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公開番号
2025130889
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028256
出願日
2024-02-28
発明の名称
回転電機及び車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
H02K
9/19 20060101AFI20250902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】回転電機のケース内における油の泡立ちを少なく抑える。
【解決手段】インナーロータ型の回転電機1は、遠心力によってロータ12から径方向Rの外側R2に向かって飛散する油の飛散経路にケース9に固定された状態で配置されて、ステータコア11aに対して軸方向Lの外側に突出するステータコイルエンド部13eとロータ12との間の径方向Rの油の移動を制限する制限部6を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ステータと、ロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースとを備え、
前記ステータが、ステータコア及び前記ステータコアに巻回されたステータコイルを備え、前記ロータが、前記ステータに対して前記ロータの回転軸心に直交する径方向の内側に配置された、回転電機であって、
前記ステータコイルは、前記ステータコアに対して、前記ロータの回転軸心に平行な方向である軸方向の外側に突出するステータコイルエンド部を備え、
遠心力によって前記ロータから前記径方向の外側に向かって飛散する油の飛散経路に、前記ケースに固定された状態で配置されて、前記ステータコイルエンド部と前記ロータとの間の前記径方向の油の移動を制限する制限部を備える、回転電機。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記ロータは、ロータコアと、前記ロータコアと一体的に回転するように前記ロータコアに連結されていると共に前記ロータコアから前記軸方向に突出する突出部を有するロータ軸と、を備え、
前記突出部には、前記ステータコイルエンド部に対して前記径方向の内側から、前記ステータコイルエンド部へ向けて油を噴射する噴射口が設けられ、
前記制限部は、前記径方向に沿う径方向視で前記噴射口と重複する領域に、前記噴射口から噴射された油を前記径方向に通過させる隙間を形成するように構成されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記回転電機と前記出力部材との間で駆動力を伝達する動力伝達機構と、
前記ケースの内部と外部とを連通させるブリーザと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記ケースは、前記動力伝達機構をさらに収容し、
前記回転電機は、前記動力伝達機構に対して、前記軸方向の一方側である軸方向第1側に配置され、
前記ステータコイルエンド部は、前記ステータコアに対して前記軸方向の両外側に突出して一対備えられ、
前記制限部は、一対の前記ステータコイルエンド部のうち、前記ステータコアに対して前記軸方向第1側に突出した前記ステータコイルエンド部の側に少なくとも配置され、
前記ブリーザは、前記ステータコアに対して、前記軸方向第1側とは反対側の軸方向第2側に配置されている、車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機及び車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2021-148140号公報には、車輪の駆動力源として回転電機を備えた車両用駆動装置の一例が開示されている。この車両用駆動装置は、回転電機と車輪との間で動力を伝達するギヤ機構も備えており、回転電機とギヤ機構とがケース内に収容されている。ケース内には、回転電機及びギヤ機構の回転部材を支持する軸受、ギヤの噛み合い部、回転電機のコイルなどを潤滑、冷却するための油も収容されている。車両用駆動装置が搭載されている車両は、平地をまっすぐに走行するだけではなく、坂道やカーブも走行する。この際、車両と共に車両用駆動装置が鉛直方向に対して傾いたり、車両用駆動装置に加速度が作用したりすることにより、ケース内で油が貯留される領域も変化する。ケース内で油が偏ると、潤滑や冷却が必要な個所へ油を適切に供給できなくなる場合があるため、上記の文献では、車両が斜面に位置したり、カーブを走行したりした場合であっても、回転電機及びギヤ機構に適切に油を供給できるような構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-148140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用駆動装置内の油面が傾斜してケース内の油が偏った場合、傾斜の一方側では油が減少するのに対して、他方では油が必要以上に多くなる。ケース内に収容されているのは、回転部材であるから、油が増加した側では、必要以上に回転部材によって油が攪拌され、油が泡立ち易くなる。また、回転電機のステータコイルなど、非回転部材であっても導体の間の隙間を飛散した油が通過することによって油を泡立てる場合もある。そして、油が泡立つことによって、油の流動性が低下して潤滑や冷却の必要箇所への油の供給量が少なったり、泡状の油が広がることによって油が到達すべきではない箇所にも油が到達してしまったりする場合がある。
【0005】
上記背景に鑑みて、ケース内における油の泡立ちを少なく抑えることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた回転電機は、ステータと、ロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースとを備え、前記ステータが、ステータコア及び前記ステータコアに巻回されたステータコイルを備え、前記ロータが、前記ステータに対して前記ロータの回転軸心に直交する径方向の内側に配置された、回転電機であって、前記ステータコイルは、前記ステータコアに対して、前記ロータの回転軸心に平行な方向である軸方向の外側に突出するステータコイルエンド部を備え、遠心力によって前記ロータから前記径方向の外側に向かって飛散する油の飛散経路に、前記ケースに固定された状態で配置されて、前記ステータコイルエンド部と前記ロータとの間の前記径方向の油の移動を制限する制限部を備える。
【0007】
本構成によれば、遠心力によってロータから径方向の外側に向かって飛散した油がステータコイルエンド部に到達する量を少なく抑えることができる。従って、飛散した油がステータコイルエンド部において導体と衝突しながら導体の隙間を通過することによって、油が泡立つ現象を起き難くすることができる。即ち、本構成によれば、ケース内における油の泡立ちを少なく抑えることができる。
【0008】
回転電機、及び回転電機を備えた車両用駆動装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
回転電機を備えた車両用駆動装置の断面図
回転電機を備えた車両用駆動装置のスケルトン図
通常姿勢における回転電機収容室の油面の一例を示す図
傾斜姿勢における回転電機収容室の油面の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、回転電機、及び回転電機を備えた車両用駆動装置の実施形態を図面を参照して説明する。以下の説明において「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が1つ又は2つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。尚、伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば、摩擦係合装置、噛み合い式係合装置等が含まれていても良い。但し、遊星歯車機構の各回転要素について「駆動連結」という場合には、遊星歯車機構における複数の回転要素が、互いに他の回転要素を介することなく連結されている状態を指すものとする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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