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公開番号
2025131099
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028615
出願日
2024-02-28
発明の名称
制動装置
出願人
株式会社アドヴィックス
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60T
13/122 20060101AFI20250902BHJP(車両一般)
要約
【課題】電動シリンダによるサーボ圧の制御性を向上させることによってホイール圧の調整精度を高くできるようにすること。
【解決手段】制動装置100は電動シリンダ51とサーボ圧センサ58と制動アクチュエータ70とを備えている。制動装置100の制御装置200は、第1特性及び第2特性を記憶する第1メモリ212を有している。制御装置200のCPU211は、制動アクチュエータ70の作動によってサーボ圧が変化したと判定している状況下において、サーボ圧検出値が目標サーボ圧よりも大きい場合には、第2特性に基づいて、目標サーボ圧に応じたモータトルクを基準モータトルクとして導出する。CPU211は、当該基準モータトルクに応じた目標トルクに基づいて電動シリンダ51の第1電気モータ513を駆動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ホイールシリンダの液圧であるホイール圧に応じた制動力を車輪で発生させる制動装置であって、
電気モータの駆動に応じてシリンダ内でピストンが前進方向に移動することによって出力ポートからブレーキ液を吐出する一方、前記電気モータの駆動に応じて前記シリンダ内で前記ピストンが後退方向に移動することによって前記出力ポートからブレーキ液を吸引するように構成された電動シリンダと、
前記電動シリンダの前記出力ポートに接続されたサーボ流路と、
前記サーボ流路を流れるブレーキ液の液圧であるサーボ圧を検出するサーボ圧センサと、
前記電動シリンダの前記出力ポートからブレーキ液が吐出される場合に、前記ホイールシリンダに向けてブレーキ液が流れる供給流路と、
前記供給流路に接続され、前記ホイール圧を調整できるように構成された制動アクチュエータと、
前記サーボ圧を増加させる際における、前記電気モータの出力トルクであるモータトルクと前記サーボ圧との関係を示す第1特性、及び、前記サーボ圧を減少させる際における前記モータトルクと前記サーボ圧との関係を示す第2特性が記憶される記憶装置と、
前記電動シリンダを作動させる処理回路と、を備え、
前記処理回路は、
前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化したか否かを判定する判定処理と、
前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化していないと判定している状況下で、前記サーボ圧の目標値である目標サーボ圧が減少している場合には前記第2特性を選択する一方、前記目標サーボ圧が減少していない場合には前記第1特性を選択する第1選択処理と、
前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化したと判定している状況下で、前記サーボ圧センサによって検出された前記サーボ圧であるサーボ圧検出値が前記目標サーボ圧よりも大きい場合には前記第2特性を選択する一方、前記サーボ圧検出値が前記目標サーボ圧以下である場合には前記第1特性を選択する第2選択処理と、
前記第1選択処理又は前記第2選択処理で選択した特性に基づいて前記目標サーボ圧に応じたモータトルクを導出し、当該モータトルクに応じた目標値に基づいて前記電気モータを駆動させるモータ駆動処理と、を実行する
制動装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記制動アクチュエータは、前記供給流路に接続される接続流路と、当該接続流路にブレーキ液を吐出する電動式のポンプと、を備えるとともに、当該ポンプから吐出されたブレーキを、前記接続流路を介して前記ホイールシリンダに供給することによって前記ホイール圧を増加できるように構成されたものであり、
前記処理回路は、前記判定処理において、前記ポンプが作動する場合に、前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化したと判定する
請求項1に記載の制動装置。
【請求項3】
前記制動アクチュエータは、前記供給流路に接続される接続流路と、当該接続流路に設置される常開型の電磁弁である保持弁と、を備えるとともに、前記保持弁の開度を小さくすることによって、前記接続流路を介した前記ホイールシリンダへのブレーキ液の供給を制限できるように構成されたものであり、
前記処理回路は、前記判定処理において、前記保持弁の作動によって前記ホイールシリンダへのブレーキ液の供給が制限される場合に、前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化したと判定する
請求項1に記載の制動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動シリンダの作動によってホイールシリンダの液圧を調整する制動装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電動シリンダを備える制動装置を開示している。当該制動装置は、電動シリンダの出力ポートとホイールシリンダとを繋ぐ供給流路に設置された保持弁、及び、供給流路のうちのホイールシリンダと保持弁との間の部分とリザーバタンクとを繋ぐ還流流路に設置された減圧弁を備えている。保持弁は常開型の電磁弁である。減圧弁は常閉型の電磁弁である。
