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公開番号
2025129845
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026761
出願日
2024-02-26
発明の名称
回転電機及び車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
H02K
9/19 20060101AFI20250829BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】巻線界磁型の回転電機のロータ及びステータ、双方のコイルを適切に冷却することができる技術を提供する。
【解決手段】回転電機1は、ステータコイルエンド部17eとロータコイルエンド部13eとの径方向Rの間に配置され、ステータコイルエンド部17eとロータコイルエンド部13eとの間の径方向Rの油の流れを規制する規制部材8と、規制部材8に対して径方向外側R2からステータコイルエンド部17eに油を供給する第1油供給部81と、ロータコイルエンド部13eに対して軸方向Lの外側からロータコイルエンド部13eに油を供給する第2油供給部82とを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ステータコイルを備えたステータと、
ロータコイルを備えたロータと、
前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備え、
前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向に直交する方向を径方向として、
前記ロータが前記ステータに対して前記径方向の内側に配置された回転電機であって、
前記ステータコイルにおける前記軸方向の端部をステータコイルエンド部とし、
前記ロータコイルにおける前記軸方向の端部をロータコイルエンド部として、
前記ステータコイルエンド部と前記ロータコイルエンド部との前記径方向の間に、前記ステータコイルエンド部と前記ロータコイルエンド部との間の前記径方向の油の流れを規制する規制部材が配置され、
前記規制部材に対して前記径方向の外側から前記ステータコイルエンド部に油を供給する第1油供給部と、
前記ロータコイルエンド部に対して前記軸方向の外側から前記ロータコイルエンド部に油を供給する第2油供給部と、を備える、回転電機。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記規制部材は、断熱材料を用いて構成されている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記ロータは、前記ロータコイルを保持するロータコイル保持部材をさらに備え、
前記ロータの前記回転軸心を周回する方向を周方向として、
前記規制部材は、前記軸方向及び前記周方向に延在する筒状に形成され、前記ロータコイル保持部材の外周面を覆うように取り付けられている、請求項1に記載の回転電機。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一項に記載の回転電機と、
それぞれが車輪に駆動連結される一対の出力部材と、
前記ケースに収容され、前記ロータと一対の前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、を備えた車両用駆動装置であって、
前記動力伝達機構は、前記回転電機から伝達された駆動力を一対の前記出力部材に分配する差動歯車機構を備え、
前記ケースは、前記ステータコイルエンド部を前記径方向の外側から囲む内壁面を備えると共に、第1排出油路と、第2排出油路と、を備え、
前記第1排出油路は、前記内壁面における前記ステータコイルエンド部に対して下側から対向する領域である下側対向領域と、前記ケースの下部に形成された油貯留部とを連通させるように設けられ、
前記第2排出油路は、前記下側対向領域と前記差動歯車機構とを連通させるように設けられている、車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機及び車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
国際公開第2023/074705号には、車輪の駆動力源となる巻線界磁型同期回転電機(EESM:Electrically Excited Synchronous Motor)が開示されている。以下、背景技術において括弧内の符号は参照する文献のものである。EESMでは、ステータ及びロータの双方が電流の流れるコイルを備えている。ステータコイル及びロータコイルの何れも電流が流れることによって発熱するため、多くの場合、冷却手段が備えられている。当該文献には、ロータコイル(316)の軸方向(X)の端部であるロータコイルエンド部(3161,3162)、及び、ステータコイル(322)の軸方向(X)の端部であるステータコイルエンド部(3221,3222)へ油を供給して冷却することが記載されている(当該文献の図8から図10等参照)。
【0003】
具体的には、ロータコイルエンド部(3161,3162)には、ロータコイルエンド部(3161,3162)よりも径方向内側のロータ軸(314)の中空内部(3145)からロータ(310)の回転に伴う遠心力で径方向外側に導かれた油と、ケース内に形成された油路から軸方向に沿って噴出される油とが供給される。ステータコイルエンド部(3221,3222)には、ロータコイルエンド部(3161,3162)を冷却した油が、さらに遠心力によって径方向外側に導かれた油が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/074705号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように油を供給する場合、ステータコイルエンド部に供給される油は、ロータコイルエンド部との熱交換によってステータコイルエンド部から吸収可能な熱容量が少なくなっている。このため、ステータコイルに対する冷却能力が低下するおそれがある。例えば、回転電機がより小型化され、冷却に用いられる油の量も少なくなると、油の熱容量も減少するため、冷却能力はより低下し易くなる。
【0006】
上記背景に鑑み、巻線界磁型の回転電機のロータ及びステータ、双方のコイルを適切に冷却することができる技術の提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みた回転電機は、ステータコイルを備えたステータと、ロータコイルを備えたロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備え、前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向に直交する方向を径方向として、前記ロータが前記ステータに対して前記径方向の内側に配置された回転電機であって、前記ステータコイルにおける前記軸方向の端部をステータコイルエンド部とし、前記ロータコイルにおける前記軸方向の端部をロータコイルエンド部として、前記ステータコイルエンド部と前記ロータコイルエンド部との前記径方向の間に、前記ステータコイルエンド部と前記ロータコイルエンド部との間の前記径方向の油の流れを規制する規制部材が配置され、前記規制部材に対して前記径方向の外側から前記ステータコイルエンド部に油を供給する第1油供給部と、前記ロータコイルエンド部に対して前記軸方向の外側から前記ロータコイルエンド部に油を供給する第2油供給部と、を備える。
【0008】
本構成によれば、巻線界磁型の回転電機のロータ及びステータ、双方のそれぞれのコイルエンド部に個別に冷却用の油を供給することができる。また本構成によれば、ステータコイルエンド部とロータコイルエンド部との径方向の間に規制部材が配置されているため、ステータコイルエンド部を冷却して温度が高くなった油がロータコイルエンド部へ向かうこと、及び、ロータコイルエンド部を冷却して温度が高くなった油がステータコイルエンド部へ向かうことを制限することができる。従って、本構成によれば、ステータコイルエンド部とロータコイルエンド部とを個別に効果的に冷却することができ、ステータコイル及びロータコイルの冷却性能を高め易い。即ち、本構成によれば、巻線界磁型の回転電機のロータ及びステータ、双方のコイルを適切に冷却することができる技術を提供することができる。
【0009】
回転電機のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両用駆動装置の模式的な分解斜視図
車両用駆動装置のスケルトン図
車両用駆動装置の前後方向第1側からの側面図(正面図)
軸方向第1側のロータコイルエンド部及びステータコイルエンド部の近傍の模式的断面図
軸方向第1側のロータコイルエンド部及びステータコイルエンド部の近傍の模式的斜視図
第1排出油路及び第2排出油路の配置位置を模式的に示す説明図
第1排出油路及び第2排出油路の配置位置を模式的に示す説明図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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