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公開番号
2025131130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028670
出願日
2024-02-28
発明の名称
車両用ガラスモジュール
出願人
日本板硝子株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
B60J
1/00 20060101AFI20250902BHJP(車両一般)
要約
【課題】意匠性に優れ、プレス金型による加工でも歪みや曲がりが発生し難い装飾部材を有する車両用ガラスモジュールを提供する。
【解決手段】車両に窓として取り付けられた車両用ガラスモジュールは、ガラス板と、ガラス板に固定された樹脂部と、樹脂部に固定された装飾部材30と、を備えている。装飾部材30は、ガラス板の外縁に沿って延在しており、第1側部34、第2側部36、及び本体部32を有すると共に、延在方向Xに垂直な断面が逆U字状である。本体部32は、延在方向Xに沿って、幅広部32a、絞り部32b、及び幅狭部32cがこの順で配置されている。第1側部34のうち絞り部32bに繋がった第1絞り側部34bの第1絞り長さt1bは、第1側部34のうち幅広部32aに繋がった第1幅広側部34aの第1幅広長さt1a、及び第1側部34のうち幅狭部32cに繋がった第1幅狭側部34cの第1幅狭長さt1cよりも短い。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に窓として取り付けられた車両用ガラスモジュールであって、
車外側の第1面と、車内側の第2面とを有するガラス板と、
前記ガラス板の外縁の前記第1面と前記第2面とを挟持することにより前記ガラス板に固定された樹脂部と、
前記樹脂部の前記第1面の側に一部が埋没することにより前記樹脂部に固定された装飾部材と、を備え、
前記装飾部材は、前記ガラス板の前記外縁に沿って延在しており、第1側部、第2側部、及び前記第1側部と前記第2側部とを繋ぐ本体部を有すると共に、延在方向に垂直な断面が逆U字状であり、
前記本体部は、前記延在方向に沿って、幅広部、前記幅広部と繋がり前記幅広部から幅が連続的に狭くなる絞り部、及び前記絞り部と繋がり前記幅広部よりも前記幅の狭い幅狭部がこの順で配置されており、
前記第1側部のうち前記絞り部に繋がった第1絞り側部の前記延在方向に垂直な方向の第1絞り長さは、前記第1側部のうち前記幅広部に繋がった第1幅広側部の前記延在方向に垂直な方向の第1幅広長さ、及び前記第1側部のうち前記幅狭部に繋がった第1幅狭側部の前記延在方向に垂直な方向の第1幅狭長さよりも短い車両用ガラスモジュール。
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【請求項2】
車両に窓として取り付けられた車両用ガラスモジュールであって、
車外側の第1面と、車内側の第2面とを有するガラス板と、
前記ガラス板の外縁の前記第1面と前記第2面とを挟持することにより前記ガラス板に固定された樹脂部と、
前記樹脂部の前記第1面の側に一部が埋没することにより前記樹脂部に固定された装飾部材と、を備え、
前記装飾部材は、前記ガラス板の前記外縁に沿って延在しており、第1側部、第2側部、及び前記第1側部と前記第2側部とを繋ぐ本体部を有すると共に、延在方向に垂直な断面が逆U字状であり、
前記本体部は、前記延在方向に沿って、幅広部、前記幅広部と繋がり前記幅広部から幅が連続的に狭くなる絞り部、及び前記絞り部と繋がり前記幅広部よりも前記幅の狭い幅狭部がこの順で配置されており、
前記装飾部材は、前記第1側部の前記本体部の側と反対側の端部、及び前記第2側部の前記本体部の側と反対側の端部が前記樹脂部に埋没する樹脂埋没対象であり、
前記第1側部のうち前記絞り部に繋がった第1絞り側部における前記樹脂埋没対象の前記延在方向に垂直な方向の第1絞り埋没長さは、前記第1側部のうち前記幅広部に繋がった第1幅広側部における前記樹脂埋没対象の前記延在方向に垂直な方向の第1幅広埋没長さ、及び前記第1側部のうち前記幅狭部に繋がった第1幅狭側部における前記樹脂埋没対象の前記延在方向に垂直な方向の第1幅狭埋没長さよりも短い車両用ガラスモジュール。
【請求項3】
前記本体部の前記絞り部は、湾曲部を有する、請求項1又は2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項4】
前記第2側部の前記延在方向に垂直な方向の第2長さは一定である請求項1又は2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項5】
前記装飾部材はステンレス製である請求項1又は2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項6】
前記第1側部の前記延在方向に垂直な方向における最も短い箇所の長さは、前記第2側部の前記延在方向に垂直な方向における最も長い箇所の長さの1倍以上10倍以下である請求項1又は2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項7】
前記幅広部の前記延在方向に垂直な方向の幅は、前記幅狭部の前記延在方向に垂直な方向の幅の1倍以上4倍以下である請求項1又は2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項8】
前記ガラス板はリヤクォータガラス用である請求項1又は2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項9】
前記装飾部材の前記延在方向は、前記車両の前後方向に平行である請求項8に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項10】
