TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025128469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025115
出願日2024-02-22
発明の名称グロメット
出願人株式会社荒井製作所
代理人個人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20250827BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】一方側と、一方側に対し負圧となる他方側との間に装着され、ハーネスとの間に密封をはかるグロメットにおいて、他方側から負圧がかかった状態でも確実にハーネスとの高いシール性が保持されるグロメットを実現する。
【解決手段】厚肉の外枠部1a,1bと、ハーネスHが挿通される挿入部2とを有し、挿入部は、外枠部と接続され、中央にハーネス挿入開口2aを設けてなる薄肉のシール部3を備え、ハーネス挿入開口の周縁には、ハーネスの外周面に圧接し、一方側と他方側との間を密封するリップ4が設けられており、シール部は、外枠部との接続部である基部5よりも一方側に位置してリップがハーネスに接触し、かつ基部とリップとの間の中間部が他方側に対して凹となるような非直線状の断面に形成され、他方側から負圧がかかると、ハーネスに対するリップの接触圧が大きくなるように作用する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一方側と、前記一方側に対し負圧となる他方側との間に装着されて、ハーネスとの間の密封をはかるグロメットであって、
厚肉の外枠部と、ハーネスが挿通される挿入部とを有し、
前記挿入部は、
前記外枠部と接続され、中央にハーネス挿入開口を設けてなる薄肉のシール部を備え、
前記ハーネス挿入開口の周縁には、前記ハーネスの外周面に圧接して前記一方側と前記他方側との間を密封するリップが設けられており、
前記シール部は、
前記外枠部との接続部である基部よりも前記一方側に位置して前記リップが前記ハーネスに接触し、かつ前記基部と前記リップとの間の中間部が前記他方側に対して凹となるような非直線状の断面に形成され、
前記他方側から負圧がかかると、前記ハーネスに対する前記リップの接触圧が大きくなるように作用することを特徴とするグロメット。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記リップは、前記ハーネスとの接触部が円弧状の断面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記リップの近傍であって、前記リップと前記ハーネスとが接触する部分から外れた位置に金型のパーティングラインが設定されることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
【請求項4】
弾性材料として、EPDMが用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のグロメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケース外側である外部側とケース内側である内部側との間に装着され、ハーネスとの密封性が保持されるグロメットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から電装箱や端子箱等の穴に挿通するハーネスを防水及び防塵面でシールするグロメットやブッシュコードといわれる密封装置が用いられている。例えば、特許文献1のねじ式のコ-ドブッシュは、図5に示すように、円筒状に形成された挿入部21と、挿入部21の一方の端部に形成されたフランジ部22と、挿入部21の他方の端部に形成された円環状のリップ23と、を備えている。
【0003】
このリップ23は、図6に示すように、挿入部21の先端側の開口を覆うとともに、中心に円形状の開口23aを有している。リップ23は、挿入部21の先端の内周面から挿入部21の挿入開口2aに向かって延び、中途部から所定の曲率で湾曲するとともに先端側に向かって湾曲する円環状に形成されている。また、図6には、径が異なるコード(ハーネスHに相当)が開口23aに挿入されている態様が2点鎖線で記載されている。
【0004】
また、リップ23は、挿入部21の内周面から開口23aまでの厚さが、漸次薄くなるように形成され、開口23aにおいて最も薄く構成される。つまり、リップ23は、先端側からフランジ部22側に向かって断面が半円状の円環状の溝部が形成されることで、中央が先端側に突出するとともに、フランジ部22側が曲面状に形成されていることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-224436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のブッシュコードのリップでは、電装箱や端子箱(以下、ケースという。)の内部にインバーター等の電子回路を有する場合、電子回路から発せられる熱の温度変化によって、電子回路側の内部側から負圧がかかると、シール部のリップが内部側に引っ張られるように撓み、ハーネスに対するリップの接触圧が低下してシール性が損なわれてしまう問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、ケース内外の一方側と、一方側に対し負圧となる他方側との間に装着され、ハーネスとの間の密封をはかるグロメットにおいて、他方側から負圧がかかった状態でも確実にハーネスとの高いシール性が保持されるグロメットを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、第一の発明のグロメットは、
一方側と、前記一方側に対し負圧となる他方側との間に装着されて、ハーネスとの間の密封をはかるグロメットであって、
厚肉の外枠部と、ハーネスが挿通される挿入部とを有し、
前記挿入部は、
前記外枠部と接続され、中央にハーネス挿入開口を設けてなる薄肉のシール部を備え、
前記ハーネス挿入開口の周縁には、前記ハーネスの外周面に圧接して前記一方側と前記他方側との間を密封するリップが設けられており、
前記シール部は、
前記外枠部との接続部である基部よりも前記一方側に位置して前記リップが前記ハーネスに接触し、かつ前記基部と前記リップとの間の中間部が前記他方側に対して凹となるような非直線状の断面に形成され、
前記他方側から負圧がかかると、前記ハーネスに対する前記リップの接触圧が大きくなるように作用することを特徴とする。
第二の発明は、第一の発明において、前記リップは、前記ハーネスとの接触部が円弧状の断面に形成されていることを特徴とする。
第三の発明は、第一の発明において、前記リップの近傍であって、前記リップと前記ハーネスとが接触する部分から外れた位置に金型のパーティングラインが設定されることを特徴とする。
第四の発明は、第一の発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、弾性材料として、EPDMが用いられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、一方側と、一方側に対し負圧となる他方側との間に装着され、ハーネスとの間の密封をはかるグロメットにおいて、他方側から負圧がかかった状態でも確実にハーネスとの高いシール性が保持されるグロメットが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明にかかるグロメットの一実施例を示す斜視図である。
(a)は、図1のA-A線断面図で、ハーネスがグロメットに挿通される前で、(b)は、ハーネスがグロメットに挿通された後の断面図である。
図2のシール部の部分拡大図である。
本発明にかかるグロメットの金型成形を示す部分断面図である。
従来技術のコードブッシュを一部切欠して示す斜視図である。
従来技術のコードブッシュを断面で示すとともに、その使用例を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社荒井製作所
グロメット
4日前
個人
鍋虫ねじ
12日前
個人
ホース保持具
4か月前
個人
回転伝達機構
1か月前
個人
紛体用仕切弁
12日前
個人
差動歯車用歯形
2か月前
個人
トーションバー
5か月前
個人
地震の揺れ回避装置
1か月前
個人
ボルトナットセット
5か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
個人
吐出量監視装置
5日前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
株式会社三協丸筒
枠体
5か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
柿沼金属精機株式会社
分岐管
23日前
カヤバ株式会社
ダンパ
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
3か月前
株式会社不二工機
電動弁
5か月前
株式会社タカギ
水栓装置
1か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
3か月前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
5か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
3か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
株式会社フジキン
ボールバルブ
2か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
5か月前
日東電工株式会社
断熱材
4か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
12日前
太陽工業株式会社
金属板結合方法
4か月前
株式会社オンダ製作所
識別リング
1か月前
日東精工株式会社
座金組込みねじ
5か月前
株式会社有恒商会
伸縮継手
2か月前
続きを見る