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公開番号2025129187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-04
出願番号2025106167,2023092313
出願日2025-06-24,2016-09-16
発明の名称抗FOLR1免疫複合体を含む治療組み合わせ
出願人イミュノジェン, インコーポレイテッド
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250828BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】より高い臨床有効性及び/または低減した毒性を有する、癌、例えば、卵巣癌を処置するための組み合わせを投与する方法を提供すること。
【解決手段】FOLR1に結合する免疫複合体(例えば、IMGN853)と抗VEGF剤(例えば、ベバシズマブ)、白金系薬剤、及び/またはドキソルビシンの治療組み合わせを提供する。抗FOLR1免疫複合体(例えば、IMGN853)と、抗VEGF剤、白金系薬剤、及び/またはドキソルビシンの併用は、腫瘍に対して相乗的な有効性をもたらすことができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
癌の処置を必要とする患者における癌の処置における使用のための、葉酸受容体1(FOLR1)に結合する免疫複合体を含む組成物であって、
(a)前記免疫複合体が、(i)配列番号9または19の重鎖可変領域(VH)相補性決定領域(CDR)1配列、配列番号10または11のVH CDR2配列、及び配列番号12のVH CDR3配列、ならびに配列番号6の軽鎖可変領域(VL)CDR1配列、配列番号7のVL CDR2配列、及び配列番号8のVL CDR3配列を含む抗体またはその抗原結合断片と、(ii)マイタンシノイドとを含み、前記マイタンシノイドが、スルホ-SPDBによって前記抗体またはその抗原結合断片と連結されており、
(b)前記組成物が、GYTFTNYGMN(配列番号20)の重鎖可変領域(VH)相補性決定領域(CDR)1配列、WINTYTGEPTYAADFKR(配列番号21)のVH CDR2配列、およびYPHYYGSSHWYFDV(配列番号22)のVH
CDR3配列、ならびにSASQDISNYLN(配列番号22)の軽鎖可変領域(VL)CDR1配列、FTSSLHS(配列番号24)のVL CDR2配列、およびQQYSTVPWT(配列番号25)のVL CDR3配列を含む抗VEGF抗体と共に投与される、
前記組成物。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記抗VEGF抗体が、ABP 215またはBCD-021である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
FOLR1に結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号3の配列を含むVHおよび配列番号5の配列を含むVLを含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記マイタンシノイドがDM4である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
FOLR1に結合する前記抗体が、(i)PTA-10772としてAmerican
Type Culture Collection(ATCC)で寄託されたプラスミドによりコードされる重鎖のアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む重鎖、及び(ii)PTA-10774としてATCCで寄託されたプラスミドによりコードされる軽鎖のアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、前記マイタンシノイドがDM4である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記免疫複合体が、3週間毎に1回投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記免疫複合体が、6mg/kg調整理想体重(AIBW)の用量で投与される、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記免疫複合体が、5mg/kg AIBWの用量で投与される、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記抗VEGF抗体が、15mg/kgの用量で3週間毎に1回投与される、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が、さらに白金系薬剤と共に投与される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年9月17日に出願された米国仮特許出願第62/220,028号;2015年10月16日に出願された米国仮特許出願第62/242,669号;及び2015年11月4日に出願された米国仮特許出願第62/250,756号に対する優先権を主張し、これらはそれぞれ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
EFS-Webを介して電子提出された配列表の参照
電子提出された配列表(名称:2921_077PC03_SL.txt、サイズ:19,451バイト、及び作製日:2016年9月13日)の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本発明の分野は、概して、抗FOLR1免疫複合体と、抗VEGF剤、白金系薬剤、及び/またはドキソルビシンの組み合わせ、ならびに癌、例えば、卵巣癌の処置におけるその組み合わせの使用に関連する。
【背景技術】
【0004】
