TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025130489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027680
出願日2024-02-27
発明の名称画像読取装置、画像形成装置及び複合機
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類H04N 1/00 20060101AFI20250901BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像形成又は画像の読み取りの動作に異常が生じたことを、その動作を中断しない場合であってもユーザが気づきやすい。
【解決手段】画像形成部110の画像形成動作又はスキャナ部120の読み取り動作に異常が発生したと異常検出部が検出した場合の処理として、異常の発生を報知する画像である報知画像を、記憶部151が記憶している印刷対象画像及び読み取り画像のうち異常の発生が検出されたものに合成する。合成された画像は、印刷用紙上に形成されるか、タッチパネルディスプレイ140に表示される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原稿を読み取ると共に読み取った結果を示す読み取り画像を生成する読み取り動作を行う読み取り部と、
前記読み取り画像を記憶する記憶部と、
前記読み取り動作における異常の発生を検出する異常検出部と、
制御部とを備えており、
前記制御部が実行する処理は、
前記記憶部が記憶している前記読み取り画像を外部に出力する第1画像出力処理と、
前記異常検出部が前記異常の発生を検出した場合の処理として、前記第1画像出力処理を実行せず、前記異常の発生を報知する画像である報知画像を前記記憶部が記憶している前記読み取り画像に合成すると共に、合成した画像を外部に出力する第2画像出力処理と、
を含んでいることを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
媒体に画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、
前記画像形成動作の対象となる対象画像を記憶する記憶部と、
前記画像形成動作における異常の発生を検出する異常検出部と、
制御部とを備えており、
前記制御部が実行する処理は、
前記記憶部が記憶している前記対象画像に基づいて媒体に対して前記画像形成動作を行うように前記画像形成部を制御する第1画像形成処理と、
前記異常検出部が前記異常の発生を検出した場合の処理として、前記第1画像形成処理を実行せず、前記異常の発生を報知する画像である報知画像を前記記憶部が記憶している前記対象画像に合成すると共に、合成した画像に基づいて媒体に対して前記画像形成動作を行うように前記画像形成部を制御する第2画像形成処理と、
を含んでいることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記異常検出部が、前記異常の内容をさらに検出可能であり、
前記制御部は、前記第2画像出力処理において、前記報知画像を前記読み取り画像中に合成する位置及び大きさ並びに前記報知画像の内容の少なくともいずれかを、前記異常検出部が検出した前記異常の内容に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記報知画像の内容として、前記報知画像が示す文字の色を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
ユーザ入力を受け付ける入力部をさらに備えており、
前記制御部は、
前記入力部を通じたユーザ入力に基づいて、前記報知画像を合成するか否かと、前記報知画像を前記読み取り画像中に合成する位置との少なくともいずれかを設定可能であり、
前記報知画像を合成するか否かが設定済みである場合に、その設定内容に応じて前記第1画像出力処理及び前記第2画像出力処理のいずれを実行するかを選択し、
前記報知画像を前記読み取り画像中に合成する位置が設定済みである場合に、前記第2画像出力処理において、その設定内容が示す前記読み取り画像中の位置に前記報知画像を合成することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記報知画像を前記読み取り画像中に合成する位置として、前記異常が発生したページか、それ以外のページかを設定可能であることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
【請求項7】
ユーザ入力を受け付ける入力部をさらに備えており、
前記制御部は、
前記入力部を通じたユーザ入力に基づいて、前記報知画像を合成するか否かと、前記報知画像を前記対象画像中に合成する位置との少なくともいずれかを設定可能であり、
前記報知画像を合成するか否かが設定済みである場合に、その設定内容に応じて前記第1画像形成処理及び前記第2画像形成処理のいずれを実行するかを選択し、
前記報知画像を前記対象画像中に合成する位置が設定済みである場合に、前記第2画像形成処理において、その設定内容が示す前記対象画像中の位置に前記報知画像を合成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記報知画像を前記対象画像中に合成する位置として、前記異常が発生したページか、それ以外のページかを設定可能であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記異常が複数の種類のいずれに該当するかと、複数の処理のいずれを実行するかとが対応付けられており、
前記異常検出部が、前記異常の内容として、前記異常が前記複数の種類のいずれに該当するかをさらに検出可能であり、
前記複数の処理が、前記異常を修正しつつ前記第1画像出力処理を実行する第1処理並びに前記読み取り動作を中断して前記第1画像出力処理及び前記第2画像出力処理のいずれも実行しない第2処理の少なくともいずれかの処理と、前記異常を修正せずに前記第2画像出力処理を実行する第3処理とを含んでおり、
前記制御部は、前記異常検出部が前記異常の発生及び内容を検出した場合に、前記複数の処理のうち、前記異常検出部による検出結果が示す前記異常の内容に対応する処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項10】
ユーザ入力を受け付ける入力部をさらに備えており、
前記複数の処理が前記第2処理を含んでおり、
前記制御部は、
前記複数の種類の少なくともいずれかと対応付けられた処理を、前記入力部を通じた前記ユーザ入力に基づいて前記第2処理及び前記第3処理から選択することを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置、画像形成装置及び複合機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像形成又は画像の読み取りの動作を行う装置において、動作に異常(エラー)が発生した場合であっても、そのまま動作を継続するものがある。特許文献1の装置はその一例であり、印刷エラーが発生してもそれが致命的エラーでない場合には印刷を中断しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-170643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術のように、動作に異常があってもこれを中断しない場合、その動作によって取得される画像形成や画像読み取りの結果にも異常が表れる可能性がある。この場合、異常のない画像を求めるユーザにとっては不都合が生じるおそれがある。例えば、画像形成や画像読み取りの結果に表れる異常は、よく確認しないと気付けない程度に表れる場合がある。このような場合、結果を取得した直後にはユーザが異常の発生に気付かず、時間が経ってからそれに気付き、その時点では既に、画像形成や画像読み取りの結果を再取得するのが困難な状況になっている場合も考えられる。
