TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025128604
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025359
出願日
2024-02-22
発明の名称
スピーカー検査システム、スピーカー検査方法、および、検査音声信号の記憶媒体
出願人
TOA株式会社
代理人
個人
主分類
H04R
29/00 20060101AFI20250827BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】周囲の人に不快感を与え難く、かつ、スピーカーの検査の精度を向上できる、スピーカー検査システム、スピーカー検査方法、および、検査音声信号の記憶媒体を提供する。
【解決手段】スピーカー検査システムは、制御部と、検査音声信号SAを再生する再生部と、出力部と、収音部と、判定部と、を備える。検査音声信号SAは、スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分CAと、スピーカーの再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分CBとを含む。第2音声成分CBは、出力信号をスピーカーに入力したときのスピーカーの振動の大きさが、再生周波数帯域内の所定信号をスピーカーに定格入力したときのスピーカーの振動と実質的に同等の大きさとなるように、構成される。第1音声成分CAの振幅は、第2音声成分CBの振幅よりも小さい。判定部は、出力音における第1音声成分CAに基づいてスピーカーの状態を判定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
スピーカーの検査を制御する制御部と、
前記制御部の指示に基づいて、検査音声信号を再生することによって出力信号を形成する再生部と、
前記出力信号を前記スピーカーに出力する出力部と、
前記出力信号を受信した前記スピーカーから出力される出力音を収音する収音部と、
前記スピーカーの状態を判定する判定部と、を備え、
前記検査音声信号は、前記スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分と、前記スピーカーの前記再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分とを含み、
前記第2音声成分は、前記出力信号を前記スピーカーに入力したときの前記スピーカーの振動の大きさが、前記再生周波数帯域内の所定信号を前記スピーカーに定格入力したときの前記スピーカーの振動と実質的に同等の大きさとなるように、構成され、
前記第1音声成分の振幅は、前記第2音声成分の振幅よりも小さく、
前記判定部は、前記収音部によって収音された前記出力音における前記第1音声成分に基づいて前記スピーカーの状態を判定する、
スピーカー検査システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
ミキシングによって前記検査音声信号を形成する第1ミキシング部をさらに備え、
前記第1ミキシング部は、
前記スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分信号を第1増幅率で増幅した第1信号と、
前記スピーカーの再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分信号を第2増幅率で増幅した第2信号と、をミキシングすることによって、前記検査音声信号を形成する、
請求項1に記載のスピーカー検査システム。
【請求項3】
第1信号ジェネレータと、第2信号ジェネレータと、ミキシングによって前記検査音声信号を形成する第2ミキシング部をさらに備え、
前記第1信号ジェネレータは、前記スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分信号を形成するとともに前記第1音声成分信号を第1増幅率で増幅することによって前記第1音声成分を含む第1信号を形成し、
前記第2信号ジェネレータは、前記スピーカーの前記再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分信号を形成するとともに前記第1音声成分信号を第2増幅率で増幅することによって前記第2音声成分を含む第2信号を形成し、
前記第2ミキシング部は、前記第1信号と前記第2信号とをミキシングすることによって、前記検査音声信号を形成する、
請求項1に記載のスピーカー検査システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記出力音の大きさが第1閾値よりも大きいとき、前記スピーカーを正常と判定する、
請求項1に記載のスピーカー検査システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記出力音の周波数スペクトルが参照音の周波数スペクトルと実質的に一致する場合、前記スピーカーを正常と判定する、
請求項1に記載のスピーカー検査システム。
【請求項6】
前記周波数スペクトルは、周波数ごとのシーケンスデータまたは画像データである、
請求項5に記載のスピーカー検査システム。
【請求項7】