癌は、先進国における主な死因の1つであり、米国だけで、年間100万人を超える人が癌と診断され、500,000人が死亡している。全体的には、3人に1人より多くがその生涯においてなんらかの形態の癌を発症することになると見積もられている。
【0005】
葉酸受容体1(FOLR1)は、葉酸受容体-アルファ(FRα)、または葉酸結合タンパク質としても知られ、葉酸及び還元型葉酸誘導体に対する強い結合親和性を有するグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)-アンカー型糖タンパク質である。(Leung et al.,Clin.Biochem.46:1462-1468(2013)を参照されたい)。FOLR1は、生理学的葉酸である、5-メチルテトラヒドロ葉酸の、細胞の内部への送達を媒介する。正常組織上でのFOLR1の発現は、腎近位尿細管、肺の肺胞細胞、膀胱、精巣、脈絡叢、及び甲状腺における、上皮細胞の頂端膜に限定される(Weitman S D,et al.,Cancer Res.52:3396-3401(1992);Antony A C,Ann.Rev.Nutr.16:501-521(1996);Kalli K R,et al.,Gynecol.Oncol.108:619-626(2008))。FOLR1は、上皮由来腫瘍、例えば、卵巣、子宮、乳房、子宮内膜、膵臓、腎臓、肺、結腸直腸、及び脳腫瘍において過剰発現する。FOLR1のこの発現パターンにより、それはFOLR1指向性癌治療の望ましい標的となる。
【0006】
血管内皮成長因子-A(VEGF)は、血管透過性因子(VPF)としても知られ、タンパク質のVEGFファミリーの原型メンバーであり、血管新生の重要な調節因子である(Hoeben et al.Pharmacol.Rev.56:549-580(2004);Ferrara et al.,Nat.Med.9:669-676(2003))。血管新生は、既存の脈管構造からの新しい血管発生のプロセスであり、少なくとも創傷治癒、臓器再生、及び女性生殖系にとって重要である(Hoeben et al.,上記;Ferrara et al.,上記)。血管新生は、腫瘍発生、成長、及び転移を含む病理過程にとっても重要である(Hoeben et al.,上記;Ferrara et al.,上記)。VEGFは、正常肺、腎臓、心臓、副腎、肝臓、脾臓、及び胃粘膜組織において高度に発現され、多くのヒト腫瘍において高度に発現される、血管新生促進因子である(Hoeben et al.,上記)。VEGFは、腫瘍におけるその上昇または誤発現及び血管新生促進機能により、標的癌療法の望ましい標的となる。
【0007】
シスプラチン及びカルボプラチンは、白金類似体及びアルキル化化学療法剤であり、数十年間にわたって種々の固形腫瘍の処置のために単独でまたは他の薬剤と組み合わせて使用されている(Lokich et al.,Annals.Of Oncology 9:13-21(1998))。カルボプラチンは、シスプラチンと比較して胃腸への作用が低下していると報告されている(Lokich et al.)。しかしながら、カルボプラチンは、骨髄を抑制する負の副作用を引き起こす(Lokich et al.)。ゆえに、シスプラチン及びカルボプラチンを用いた処置の有効性及び耐容性の改善が望ましい。
【0008】
ドキソルビシンは、アントラサイクリン系抗生物質化学療法剤であり、これも種々の癌の処置として、単独でまたは他の化学療法剤、例えばパクリタキセル(TAXOL(登録商標)(Bristol Myers Squibb)と称される有糸分裂阻害化学療法剤)、Gehl et al.,Annals of Oncology,7:687-639(1996))も参照されたい)と組み合わせて使用されている。癌処置としてのドキソルビシンの有用性は、その毒性、特に、ドキソルビシンの心毒性により制限される(Tacar et al.,J.of Pharmacy & Pharmacology,65:157-170(2013)を参照されたい)。ゆえに、ドキソルビシンを用いた処置の有効性及び耐容性の改善も望まれる。ドキソルビシンの塩酸(HCL)塩のリポソーム封入形態も開発されている。ドキソルビシンHCLのリポソーム送達は、腫瘍への薬物浸透を改善し、薬物クリアランスを低減し、それにより治療薬の効果の持続期間を増加させる。ドキソルビシンのリポソーム製剤は、毒性、具体的にはアントラサイクリン抗腫瘍薬で一般に見られる心臓への作用も調節する。
【0009】
米国食品医薬品局(FDA)は、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)(GENENTECH,INC.)と称される抗VEGF抗体)とカルボプラチン及びパクリタキセルの併用処置を、進行性、再発非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)の第一選択処置として承認した(Cohen et al.,Oncologist 12:713-718(2007)を参照されたい)。カルボプラチン及びパクリタキセルの組み合わせ(CP療法)は、NSCLCの以前の第一選択処置であった(Sandler et al.,N.Engl.J.of Medicine 355:2542-2550(2006))。しかし、CP療法へのベバシズマブの追加は、患者生存利益を増加させた一方で、この三重組み合わせ(BV/CP)療法は、処置関連死を増加させ、非血液学的及び血液学的両方の有害事象の発生率を高めた(Cohen et al.,上記、表4-5)。より近年では、ベバシズマブは、子宮頸癌、白金耐性再発上皮性卵巣癌、卵管癌、及び原発性腹膜癌の処置に対する化学療法剤との併用においても承認されている。
【0010】
癌の処置のためのより有効な治療、例えば、FOLR1発現腫瘍細胞を標的とする併用療法に対する未だ満たされていない医学的必要性が残っている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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