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公開番号2025134577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032572
出願日2024-03-04
発明の名称ファン取付け部を有する衣服
出願人原田産業株式会社,株式会社クロス
代理人個人
主分類A41D 13/005 20060101AFI20250909BHJP(衣類)
要約【課題】ファンを衣服の表面に対して大きな角度で保持し、衣服の上方向、つまり襟元や袖口に向けて多量の空気を流すことができるファン取付け部を有する衣服を提供する。
【解決手段】 外気を取り込み内部に送風するファンを取り付けるファン取付け部を衣服の表面から膨出するようにして、ファン取付け部は、ファンを取り付けるためのファン取付け穴を有するファン取付け面と、ファン取付け面と衣服の表面との間を空気が漏れないように連結する周囲部を有し、取付け面にファンを取付けたときにはファンの重力により、ファン取付け面と衣服の表面との間の周囲部が張力を与えられて所定の形状に保形されるとともに、ファン取付け面は周囲部によって衣服の表面に対して略斜め下方向に所定角度を持って保持されるように構成されているので、ファンを衣服の表面に対して大きな角度で保持し、衣服の上方向に向けて多量の空気を流すことができるものとなった。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外気を取り込んで内部に送風するファンを取り付けるためのファン取付け部を有する衣服であって、
前記衣服は、使用者の身体のうち少なくとも上半身を覆う上着部であり、
前記ファン取付け部は前記衣服の表面から膨出するように構成され、
前記ファン取付け部は、前記ファンを取り付けるためのファン取付け穴を有するファン取付け面と、前記ファン取付け面と前記衣服の表面との間を空気が漏れないように連結する周囲部を有し、
前記ファン取付け面の下端の部分は前記衣服の表面に固定され、前記ファン取付け面は前記衣服の表面に対して、前記ファン取付け面の下端の部分を回動中心として回動可能に構成され、
前記ファン取付け面に前記ファンを取付けたときには、前記ファンの重力により、前記ファン取付け面と前記衣服の表面との間の前記周囲部が張力を与えられて所定の形状に保形されるとともに、前記ファン取付け面は前記周囲部によって前記衣服の表面に対して略斜め下方向に第1の所定角度を持って保持されるように構成されている
ことを特徴とするファン取付け部を有する衣服。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ファン取付け面と前記衣服の表面とのなす前記第1の所定角度は35度から75度である
ことを特徴とする請求項1記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項3】
前記ファン取付け面を前記衣服の表面方向に回動させると前記周囲部は畳まれて、前記ファン取付け面を前記衣服の表面に沿うような形にすることができるように構成されていて、
前記ファン取付け部は、前記ファン取付け部を畳んだ状態で少なくとも前記ファン取付け穴を塞ぐような取付け穴カバーと、前記取付け穴を塞いだ状態で前記取付け穴カバーを係止させる取付け穴カバー係止部を有していて、
前記ファン取付け部を畳んで、前記取付け穴カバーを前記係止穴カバー係止部で係止させることにより、前記ファン取付け面を前記衣服の表面に沿うような形に係止させることができるように構成されている
ことを特徴とする請求項2記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項4】
前記ファン取付け部は前記ファン取付け面を前記第1の所定角度より小さい第2の所定角度で係止させる回動係止部を有し、
前記ファン取付け面の回動を、前記回動係止部で係止させることにより、前記ファン取付け面を前記衣服の表面に対して第2の所定角度を持って係止され保持されるように構成されている
ことを特徴とする請求項3記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項5】
前記ファン取付け部は、前記取付け穴カバーを折り曲げた状態で保持し係止する第1の取付け穴カバー保持係止部を有し、
前記ファン取付け面が第1の所定角度を持っている状態で、前記第1の取付け穴カバー保持係止部が係止されることにより、前記取付け穴カバーを前記ファン取付け部の上部に折り曲げた状態で保持されるように構成されている