前記判定部は、前記スピーカーが正常でないと判定する場合、参照音の周波数スペクトルに対する前記出力音の周波数スペクトルの差異部分を特定し、前記差異部分と、異常内容と周波数との関係を示す異常参照データとに基づいて、前記スピーカーの異常内容を推定する、
請求項4に記載のスピーカー検査システム。
【請求項8】
前記制御部は、
前記スピーカーの検査の開始前、事前処理として、前記収音部から暗騒音を取得し、
前記暗騒音の大きさが第2閾値よりも小さい場合、前記スピーカーの検査を開始し、
前記暗騒音の大きさが第2閾値以上である場合、前記スピーカーの検査を停止し、所定時間の経過後、再度、前記スピーカーの検査の開始前の前記事前処理を実行する、
請求項1に記載のスピーカー検査システム。
【請求項9】
前記制御部は、
前記スピーカーの検査の開始前、事前処理として、前記収音部から暗騒音を取得し、
前記暗騒音の大きさが第2閾値よりも小さい場合、前記スピーカーの検査を開始し、
前記暗騒音の大きさが第2閾値以上である場合、前記暗騒音の大きさに応じて前記第1増幅率を変えた後、前記スピーカーの検査を開始する、
請求項2に記載のスピーカー検査システム。
【請求項10】
前記収音部は、高感度収音部と、前記高感度収音部よりも低い感度を有する低感度収音部とを有し、
前記制御部は、
前記スピーカーの検査時、前記低感度収音部を動作させる、
請求項1~9のいずれか一項に記載のスピーカー検査システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、スピーカー検査システム、スピーカー検査方法、および、検査音声信号の記憶媒体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
スピーカーを検査する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の記載の技術では、スピーカーの再生周波数帯域外の周波数を有するテスト信号をスピーカーに入力する。そして、テスト信号を受けたスピーカーが出力する音を、マイクロフォンによって取得し、その音の音圧レベルに基づいてスピーカーの状態を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-129800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スピーカーの劣化状態を精確に検査するためには、再生周波数帯域内の周波数の信号を、定格のパワーでスピーカーに入力することが好ましい。一方、このように信号を定格のパワーで入力すると、スピーカーから出される音量が非常に大きくなる。このため、スピーカーの周囲の人に迷惑をかける虞がある。特許文献1に記載のように、再生周波数帯域外の周波数の信号を入力することによって、音を出さずにスピーカーの検査を行うことができる。しかし、再生周波数帯域外の周波数の信号を入力する場合、検査によって再生周波数帯域内の音声が正しく出力されるか分からないし、また、スピーカーに十分に負荷が加わっていない虞がある。このため、このような検査では、非常放送のようにスピーカーに大きい負荷が加わる場合に生じるようなスピーカーの異常を検出できていない虞がある。より具体的には、周波数特性のピークやディップなど再生周波数帯域内特有の異常や音圧感度などの特性の異常を正確に検出できない虞がある。そこで、本開示では、周囲の人に不快感を与え難く、かつ、スピーカーの検査の精度を向上できる、スピーカー検査システム、スピーカー検査方法、および、検査音声信号の記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)課題を解決するスピーカー検査システムは、スピーカーの検査を制御する制御部と、前記制御部の指示に基づいて、検査音声信号を再生することによって出力信号を形成する再生部と、前記出力信号を前記スピーカーに出力する出力部と、前記出力信号を受信した前記スピーカーから出力される出力音を収音する収音部と、前記スピーカーの状態を判定する判定部と、を備え、前記検査音声信号は、前記スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分と、前記スピーカーの前記再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分とを含み、前記第2音声成分は、前記出力信号を前記スピーカーに入力したときの前記スピーカーの振動の大きさが、前記再生周波数帯域内の所定信号を前記スピーカーに定格入力したときの前記スピーカーの振動と実質的に同等の大きさとなるように、構成され、前記第1音声成分の振幅は、前記第2音声成分の振幅よりも小さく、前記判定部は、前記収音部によって収音された前記出力音における前記第1音声成分に基づいて前記スピーカーの状態を判定する。ここで、定格は、試験条件等により予め定められた音声信号(所定信号)がスピーカーから所定の音圧(dB)で出力されるためにスピーカーに入力される基準となる音声信号のパワーを示す。例えば、非常放送設備の場合、300Hz~2KHzの周波数帯域を含むスイープ音(シグナル音)をスピーカーから出力したときにスピーカーから1m直下で音圧が92dB確保できるための音声信号の入力パワー(交流電圧の実効値100V:282V peak-to-peak)である。定格入力は、スピーカーに信号を定格で入力することを示す。
【0006】
