TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025125160
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021034
出願日2024-02-15
発明の名称乗物用内装材および乗物用内装材の製造方法
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60R 13/02 20060101AFI20250820BHJP(車両一般)
要約【課題】表皮の端末処理が容易で、端末処理構造が意匠面に影響を及ぼさず、衝撃によって変形し難い乗物用内装材および乗物用内装材の製造方法を提供する。
【解決手段】基材21の乗物室内面が表皮41により被覆された乗物用内装材10であって、基材21は、本体部22と、端部に位置する端末部31とが、板厚が薄い薄肉部28を介して連なってなり、本体部22のうち薄肉部28に隣接した位置に、本体部22の乗物室外面から立ち上がる被係止部23が設けられ、端末部31は、薄肉部28を起点として、本体部22からの立ち上がり角度が90度以下となるように本体部22に対して垂直あるいは乗物室外側に拡がった状態で立ち上がっており、その立ち上がり状態が、当該端末部31の乗物室外面から立ち上がる係止部32が被係止部23に係止することにより保持されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
板状の基材の乗物室内面が表皮により被覆された乗物用内装材であって、
前記基材は、当該基材の主体となる本体部と、端部に位置する端末部とが、板厚が前記本体部および前記端末部よりも薄い薄肉部を介して連なってなり、
前記本体部のうち前記薄肉部に隣接した位置に、前記本体部の乗物室外面から立ち上がる被係止部が設けられ、
前記端末部は、前記薄肉部を起点として、前記本体部からの立ち上がり角度が90度以下となるように前記本体部に対して垂直あるいは乗物室外側に拡がった状態で立ち上がっており、その立ち上がり状態が、当該端末部の乗物室外面から立ち上がる係止部が前記被係止部に係止することにより保持されている乗物用内装材。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記被係止部は、前記本体部から突出する本体部側突出部に設けられ乗物の室内外方向と交差する方向に貫通する孔部であり、前記係止部は、前記端末部から突出する端末部側突出部の先端に設けられた爪部であり、前記爪部が前記孔部の孔縁部に対して係止している請求項1に記載の乗物用内装材。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の乗物用内装材の製造方法であって、
平坦な板状の前記基材の乗物室内面側に前記表皮を配した状態で成形型によってプレスすることにより、前記表皮の前記基材への貼付と、前記薄肉部を起点とする前記端末部の前記本体部からの立ち上げと、前記係止部の前記被係止部に対する係止とが一括に行われる、乗物用内装材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、乗物用内装材および乗物用内装材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両用内装材において、表皮の周縁端末の処理に要する工数を低減させることが可能な構成が提案されている。例えば下記特許文献1に記載の車両用内装部品は、芯材が、芯材本体と、芯材本体の周縁にヒンジ部を介して回動自在に設けられるとともに加飾表皮の周縁端末が接着される巻き込み部とを備える構成とされている。この芯材は、加飾表皮が外側に向くように巻き込み部を芯材本体に対して折り返すことにより、加飾表皮の周縁端末を芯材の裏面側へと巻き込み処理する。また、巻き込み部は先端部が屈曲形状を備えており、巻き込み部を芯材本体に対して折り返した場合に、先端部の屈曲部位が芯材本体に設けられた貫通孔に嵌め合わされる。さらに、芯材本体の室外面から立ち上がるツメ部が巻き込み部の先端部の外面に係合することにより、巻き込み部の折り返し状態が保持されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-91441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来の構成では、基材寸法のバラつき等により、屈曲部位の先端側が表皮の裏面に接触し、意匠面に影響を及ぼす場合があった。また、巻き込み部の折返し状態の保持(ツメ部と巻き込み部の先端部との係合)が車室内外方向の係合とされているため、側突等により車室内外方向の衝撃が加えられた場合に、係合が容易に解除される虞があった。
【0005】
さらに、上述した従来の構成では、加飾表皮を芯材に貼り合わせた後、手作業により巻き込み部の折返し処理および爪部の係合を行う必要があり、更なる作業性の改善が要望されていた。
【0006】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、表皮の端末処理が容易で、端末処理構造が意匠面に影響を及ぼさず、衝撃によって変形し難い乗物用内装材および乗物用内装材の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために完成された本明細書に開示される技術は、板状の基材の乗物室内面が表皮により被覆された乗物用内装材であって、前記基材は、当該基材の主体となる本体部と、端部に位置する端末部とが、板厚が前記本体部および前記端末部よりも薄い薄肉部を介して連なってなり、前記本体部のうち前記薄肉部に隣接した位置に、前記本体部の乗物室外面から立ち上がる被係止部が設けられ、前記端末部は、前記薄肉部を起点として、前記本体部からの立ち上がり角度が90度以下となるように前記本体部に対して垂直あるいは乗物室外側に拡がった状態で立ち上がっており、その立ち上がり状態が、当該端末部の乗物室外面から立ち上がる係止部が前記被係止部に係止することにより保持されている。
【0008】
上記構成によれば、係止部と被係止部との係止が基材の乗物室外面から離隔した位置で行われるため、係止構造が意匠面に影響を及ぼすことが抑制される。また、係止部と被係止部とは乗物室内外方向と交差する方向の係止とされるため、側突等により車室内外方向の衝撃が加えられた場合に、係止状態が容易に解除され難い。つまり、容易に変形し難い。
【0009】
さらに、端末部は、薄肉部において、本体部からの立ち上がり角度が90度以下となるように本体部に対して垂直あるいは乗物室外側に拡がった状態で立ち上がる構成とされているから、平坦な板状の基材の乗物室内面側に表皮を配した状態で成形型によってプレスすることにより、表皮の基材への貼付と、端末部の薄肉部を起点とした本体部からの立ち上げ(屈曲)と、係止部の被係止部に対する係止とを一括に行うことが可能となる。つまり、従来のように、折り返し作業をプレス成形により行うことができず、これらの作業を個別に行なわなければならない製造方法と比較して、作業性が大幅に改善される。
【0010】
前記被係止部は、前記本体部から突出する本体部側突出部に設けられ乗物の室内外方向と交差する方向に貫通する孔部であり、前記係止部は、前記端末部から突出する端末部側突出部の先端に設けられた爪部であり、前記爪部が前記孔部の孔縁部に対して係止していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
カーテント
2か月前
個人
タイヤレバー
29日前
個人
警告装置
4か月前
個人
前輪キャスター
3日前
個人
車窓用防虫網戸
3か月前
個人
小型EVシステム
4か月前
個人
ホイルのボルト締結
1か月前
個人
ルーフ付きトライク
20日前
個人
車輪清掃装置
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
10日前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
27日前
日本精機株式会社
表示装置
27日前
日本精機株式会社
表示装置
27日前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
個人
キャンピングトライク
2か月前
個人
車両通過構造物
1か月前
個人
キャンピングトレーラー
2か月前
個人
アクセルのソフトウェア
2か月前
個人
ワイパーゴム性能保持具
3か月前
個人
乗合路線バスの客室装置
1か月前
個人
車両用スリップ防止装置
2か月前
個人
車載小物入れ兼雨傘収納具
1か月前
個人
円湾曲ホイール及び球体輪
1か月前
個人
音声ガイド、音声サービス
1か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
1か月前
株式会社ニフコ
照明装置
8日前
株式会社ニフコ
保持装置
1か月前
株式会社クラベ
ヒータユニット
3か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
24日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
3か月前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
2か月前
続きを見る