【0005】
本発明の目的は、画像形成又は画像の読み取りの動作に異常が生じたことを、その動作を中断しない場合であってもユーザが気づきやすい画像形成装置、画像読取装置及び複合機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係る画像読取装置は、原稿を読み取ると共に読み取った結果を示す読み取り画像を生成する読み取り動作を行う読み取り部と、前記読み取り画像を記憶する記憶部と、前記読み取り動作における異常の発生を検出する異常検出部と、制御部とを備えており、前記制御部が実行する処理は、前記記憶部が記憶している前記読み取り画像を外部に出力する第1画像出力処理と、前記異常検出部が前記異常の発生を検出した場合の処理として、前記第1画像出力処理を実行せず、前記異常の発生を報知する画像である報知画像を前記記憶部が記憶している前記読み取り画像に合成すると共に、合成した画像を外部に出力する第2画像出力処理と、を含んでいる。
【0007】
また、本発明の第2の観点に係る画像形成装置は、媒体に画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、前記画像形成動作の対象となる対象画像を記憶する記憶部と、前記画像形成動作における異常の発生を検出する異常検出部と、制御部とを備えており、前記制御部が実行する処理は、前記記憶部が記憶している前記対象画像に基づいて媒体に対して前記画像形成動作を行うように前記画像形成部を制御する第1画像形成処理と、前記異常検出部が前記異常の発生を検出した場合の処理として、前記第1画像形成処理を実行せず、前記異常の発生を報知する画像である報知画像を前記記憶部が記憶している前記対象画像に合成すると共に、合成した画像に基づいて媒体に対して前記画像形成動作を行うように前記画像形成部を制御する第2画像形成処理と、を含んでいる。
【0008】
また、本発明の第3の観点に係る複合機は、媒体に画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、原稿を読み取ると共に読み取った結果を示す読み取り画像を生成する読み取り動作を行う読み取り部と、前記画像形成動作の対象となる対象画像及び前記読み取り画像を記憶する記憶部と、前記画像形成動作及び前記読み取り動作の少なくともいずれかにおける異常の発生を検出する異常検出部と、制御部とを備えており、前記制御部が実行する処理は、前記記憶部が記憶している前記対象画像に基づいて媒体に対して前記画像形成動作を行うように前記画像形成部を制御する第1画像形成処理と、前記記憶部が記憶している前記読み取り画像を外部に出力する第1画像出力処理と、前記異常検出部が前記異常の発生を検出した場合の処理として、前記第1画像形成処理及び前記第1画像出力処理を実行せず、前記異常の発生を報知する画像である報知画像を、前記記憶部が記憶している前記対象画像及び前記読み取り画像のうち前記異常検出部による前記異常の発生の検出に対応するものに合成すると共に、合成した画像に基づいて媒体に対して前記画像形成動作を行うように前記画像形成部を制御する第2画像形成処理、及び、合成した画像を外部に出力する第2画像出力処理のいずれかを行う処理と、を含んでいる。
【発明の効果】
【0009】
第1の観点に係る画像読取装置によると、画像の読み取り動作に異常が生じた場合、異常検出部による異常の検出に応じて、読み取りの結果を示す読み取り画像に異常の発生を報知する報知画像が合成される。読み取り画像の出力結果はユーザに目視される可能性が高い。このため、読み取り画像に合成された報知画像に基づいて読み取り動作に異常が発生したことにユーザが気付きやすい。
【0010】
第2の観点に係る画像形成装置によると、画像形成動作に異常が生じた場合、異常検出部による異常の検出に応じて、画像形成動作の対象となる対象画像に異常の発生を報知する報知画像が合成される。対象画像が形成された媒体はユーザに目視される可能性が高い。このため、対象画像に合成された報知画像に基づいて画像形成動作に異常が発生したことにユーザが気付きやすい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
店内配信予約システム
1か月前
WHISMR合同会社
収音装置
今日
サクサ株式会社
中継装置
2か月前
キヤノン株式会社
通信装置
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
キヤノン株式会社
電子機器
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
15日前
株式会社リコー
画像形成装置
14日前
株式会社リコー
画像形成装置
10日前
電気興業株式会社
無線中継器
2か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
3か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
2か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
2か月前
日本精機株式会社
画像投映システム
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1日前
キヤノン株式会社
通信システム
3か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
3か月前
株式会社ニコン
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮影システム
3か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
3か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
読取装置
29日前
シャープ株式会社
表示装置
3か月前
株式会社松平商会
携帯機器カバー
3日前
パテントフレア株式会社
超高速電波通信
8日前
キヤノン電子株式会社
シート材搬送装置
1か月前
エルメック株式会社
信号伝送回路
3か月前
株式会社クーネル
音響装置
3か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
3か月前
DXO株式会社
情報処理システム
1か月前
パテントフレア株式会社
水中電波通信法
1か月前
国立大学法人電気通信大学
小型光学装置
17日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
9日前
続きを見る