この構成によれば、検査音声信号において、再生周波数帯域内の第1音声成分の振幅は、再生周波数帯域内の所定信号を定格入力したときの振幅よりも小さくて済むため、スピーカーから出力される音量が小さく、周囲の人に与える不快感を低減できる。そして、検査音声信号のうち第2音声成分の出力信号の入力によって、再生周波数帯域内の所定信号をスピーカーに定格入力したときのスピーカーの振動と実質的に同等の大きさで、スピーカーを振動させることができる。このように、再生周波数帯域内の所定信号をスピーカーに定格入力したときのスピーカーの振動状態を再現した状態で、スピーカーの検査を行うことができるため、スピーカーの検査の精度を向上できる。
【0007】
(2)上記(1)に記載のスピーカー検査システムにおいて、さらに、ミキシングによって前記検査音声信号を形成する第1ミキシング部を備え、前記第1ミキシング部は、前記スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分信号を第1増幅率で増幅した第1信号と、前記スピーカーの再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分信号を第2増幅率で増幅した第2信号と、をミキシングすることによって、前記検査音声信号を形成する。
【0008】
この構成によれば、第2増幅率を自由に変えることができるため、スピーカーの加わる負荷を調整し易い。また、第1増幅率を自由に変えることができるため、収音部が収音する暗騒音の大きさに応じて第1音声成分信号の大きさを変化させることができる。
【0009】
(3)上記(1)に記載のスピーカー検査システムにおいて、さらに、第1信号ジェネレータと、第2信号ジェネレータと、ミキシングによって前記検査音声信号を形成する第2ミキシング部を備え、前記第1信号ジェネレータは、前記スピーカーの再生周波数帯域内の第1音声成分信号を形成するとともに前記第1音声成分信号を第1増幅率で増幅することによって前記第1音声成分を含む第1信号を形成し、前記第2信号ジェネレータは、前記スピーカーの前記再生周波数帯域よりも低い帯域の第2音声成分信号を形成するとともに前記第1音声成分信号を第2増幅率で増幅することによって前記第2音声成分を含む第2信号を形成し、前記第2ミキシング部は、前記第1信号と前記第2信号とをミキシングすることによって、前記検査音声信号を形成する。この構成によれば、第1音声成分および第2音声成分を自由に変化させることができる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載のスピーカー検査システムにおいて、前記判定部は、前記出力音の大きさが第1閾値よりも大きいとき、前記スピーカーを正常と判定する。この構成によれば、スピーカーの出力音の大きさによってスピーカーの状態を判定できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
TOA株式会社
拡声システム、拡声方法、及びプログラム
5日前
TOA株式会社
検査音声信号
19日前
TOA株式会社
スピーカー検査システム、スピーカー検査方法、および、検査音声信号の記憶媒体
19日前
個人
店内配信予約システム
2か月前
WHISMR合同会社
収音装置
11日前
サクサ株式会社
中継装置
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
26日前
キヤノン株式会社
電子機器
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
アイホン株式会社
電気機器
5日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
日本精機株式会社
画像投映システム
2か月前
個人
ワイヤレスイヤホン対応耳掛け
3日前
株式会社リコー
画像形成装置
21日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
12日前
株式会社リコー
画像形成装置
25日前
電気興業株式会社
無線中継器
3か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
3か月前
株式会社ニコン
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
通信システム
3か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
3か月前
キヤノン株式会社
撮像システム
5日前
ブラザー工業株式会社
読取装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
3か月前
DXO株式会社
情報処理システム
1か月前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
20日前
エルメック株式会社
信号伝送回路
3か月前
キヤノン電子株式会社
シート材搬送装置
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
3か月前
大日本印刷株式会社
写真撮影装置
4日前
パテントフレア株式会社
水中電波通信法
1か月前
株式会社松平商会
携帯機器カバー
14日前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
3か月前
続きを見る
他の特許を見る