前記装飾部材の前記幅狭部は前記車両の前側に配置され、前記幅広部は前記車両の後ろ側に配置されている請求項9に記載の車両用ガラスモジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用ガラスモジュールに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両用ガラスモジュールにおいて、意匠性向上のため、ガラス板の板面のうち車両の外側(車外側)に位置する外面側に装飾部材が取り付けられる場合がある。ガラス板に装飾部材を取り付けるには、例えば、ガラス板と装飾部材とを金型内に載置し、金型に溶融した樹脂を供給してインサート成形を行う方法がある。これにより、装飾部材は、硬化した樹脂である樹脂部を介してガラス板に固定される。
【0003】
特許文献1には、樹脂部(特許文献1においては枠体)の射出成形時に装飾部材(特許文献1においては装飾モール)が樹脂部に固定された車両用ガラスモジュール(特許文献1においては装飾モール付き窓ガラス)が開示されている。該車両用ガラスモジュールの装飾部材は、樹脂部から露出した部分、該露出した部分の両側に樹脂部に埋没した部分を有している。すなわち、装飾部材の断面は、逆U字状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-015555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
装飾部材の樹脂部から露出した部分は、車両の外側から視認可能であるため、人目を惹くために、光沢のある金属材料で意匠性に優れた形状にすることが求められる。その一方で、量産性を高めてコストが増大しないように、通常、装飾部材はプレス金型による加工だけで生産される。しかし、意匠性を重視した形状にした場合、プレス金型による加工時に装飾部材の一部に歪みや曲がりが発生するおそれがある。そのため、装飾部材の形状にさらなる改良の余地がある。
【0006】
そこで、意匠性に優れ、プレス金型による加工でも歪みや曲がりが発生し難い装飾部材を有する車両用ガラスモジュールが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る車両用ガラスモジュールの一つの実施形態は、車両に窓として取り付けられた車両用ガラスモジュールであって、車外側の第1面と、車内側の第2面とを有するガラス板と、前記ガラス板の外縁の前記第1面と前記第2面とを挟持することにより前記ガラス板に固定された樹脂部と、前記樹脂部の前記第1面の側に一部が埋没することにより前記樹脂部に固定された装飾部材と、を備え、前記装飾部材は、前記ガラス板の前記外縁に沿って延在しており、第1側部、第2側部、及び前記第1側部と前記第2側部とを繋ぐ本体部を有すると共に、延在方向に垂直な断面が逆U字状であり、前記本体部は、前記延在方向に沿って、幅広部、前記幅広部と繋がり前記幅広部から幅が連続的に狭くなる絞り部、及び前記絞り部と繋がり前記幅広部よりも前記幅の狭い幅狭部がこの順で配置されており、前記第1側部のうち前記絞り部に繋がった第1絞り側部の前記延在方向に垂直な方向の第1絞り長さは、前記第1側部のうち前記幅広部に繋がった第1幅広側部の前記延在方向に垂直な方向の第1幅広長さ、及び前記第1側部のうち前記幅狭部に繋がった第1幅狭側部の前記延在方向に垂直な方向の第1幅狭長さよりも短い。
【0008】
本体部において幅広部、絞り部、幅狭部の順で幅が狭くなるような装飾部材においては、プレス金型で加工すると歪みや曲がりが発生し、意匠性を低下させることがある。特に絞り部のように幅が連続的に狭くなる部位において歪みや曲がりが顕著に表れる。しかし、本実施形態の装飾部材の形状であれば、第1絞り長さが第1幅広長さ及び第1幅狭長さよりも短い。これにより、プレス金型による加工でも絞り部における歪みや曲がりが発生し難く、良好な意匠性を有する装飾部材を備えた車両用ガラスモジュールを得ることができる。
【0009】
本開示に係る車両用ガラスモジュールの他の一つの実施形態は、車両に窓として取り付けられた車両用ガラスモジュールであって、車外側の第1面と、車内側の第2面とを有するガラス板と、前記ガラス板の外縁の前記第1面と前記第2面とを挟持することにより前記ガラス板に固定された樹脂部と、前記樹脂部の前記第1面の側に一部が埋没することにより前記樹脂部に固定された装飾部材と、を備え、前記装飾部材は、前記ガラス板の前記外縁に沿って延在しており、第1側部、第2側部、及び前記第1側部と前記第2側部とを繋ぐ本体部を有すると共に、延在方向に垂直な断面が逆U字状であり、前記本体部は、前記延在方向に沿って、幅広部、前記幅広部と繋がり前記幅広部から幅が連続的に狭くなる絞り部、及び前記絞り部と繋がり前記幅広部よりも前記幅の狭い幅狭部がこの順で配置されており、前記装飾部材は、前記第1側部の前記本体部の側と反対側の端部、及び前記第2側部の前記本体部の側と反対側の端部が前記樹脂部に埋没する樹脂埋没対象であり、前記第1側部のうち前記絞り部に繋がった第1絞り側部における前記樹脂埋没対象の前記延在方向に垂直な方向の第1絞り埋没長さは、前記第1側部のうち前記幅広部に繋がった第1幅広側部における前記樹脂埋没対象の前記延在方向に垂直な方向の第1幅広埋没長さ、及び前記第1側部のうち前記幅狭部に繋がった第1幅狭側部における前記樹脂埋没対象の前記延在方向に垂直な方向の第1幅狭埋没長さよりも短い。
【0010】
本実施形態の車両用ガラスモジュール用いられた装飾部材の形状であれば、第1絞り埋没長さが第1幅広埋没長さ及び第1幅狭埋没長さよりも短い。これにより、プレス金型による加工でも絞り部における歪みや曲がりが発生し難く、良好な意匠性を有する装飾部材を備えた車両用ガラスモジュールを得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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