【0003】
また、電動シリンダを備える制動装置として、ホイールシリンダの液圧であるホイール圧を増加させる機能を有するアクチュエータも備えた装置がある。こうした制動装置では、電動シリンダとホイールシリンダとを繋ぐブレーキ液路に、当該アクチュエータが接続される。そして、電動シリンダ及びアクチュエータのうち少なくとも一方を作動させることによって、ホイール圧が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
独国特許出願公開第102012200494号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなアクチュエータとして、上記のような保持弁と、保持弁と電動シリンダとの間のブレーキ液路にブレーキ液を吐出するポンプと、を備えたものが知られている。当該アクチュエータを備えた制動装置では、保持弁が閉弁された状態でポンプが作動した場合に、アクチュエータの作動によって保持弁と電動シリンダとの間のブレーキ液路の液圧であるサーボ圧が変化してしまう。アクチュエータの作動によってサーボ圧が変化する場合、電動シリンダを用いたサーボ圧の制御性が低下するおそれがある。サーボ圧の制御性が低下すると、ホイール圧の制御性もまた低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための制動装置は、ホイールシリンダの液圧であるホイール圧に応じた制動力を車輪で発生させる装置である。当該制動装置は、電気モータの駆動に応じてシリンダ内でピストンが前進方向に移動することによって出力ポートからブレーキ液を吐出する一方、前記電気モータの駆動に応じて前記シリンダ内で前記ピストンが後退方向に移動することによって前記出力ポートからブレーキ液を吸引するように構成された電動シリンダと、前記電動シリンダの前記出力ポートに接続されたサーボ流路と、前記サーボ流路を流れるブレーキ液の液圧であるサーボ圧を検出するサーボ圧センサと、前記電動シリンダの前記出力ポートからブレーキ液が吐出される場合に、前記ホイールシリンダに向けてブレーキ液が流れる供給流路と、前記供給流路に接続され、前記ホイール圧を調整できるように構成された制動アクチュエータと、前記サーボ圧を増加させる際における、前記電気モータの出力トルクであるモータトルクと前記サーボ圧との関係を示す第1特性、及び、前記サーボ圧を減少させる際における前記モータトルクと前記サーボ圧との関係を示す第2特性が記憶される記憶装置と、前記電動シリンダを作動させる処理回路と、を備えている。前記処理回路は、前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化したか否かを判定する判定処理と、前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化していないと判定している状況下で、前記サーボ圧の目標値である目標サーボ圧が減少している場合には前記第2特性を選択する一方、前記目標サーボ圧が減少していない場合には前記第1特性を選択する第1選択処理と、前記制動アクチュエータの作動によって前記サーボ圧が変化したと判定している状況下で、前記サーボ圧センサによって検出された前記サーボ圧であるサーボ圧検出値が前記目標サーボ圧よりも大きい場合には前記第2特性を選択する一方、前記サーボ圧検出値が前記目標サーボ圧以下である場合には前記第1特性を選択する第2選択処理と、前記第1選択処理又は前記第2選択処理で選択した特性に基づいて前記目標サーボ圧に応じたモータトルクを導出し、当該モータトルクに応じた目標値に基づいて前記電気モータを駆動させるモータ駆動処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0007】
上記制動装置は、電動シリンダによるサーボ圧の制御性を向上させることによってホイール圧の調整精度を高くできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、車両に搭載される制動装置の一実施形態の概略を示す構成図である。
図2は、図1の制動装置が備える制動アクチュエータの一部を模式的に示す構成図である。
図3は、サーボ圧とモータトルクとの関係を示す図である。
図4は、図1の制動装置において、電動シリンダの動力源である電気モータを駆動させるための複数の処理を示すブロック図である。
図5は、電動シリンダの作動によってホイールシリンダを調整している最中に制動アクチュエータが作動し始めた場合のタイミングチャートである。
図6は、サーボ圧とモータトルクとの関係を示すグラフにおいて、サーボ圧とモータトルクとの関係を示す動作点が変化する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、車両に適用される制動装置の一実施形態を図1から図6に従って説明する。
図1は、制動装置100を備える車両を示している。車両は、車輪として、2つの前輪11fと2つの後輪11rとを備えている。また、車両は、車輪と同数の摩擦ブレーキ15を備えている。
【0010】
後輪11rで発生する摩擦制動力を「後輪摩擦制動力FxMR」とし、前輪11fで発生する摩擦制動力を「前輪摩擦制動力FxMF」とする。車両で発生する摩擦制動力の総和を「車両摩擦制動力FxM」とする。この場合、後輪摩擦制動力FxMRと前輪摩擦制動力FxMFとの和が、車両摩擦制動力FxMになる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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