、回転方向の前方に凸となっている曲線シンニング切刃部と、曲線シンニング切刃部に連なり且つ軸線方向に見て曲線シンニング切刃部よりも軸線の近くにある直線シンニング切刃部と、を含む。また、直線シンニング切刃部は、曲率半径の小さい凹曲線状のヒール内周部(以下、角Rと呼ぶ場合がある)を介して、シンニング面と逃げ面との稜線(ヒール中間部)に連なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7206572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のドリルでは、シンニング切刃(シンニング刃)で生成された切屑によって角R付近(チゼル部近傍)に応力が集中しやすい。特に、チゼル部近傍は切削抵抗の分布の占める割合が高く、切削抵抗の低減を図ったり、強度を確保することが難しかった。
【0005】
本発明は、シンニング刃で生成される切屑による応力集中を低減でき、ドリルの回転中心部(チゼル部)付近での切削抵抗の低減を図ったり、強度を確保することが可能なドリルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0007】
〔本発明の態様1〕
中心軸を中心として軸方向に延びるボディを備えるドリルであって、前記ボディは、前記ボディの先端面及び外周面に開口し、前記先端面から後端側に延びる切屑排出溝と、前記ボディの先端部に配置され、前記切屑排出溝及び前記先端面に接続される凹状のシンニングと、前記ボディの先端部に配置される切刃と、を有し、前記切刃は、前記切刃のうち径方向内端部に配置されるシンニング刃を有し、前記シンニング刃は、前記シンニングと前記先端面とが接続される稜線に連なり、前記中心軸回りのうちドリル回転方向とは反対側に凹む曲線状の凹曲線刃を有する、ドリル。
【0008】
本発明のドリルでは、例えば上述した特許文献1(特許第7206572号公報)のように、ボディの先端面とシンニングとが接続される稜線と、シンニング刃との接続部分(凹曲線状の角R)の曲率半径が小さい場合であっても、この接続部分からシンニング刃の凹曲線刃にわたって、切削負荷を分散させることができる。これにより、ドリルの回転中心部(チゼル部)付近への応力集中を緩和することができ、強度を確保することができる。特に、チゼル部近傍は切削抵抗の分布の占める割合が高いため、本発明によれば、効果的にチゼル部近傍の強度を向上させることができる。また、切削負荷が分散されることにより、切削抵抗が小さく抑えられる。
【0009】
本発明によれば、シンニング刃で生成される切屑による応力集中を低減でき、ドリルの回転中心部(チゼル部)付近での切削抵抗の低減を図ったり、強度を確保することが可能である。
【0010】
〔本発明の態様2〕
前記凹曲線刃は、径方向外側へ向かうに従い曲率半径が大きくなる、態様1に記載のドリル。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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