ことを特徴とする請求項3記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項6】
前記ファン取付け部は、前記取付け穴カバーを伸ばした状態で保持し係止する第2の取付け穴カバー保持係止部を有し、
前記ファン取付け面が第1の所定角度を持っている状態で、前記第2の取付け穴カバー保持係止部が係止されることにより、前記取付け穴カバーを前記ファン取付け部の上部に伸ばした状態で保持されるように構成されている
ことを特徴とする請求項3記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項7】
前記回動係止部によって前記ファン取付け面が前記衣服の表面に沿った状態で係止されるよう構成されている
ことを特徴とする請求項4記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項8】
前記衣服は、前記衣服の襟近傍の部分と使用者の身体を離間させる襟元離間構造を有し、
前記ファンによって内部に送風された風が、前記襟元離間構造を通って後部の襟元から外部に抜けるよう構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至4記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項9】
前記衣服は、前記衣服の襟近傍の部分と使用者の身体を離間させる襟元スペーサーを有し、前記襟元スペーサーを介して、前記ファンによって内部に送風された風が後部の襟元から外部に抜けるよう構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至4記載のファン取付け部を有する衣服。
【請求項10】
前記襟元スペーサーは幅の狭い帯状の弾性を有する板状部材を横長の略筒状に形成されたものであり、
前記襟元スペーサーの略筒状の開口部が上下の方向を向くように、横長の部分が左右に向くように、前記衣服の後部の襟近傍の部分に取り付けられている
ことを特徴とする請求項9記載のファン取付け部を有する衣服。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はファン取付け部を有する衣服に関する。より詳細には、外気を取り込んで内部に送風するファンを取り付けるためのファン取付け部を有する衣服に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ファンによって外気を取り込んで内部に送風するためのファンを取付けるためのファン取付け部を有する衣服が求められている。
【0003】
このような衣服として、特許文献1にて開示された冷却ズボンがある。この冷却ズボンは、使用者の身体のうち少なくとも下半身を覆う服地部と、服地部と身体又は下着との間の空間に空気を流通させるためのファンと、を備えた冷却ズボンであって、服地部は、空気を前記空間内に流入可能とさせる流入口と、流入口を覆うように設けられた取付け部と、を備え、取付け部は、ファンを着脱可能に保持する表面部と、表面部の周縁全体から連設された周面部と、を備え、周面部には、周方向に延在する開口を形成するファスナーが設けられているというものである。すなわち、ファスナーを開けた状態において、開口から手指を入れて、取付け部の表面部に配されたファンを内部空間にて固定可能にしたものである。
【0004】
そして、特許文献1の図10には、従来の冷却ズボンの概略図が示されている。すなわち、従来の冷却ズボンでは、ズボンの上部に設けられたファンによって取り込まれた空気は、上端は通常ベルト等で身体に密着しているため、ズボンの内部を流通し、下部のズボンの裾の部分から外部に排出されるよう構成されている。そして、図10によれば、ファン取付け部はズボンの表面から膨出し、ファンは、空気が排出される下部の方向に向けて、ズボンの表面に対して斜め下方向に向くよう構成されている。また、ファン取付け部はファンが取り付けられている表面部と、表面部の下部と側部をズボンの表面に空気が漏れないように連結する周面部とを有している。表面部の上端の部分は、ズボンの表面に縫製され固定されているので、ファン取付け部は、表面部の上端の部分を回動中心として、ズボンの表面に対して回動可能に構成されているというものであった。
ただし、従来の冷却ズボンには、開口を形成するファスナーは設けられてはいない。
【0005】
