TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025130142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027114
出願日2024-02-27
発明の名称自動列車運転装置
出願人日本信号株式会社
代理人個人,個人
主分類B60L 15/40 20060101AFI20250901BHJP(車両一般)
要約【課題】列車が進行禁止エリアに該当する停車位置に到着した後も安全かつ安心な自動運転を実現できる自動列車運転装置を提供する。
【解決手段】自動列車運転装置1は、車上データベース14に記憶された自動運転中の列車の運行経路に関する情報と、地上側から車上側に伝えられる列車Tの走行位置情報とを基に、列車Tが次に停車する位置が進行禁止エリアである場合は、当該停車位置に列車Tが到着した後の自動運転を停止するように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車上データベースに記憶された自動運転中の列車の運行経路に関する情報と、地上側から車上側に伝えられる前記列車の走行位置情報とを基に、前記列車が次に停車する位置が進行禁止エリアである場合は、当該停車位置に前記列車が到着した後の自動運転を停止する、自動列車運転装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記列車の運行経路に関する情報は、運行経路上の各駅の情報を含み、
前記各駅の情報と前記走行位置情報とを基に、前記列車が次に終端駅で停車することを認識すると、該終端駅での停車位置が進行禁止エリアであると判断する、請求項1に記載の自動列車運転装置。
【請求項3】
前記列車に搭載された撮像装置によって前記終端駅での停車位置における進行方向を撮像し、該撮像した画像情報を基に進行方向の線路が特定不可の場合に、前記終端駅での停車位置が線路終端を含む進行禁止エリアであると判断する、請求項2に記載の自動列車運転装置。
【請求項4】
前記列車の運行経路に関する情報は、運行経路に繋がる車庫の情報をさらに含み、
前記各駅及び前記車庫の情報と前記走行位置情報とを基に、前記列車が次に車庫で停車することを認識すると、前記車庫での停車位置が進行禁止エリアであると判断する、請求項2に記載の自動列車運転装置。
【請求項5】
前記進行禁止エリアは、前記走行位置情報が地上側から車上側に伝えられる都度判断される、請求項1に記載の自動列車運転装置。
【請求項6】
前記自動運転を停止した後、前記列車の運転士による手動運転が可能となるように構成されている、請求項1に記載の自動列車運転装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、列車の自動運転を可能とする自動列車運転装置に関し、特に、線路の終端検知に対応した自動列車運転装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、運転士が乗務する自動化レベル(Grades of Automation:GOA)2の形態の自動列車運転装置(Automatic Train Operation:ATO)では、運転士が、運転台に設けられた出発ボタンを押すことにより列車を発車させ、その後はATOが目標速度に従って力行(加速)及びブレーキ(減速)を制御することにより列車を次駅に到着(停車)させる。
【0003】
このとき、上記列車が線路の終端に対応する終端駅などの停車位置に到着して停車した場合に、該停車位置で出発ボタンが押されると、列車は平常通り走行を開始することが可能である。ただし、列車が線路の終端に向けてたとえ出発したとしても、該終端に対する過走防護(Over Run Protector:ORP)パターンに基づいた自動ブレーキ制御が行われることにより、ATOの安全性は確保されていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-28926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような従来のATOについては、過走防護の機能によって安全性がたとえ確保されていたとしても、列車が線路の終端を含む進行禁止エリアに向けて出発することは乗客にとって恐怖であり得るので、安全かつ安心なATOを実現するという点で改善の余地があった。
【0006】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、列車が進行禁止エリアに該当する停車位置に到着した後も安全かつ安心な自動運転を実現できる自動列車運転装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る自動列車運転装置は、車上データベースに記憶された自動運転中の列車の運行経路に関する情報と、地上側から車上側に伝えられる前記列車の走行位置情報とを基に、前記列車が次に停車する位置が進行禁止エリアである場合は、当該停車位置に前記列車が到着した後の自動運転を停止するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る自動列車運転装置によれば、列車が進行禁止エリアに該当する停車位置に到着した後の停車状態において運転士が出発ボタンを押しても、進行禁止エリア内の線路の終端に向けて列車が出発することが回避されるので、安全かつ安心な自動運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る自動列車運転装置が搭載された列車の概略構成を示す図である。
上記実施形態による自動列車運転装置の機能構成例を示すブロック図である。
上記実施形態において駅の停車位置から進行方向を撮像した画像情報の一例を示す図である。
上記実施形態において終端駅の停車位置から進行方向を撮像した画像情報の一例を示す図である。
上記実施形態において終端駅の停車位置から進行方向を撮像した画像情報の他の例を示す図である。
上記実施形態における進行禁止エリアを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動列車運転装置1が搭載された列車Tの概略構成を示す図である。図1において、列車Tは、予め定められた線路Rを走行する各種の車両である。本実施形態における列車Tは、例えば、レール上を鉄輪で走行する車両(鉄道車両)である。鉄道車両には、LRT(Light Rail Transit)や路面電車に用いる車両も含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日本信号株式会社
異常走行検出装置
14日前
日本信号株式会社
可視光通信システム
10日前
日本信号株式会社
ホーム柵及びホーム柵の設置方法
14日前
個人
カーテント
4か月前
個人
タイヤレバー
2か月前
個人
前輪キャスター
1か月前
個人
上部一体型自動車
6日前
個人
ルーフ付きトライク
2か月前
個人
ホイルのボルト締結
3か月前
個人
車輪清掃装置
4か月前
個人
タイヤ脱落防止構造
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
個人
マスタシリンダ
13日前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
個人
車両通過構造物
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
4か月前
個人
キャンピングトライク
3か月前
個人
アクセルのソフトウェア
3か月前
個人
キャンピングトレーラー
3か月前
個人
ワイパーゴム性能保持具
4か月前
個人
車両用スリップ防止装置
3か月前
個人
乗合路線バスの客室装置
2か月前
個人
車載小物入れ兼雨傘収納具
3か月前
株式会社ニフコ
収納装置
1か月前
個人
円湾曲ホイール及び球体輪
2か月前
株式会社ニフコ
保持装置
3か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
3か月前
個人
音声ガイド、音声サービス
2か月前
株式会社ニフコ
照明装置
1か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
21日前
日本精機株式会社
画像投映装置
2日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
2か月前
日本精機株式会社
車室演出装置
1か月前
続きを見る