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公開番号2025124103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024019897
出願日2024-02-14
発明の名称放熱部材および放熱性装置
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 23/36 20060101AFI20250819BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れた粘着剤層を備えた放熱部材および放熱性装置を提供する。
【解決手段】放熱体11と、当該放熱体11に接着された粘着剤層12とを備えた放熱部材1であって、粘着剤層12の熱伝導率λが、0.5W/m・k以上、10W/m・k以下であり、粘着剤層12における放熱体11と接しない側の面のプローブタック値が、2mN/5mmΦ以上、10mN/5mmΦ以下であり、粘着剤層12をSUS380板に貼付したときのJIS Z0237:2009に準拠した保持力が、試験温度40℃、貼付面積25mm×25mm、荷重9.8N、保持時間40000秒の条件で測定したずれ量として、0mmである放熱部材1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
放熱体と、前記放熱体に接着された粘着剤層とを備えた放熱部材であって、
前記粘着剤層の熱伝導率λが、0.5W/m・k以上、10W/m・k以下であり、
前記粘着剤層における前記放熱体と接しない側の面のプローブタック値が、2mN/5mmΦ以上、10mN/5mmΦ以下であり、
前記粘着剤層をSUS380板に貼付したときのJIS Z0237:2009に準拠した保持力が、試験温度40℃、貼付面積25mm×25mm、荷重9.8N、保持時間40000秒の条件で測定したずれ量として、0mmである
ことを特徴とする放熱部材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記粘着剤層における前記放熱体と接する側の面のプローブタック値が、2mN/5mmΦ以上、10mN/5mmΦ以下であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
【請求項3】
前記粘着剤層の厚さが、10μm以上、50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
【請求項4】
前記粘着剤層が、粘着性樹脂と、二次元構造を有するグラフェンとを含有することを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
【請求項5】
前記粘着性樹脂が、架橋剤によって架橋されていることを特徴とする請求項4に記載の放熱部材。
【請求項6】
前記粘着剤層における前記二次元構造を有するグラフェンの含有量が、前記粘着性樹脂100質量部に対して、5質量部以上、100質量部以下であることを特徴とする請求項請求項4に記載の放熱部材。
【請求項7】
前記放熱体が、放熱板を複数有するヒートシンクであることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
【請求項8】
発熱部材と、
請求項1~7のいずれか一項に記載の放熱部材と
を備えた放熱性装置であって、
前記放熱部材が、前記粘着剤層を介して前記発熱部材に接着されている
ことを特徴とする放熱性装置。
【請求項9】
前記発熱部材が、電子部品本体であり、
前記放熱性装置が、放熱性電子部品である
ことを特徴とする請求項8に記載の放熱性装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱体および粘着剤層を備えた放熱部材、ならびに当該放熱部材および発熱部材を備えた放熱性装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、熱電変換デバイス、光電変換デバイス、大規模集積回路等の半導体デバイスなどの電子デバイス等において、発熱した熱を逃がすために、熱伝導性を有する放熱材料が用いられている。例えば、電子デバイスから発生する熱を効率良く外部に放熱するための方法として、電子デバイスとヒートシンクとの間に、熱伝導性に優れる放熱シートを設けたり、放熱グリスを介在させることが行われている。
【0003】
上記のような放熱シートは、一例として、特許文献1に開示されている。特許文献1の放熱シートは、粘着性樹脂、無機フィラー、硬化剤および溶剤を含有する放熱材料の塗布液を、剥離シートや基材に塗工し、乾燥することにより製造される。
【0004】
また、上記のような放熱グリスは、一例として、特許文献2に開示されている。特許文献2の放熱グリスでは、配合する熱伝導フィラーとして、アルミニウム、窒化ホウ素、グラファイト、酸化マグネシウム、アルミナおよび窒化アルミニウムが使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-67713号公報
特開2016-162929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の放熱シートは、必ずしも所望の熱伝導性が得られない場合があった。例えば、高い熱伝導率を得るために、放熱シートに無機フィラーを高充填すると、表面粗度が大きくなることでタックが発現し難くなり、被着体への密着性が低下し、ひいては熱伝導性が低下してしまう。
【0007】
一方、従来の放熱グリスは、電子デバイスの駆動・停止に伴う昇温・冷却によって膨張収縮を繰り返し、グリスが漏出するポンプアウト現象が発生するという問題があった。そのため、電子デバイスとヒートシンクとの間に設ける放熱材料には、漏出し難い耐ポンプアウト性を有することが望まれている。
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れた粘着剤層を備えた放熱部材および放熱性装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、放熱体と、前記放熱体に接着された粘着剤層とを備えた放熱部材であって、前記粘着剤層の熱伝導率λが、0.5W/m・k以上、10W/m・k以下であり、前記粘着剤層における前記放熱体と接しない側の面のプローブタック値が、2mN/5mmΦ以上、10mN/5mmΦ以下であり、前記粘着剤層をSUS380板に貼付したときのJIS Z0237:2009に準拠した保持力が、試験温度40℃、貼付面積25mm×25mm、荷重9.8N、保持時間40000秒の条件で測定したずれ量として、0mmであることを特徴とする放熱部材を提供する(発明1)。
【0010】
上記発明(発明1)においては、粘着剤層が上記の物性を有することにより、熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れる。特に、上記の熱伝導率λおよびプローブタック値を有することにより熱伝導性に優れ、また上記のプローブタック値および保持力を有することにより、耐ポンプアウト性に優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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