また、このような衣服として、特許文献2にて開示された衣服がある。この衣服は、使用者の身体のうち少なくとも上半身を覆う上着部を備え、上着部は、下部に外部から内部に空気を流入可能とさせる流入口を備えるとともに、上部に空気を排出する流出口を備え、流入口には、外部から内部へ空気を取り込むファンを取り付けるための取付け部が設けられている。取付け部は、流入口の開口形状と略等しい外周形状の略平板状に形成され、ファンが着脱可能に装着されるファン取付け穴が略中央に設けられているファン取付け片と、流入口の開口縁部に対してファン取付け片の上側が下側よりも相対的に外方へ突出する状態になるようにして、流入口の開口縁部及びファン取付け片の周縁部の間を空気が漏れないように連結する周囲部とを備えているというものである。すなわち、上着では特許文献1の冷却ズボンとは空気の流れは逆に衣服の下部から上部になり、そしてファンの取付け部は、特許文献1の図10のファン取付け部をちょうど上下逆にした形に形成されている。
【0006】
そして、特許文献2の段落14乃至段落16には、この衣服としては、流入口の開口縁部に対するファン取付け片の傾斜角度は、特に限定されないが、7.5~20°に設定されている態様を、好ましくは10~15°とされている。傾斜角度の下限の理由は、7.5°より小さいと主に斜め上方に向かう空気の流れが生成され難くなったり、身体から離れにくくなったりするためであり、それより大きい10°以上にした方が該空気の流れ等が改善するためである。また、傾斜角度の上限の理由は、角度が大きくなればなるほどファンが身体から離れ食い込みにくくなるメリットはあるが、20°より大きいと、前記ファンに対する取付け部内の容積が大きくなって該ファンを作動させた際の周囲部の立ち上がりや保形が難しくなったり、取付け部の外側への突出が大きくなり周囲へぶつかって作業性を損なったりするためであり、それより小さい15°以下にした方が前記周囲部の立ち上がり等が改善するためであり、この構成によれば、ファンにより、主に斜め上方を向かう空気の流れを生成させることができるというものである。
【0007】
ここで、この背景技術としては冷却衣服の場合が示され、特許文献2の段落0004には、この冷却衣服を上着として構成する場合は、上着の下部(例えば背中や、体側)に平行風発生装置を設け、そこから外部の空気を衣服の中に吸い込み、空気出口(衣服の襟部と人体との間の隙間と、袖口と腕の隙間)から排出させるようにすると記載されている。すなわち、上着の下部に設けられたファンによって取り込まれた空気は、上着の上部から外部に排出されるように構成されている。
【0008】
また、このような衣服として、特許文献3にて開示されたファン付きウェアがある。このファン付きウェアは、通気性のないまたはファンによる空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有す服地Cによって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、ファンを取り付けるための取付け孔と、ファンによって導入された空気を排出する空気排出部と、を備えるファン付きウェアのウェア本体であって、取付け孔を覆うように設けられ、ファンによって空気が流通した際に、ファンを身体又は下着から離間させるためにウェア本体の厚み方向の寸法を調整可能な襠部を備え、襠部は、取付け孔の上方に、左右方向に延在するように設けられた横襠部と、取付け孔の側方の少なくとも一方に、上下方向に延在するように設けられた縦襠部と、を備えるというものである。
【0009】
そして、特許文献3の段落22および段落23には、襠部の襠幅(すなわち、前後方向の厚さ)の最大長は、限定されないが、ファンの厚さ以下の長さであるのが好ましく、ファン厚さと同じ長さであるのがなお好ましい。襠部の襠幅の最大長がファンの厚さよりも長いと、ファンが取り込んだ空気が着用者の身体に沿って流れにくくなってしまい、また、外見上襠部が目立ちやすくなってしまうからである。しかしながら、襠部に対するファンの取付け位置は適宜選択可能であるため、襠部の襠幅もこれに限定されるものではなく、適宜設定することができるというものである。
【0010】
ここで、特許文献3の段落28には、実施形態の効果として、以上に示すようなファン付きウェアにおいては、取付け孔を覆うように、ウェア本体の厚み方向の寸法を調整可能な襠部が設けられている。そのため、ファンが取り外されている場合や、ファンが稼働していない時は閉じた状態である襠部が、ファンを駆動させると、ファンが取り込んだ空気により、厚み方向に開くこととなるとの記載がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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