TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025124369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020370
出願日2024-02-14
発明の名称電子モジュール、電子モジュールの製造方法及び電子モジュールの製造装置
出願人新電元工業株式会社
代理人めぶき弁理士法人
主分類H01L 21/56 20060101AFI20250819BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】板状のパワー端子を用いるにもかかわらず、封止工程の際に樹脂漏れが発生し難い電子モジュールを提供する。
【解決手段】基板110と、基板110に配置された電子素子120A,120Bと、基板110から立設された平板状のパワー端子160と、を備え、基板110、電子素子120A,120B、及び、パワー端子160が封止部材190で封止されており、パワー端子160は、基板110と電気的に接続され、少なくとも先端部が封止部材190から突出しており、封止部材190の表面と接する位置に、他の部分よりもへこんでいるつぶし部163を有することを特徴とする電子モジュール100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板に配置された電子素子と、
前記基板から立設された平板状のパワー端子と、を備え、
前記基板、前記電子素子、及び、前記パワー端子が封止部材で封止されており、
前記パワー端子は、少なくとも先端部が前記封止部材から突出しており、前記封止部材の表面と接する位置に、他の部分よりもへこんでいるつぶし部を有することを特徴とする電子モジュール。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
長穴を有する平板状の部材であり、前記パワー端子を支持するとともに前記電子素子と前記パワー端子とを電気的に接続する内部接続フレームをさらに備え、
前記封止部材は、前記基板、前記電子素子、前記内部接続フレーム、及び、前記パワー端子を封止しており、
前記パワー端子においては、
前記内部接続フレームの前記基板側に位置する第1部位が、前記長穴に圧入されており、
前記内部接続フレームの前記基板側とは反対側に位置する第2部位が、前記第1部位よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子モジュール。
【請求項3】
前記パワー端子の一方面は、端部にダレが形成されるダレ面であり、
前記パワー端子の他方面は、側面の破断面と繋がるバリ面であり、
前記つぶし部において、前記パワー端子の他方面の端部は、前記パワー端子の他方面の他の箇所よりもへこんでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子モジュール。
【請求項4】
前記つぶし部は、前記パワー端子を一周囲むように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子モジュール。
【請求項5】
前記つぶし部において、前記パワー端子の側面には、外側に向かって突出した逃がし部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子モジュール。
【請求項6】
前記封止部材は、前記パワー端子が前記封止部材から突出している部分の基部を被覆する基部被覆部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子モジュール。
【請求項7】
前記基板から立設され、少なくとも先端部が前記封止部材から突出したピン状のピン端子をさらに備え、
前記封止部材は、前記ピン端子が前記封止部材から突出している部分の基部を被覆するピン端子基部被覆部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子モジュール。
【請求項8】
平板状のパワー端子を、電子素子が配置される基板に立設して、前記基板、前記電子素子及び前記パワー端子を有する組立体を形成する組立体形成工程と、
前記基板、前記電子素子、及び、前記パワー端子の基板側の前記第1部位を金型の第1キャビティに収容するとともに、前記パワー端子の先端側の第2部位を前記第1キャビティの内面から延びるパワー端子収容孔に収容する収容工程と、
前記第1キャビティに封止部材を流し込むことで、前記基板、前記電子素子、及び、前記パワー端子の前記第1部位を封止する封止工程と、を含み、
前記収容工程では、前記パワー端子の前記第2部位を前記パワー端子収容孔に挿入した後に、前記金型に設けられた一対のスライド部の先端部を前記パワー端子収容孔の内周から突出させて前記一対のスライド部によって前記パワー端子を挟むことにより、前記パワー端子の前記第2部位の先端部分を前記第1キャビティから分離するとともに前記一対のスライド部の先端部が、前記パワー端子の前記第2部位の外周に食い込むことでつぶし部を形成することを特徴とする電子モジュールの製造方法。
【請求項9】
前記一対のスライド部の先端部がいずれも、先細り形状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の電子モジュールの製造方法。
【請求項10】
前記パワー端子の一方面は、端部にダレが形成されるダレ面であり、
前記パワー端子の他方面は、側面の破断面と繋がるバリ面であり、
前記収容工程において、平面的に見て、前記金型の前記一対のスライド部は、先端部にそれぞれ、前記パワー端子の断面に対応した凹部が形成され、
前記一対のスライド部のうち、前記ダレ面と当接するスライド部の前記凹部の底の形状は、前記ダレ面の形状に対応した形状を有し、
前記一対のスライド部のうち、前記バリ面と当接するスライド部の前記凹部の底の形状は、前記凹部の両方の側壁側に凸部が形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の電子モジュールの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子モジュール、電子モジュールの製造方法及び電子モジュールの製造装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、基板から立設されたピン端子を備え、封止部材で封止されている電子モジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来の電子モジュール900においては、図11に示すように、ピン端子972,974は封止樹脂990から突出しているため、一対のスライド部922を有する金型を用いて樹脂封止を行う。具体的には、電子モジュールの製造過程において、ピン端子972,974を金型に配置した後、一対のスライド部922をスライドさせてピン端子972,974を挟み込むことで、封止樹脂990が一対のスライド部922よりも外側に流出することを防ぎ、樹脂封止を行う。従来の電子モジュール900のピン端子972,974には、一対のスライド部922の先端部に対応するくぼみ963が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/129195号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、大電流を流す電気機器に対応可能な電子モジュールが求められている。これに対応するために、ピン端子に代わり電流経路の断面積が比較的大きい板状のパワー端子を用いることが考えられる。しかしながら、板状のパワー端子を用いた場合、スライド部とパワー端子の接触面が大きいことや板材をせん断してパワー端子を製造する際にダレ面や破断面が形成されることに起因して金型(スライド部)とパワー端子との間に隙間が生じるおそれがあり、樹脂漏れが発生するおそれがある、という課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、板状のパワー端子を用いるにもかかわらず、封止工程の際に樹脂漏れが発生し難い電子モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子モジュールは、基板と、基板に配置された電子素子と、前記基板から立設された平板状のパワー端子と、を備え、前記基板、前記電子素子、及び、前記パワー端子が封止部材で封止されており、前記パワー端子は、少なくとも先端部が前記封止部材から突出しており、前記封止部材の表面と接する位置に、他の部分よりもへこんでいるつぶし部を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の電子モジュールの製造方法は、平板状に形成されたパワー端子を、電子素子が配置される基板に立設して、前記基板、前記電子素子及び前記パワー端子を有する組立体を形成する組立体形成工程と、前記基板、前記電子素子、及び、前記パワー端子の基板側の前記第1部位を金型の第1キャビティに収容するとともに、前記パワー端子の先端側の第2部位を前記第1キャビティの内面から延びるパワー端子収容孔に収容する収容工程と、前記収容工程の後に、前記第1キャビティに封止部材を流し込むことで、前記基板、前記電子素子、及び、前記パワー端子の前記第1部位を封止する封止工程と、を含み、前記収容工程では、前記パワー端子の前記第2部位を前記パワー端子収容孔に挿入した後に、前記金型に設けられた一対のスライド部の先端部を前記パワー端子収容孔の内周から突出させて前記一対のスライド部によって前記パワー端子を挟むことにより、前記パワー端子の前記第2部位の先端部分を前記第1キャビティから分離するとともに前記一対のスライド部の先端部が、前記パワー端子の前記第2部位の外周に食い込むことでつぶし部を形成することを特徴とする。
【0009】
本発明の電子モジュールの製造装置は、本発明の電子モジュールの製造方法を実施するための電子モジュールの製造装置であって、前記パワー端子挿入孔及び前記一対のスライド部を備える第1金型と、前記第1金型と対向した第2金型とを備え、前記パワー端子の一方面は、端部にダレが形成されるダレ面であり、前記パワー端子の他方面は、側面の破断面と繋がるバリ面であり、平面的に見て、前記一対のスライド部の先端部分にはそれぞれ、前記パワー端子の断面に対応した凹部が形成されており、前記一対のスライド部のうち前記ダレ面と当接するスライド部における前記凹部の底の形状は、前記ダレ面の形状に対応した形状を有し、前記一対のスライド部のうち前記バリ面と当接するスライド部における前記凹部の底の形状は、前記凹部の両方の側壁側に凸部が形成された形状を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電子モジュールによれば、パワー端子は、封止部材の表面と接する位置に、他の部分よりもへこんでいるつぶし部を有するため、金型を用いて樹脂封止する際に、金型(スライド部)とパワー端子との間に空隙が生じ難く、樹脂漏れを起こすことを防ぐことができる。その結果、本発明の電子モジュールは、板状のパワー端子を用いるにもかかわらず、封止工程の際に樹脂漏れが発生し難い電子モジュールとなる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
安全なNAS電池
22日前
愛知電機株式会社
電力機器
1か月前
ヒロセ電機株式会社
端子
1か月前
個人
フリー型プラグ安全カバー
29日前
日機装株式会社
加圧装置
1か月前
東レ株式会社
多孔質炭素シート
17日前
キヤノン株式会社
電子機器
17日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
17日前
エイブリック株式会社
半導体装置
19日前
エイブリック株式会社
半導体装置
19日前
東レ株式会社
ガス拡散層の製造方法
17日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
10日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
10日前
オムロン株式会社
電磁継電器
26日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
三菱電機株式会社
回路遮断器
1か月前
沖電気工業株式会社
アンテナ
29日前
株式会社ティラド
面接触型熱交換器
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
25日前
マクセル株式会社
配列用マスク
9日前
株式会社ヨコオ
コネクタ
19日前
株式会社カネカ
二次電池
1か月前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
24日前
愛知電機株式会社
負荷時タップ切換装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
26日前
個人
多層樹脂シート電池の電流制限方法
8日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
2日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
2日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
2日前
日新イオン機器株式会社
イオン注入装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
18日前
三菱自動車工業株式会社
放熱構造
1か月前
続きを見る