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公開番号2025121772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017462
出願日2024-02-07
発明の名称画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H04N 7/18 20060101AFI20250813BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像にマスク処理を行うための設定を適切に制御する。
【解決手段】画像処理装置は、自車両が搭載する撮像装置が出力する画像から、個人情報の保護対象物が撮像された対象領域を検知し、自車両の走行車線および車速に応じた走行シーンを特定し、画像を区画した区画領域ごとに走行シーンに応じて、マスク処理の強さを表す係数を決定し、対象領域に、係数に応じたマスク処理を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
自車両が搭載する撮像装置が出力する画像から、個人情報の保護対象物が撮像された対象領域を検知し、
前記自車両の走行車線および車速に応じた走行シーンを特定し、
前記画像を区画した区画領域ごとに前記走行シーンに応じて、マスク処理の強さを表す係数を決定し、
前記対象領域に、前記係数に応じたマスク処理を行う
画像処理装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記画像に基づく画像認識及び前記自車両が搭載する位置センサーが出力する位置情報の少なくとも一方に基づいて前記走行車線を推定し、
前記自車両が搭載する車速センサーが検知する情報に基づいて前記車速を取得する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記区画領域は、前記走行シーンに応じて区画される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記係数は、前記画像における前記保護対象物が撮像された領域が大きいほどマスクが強くなるように決定される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
動画像を構成する複数の画像において前記保護対象物を追跡し、
同一の保護対象物が、第1の係数が適用される区画領域から第2の係数が適用される区画領域へ移動したと判断した場合に、当該同一の保護対象物に適用する前記マスク処理の係数を、以降の複数の画像において前記第1の係数から前記第2の係数へ滑らかに変化させる
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
自車両が搭載する撮像装置が出力する画像から、個人情報の保護対象物が撮像された対象領域を検知し、
前記自車両の走行車線および車速に応じた走行シーンを特定し、
前記画像を区画した区画領域ごとに前記走行シーンに応じて、マスク処理の強さを表す係数を決定し、
前記対象領域に、前記係数に応じたマスク処理を行う
処理を車載装置が実行する画像処理方法。
【請求項7】
自車両が搭載する撮像装置が出力する画像から、個人情報の保護対象物が撮像された対象領域を検知し、
前記自車両の走行車線および車速に応じた走行シーンを特定し、
前記画像を区画した区画領域ごとに前記走行シーンに応じて、マスク処理の強さを表す係数を決定し、
前記対象領域に、前記係数に応じたマスク処理を行う
処理を車載装置に実行させるための画像処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像に撮像された個人情報の保護対象物に対しマスク処理を行う、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、ドライブレコーダなどで記録される画像から、人物の顔などの個人情報に当たる部分を検知し、ぼかし処理などを施すことで秘匿化を行うための技術が提案されている(特許文献1)。本技術においては、車両に搭載されたカメラによって撮影された画像から、検知対象の物体が写った領域である検知領域を検知する。そして、車両の走行状況、物体の種類、及び画像内における検知領域の位置に基づいて閾値を設定し、検知領域の検知時に確からしさの度合いが閾値以上であるか否かを判定する。検知結果は、個人情報の保護等を目的として物体を秘匿化するマスク処理に利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-020507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検知された対象物が、画像内に比較的小さく写り込んでいる場合と、比較的大きく写り込んでいる場合とで、予め定められた一定のぼかし係数(換言すれば、標準的な強度のぼかし)を適用する場合、例えば比較的大きく写り込んでいる場合にぼかしが不十分となることがある。よって、例えば対象物が人物である場合は、ぼかしによる個人情報の秘匿化が十分でなくなる可能性がある。そこで、本開示は、画像にマスク処理を行うための設定を適切に制御するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る画像処理装置は、自車両が搭載する撮像装置が出力する画像から、個人情報の保護対象物が撮像された対象領域を検知し、自車両の走行車線および車速に応じた走行シーンを特定し、画像を区画した区画領域ごとに走行シーンに応じて、マスク処理の強さを表す係数を決定し、対象領域に、係数に応じたマスク処理を行う。
【発明の効果】
【0006】
本技術によれば、画像にマスク処理を行うための設定を適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態の概要を説明するための図である。
図2は、マスク処理の強さを説明するための図である。
図3は、システムの構成の一例を説明するためのブロック図である。
図4は、カメラで撮像された画像データの一例を示す図である。
図5は、秘匿化処理の一例を示す処理フロー図である。
図6は、走行シーンとぼかしの強さとの関係を定義するデータの一例を示す図である。
図7は、ぼかし係数について説明するための図である。
図8は、秘匿化処理の一例を示す処理フロー図である。
図9は、カメラで撮像された画像データの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
以下、図面を参照しつつ実施形態について説明する。図1は、実施形態の概要を説明するための図である。本実施形態では、車両に搭載されたドライブレコーダ等によって撮影された動画像の中から、個人情報の保護対象物である写り込んだ人物を検知し、顔にぼかし等のマスクを適用する秘匿化(マスク)処理を行う。具体的には、車載装置は、入力される動画像に対し既知の手法により物体検知を行い(ステップS1)、検知された対象物の位置、サイズ及び信頼度スコアを得る。また、車載装置は、例えば所定の閾値と信頼度スコアとの比較により物体検知の結果が有効であるか判定し(ステップS2)、有効であると判定した場合に対象物が撮像された領域を示す位置及びサイズの情報を秘匿化処理の対象とする。また、車載装置は、動画像から白線を検知することにより自車両が存在する車線を特定し(ステップS3)、走行車線の検知結果を得る。なお、車線の特定には、画像処理に代えて又は画像処理に加えて、自車両の位置情報や、地図情報等を利用してもよい。また、車載装置は、車速センサーから自車両の車速を表す情報を取得する。そして、秘匿化処理(ステップS4)においては、車線の検知結果及び車速に基づいて走行シーンを特定し、走行シーンに応じてマスク処理の設定を変更する。なお、図1に示す処理は一例であり、処理の順序などは図1に示した例には限定されない。
【0009】
図2は、マスク処理の強さを説明するための図である。図2の例では、ぼかしにより人物の顔をマスクしている。車両からある程度離れた位置に存在する人物は、動画像に比較的小さく写り込むため、標準的な強さのぼかしにより十分に秘匿化できる。しかしながら、車両に近い位置に存在する人物は、画像に大きく写り込むため、標準的な設定のぼかしでは秘匿化が不十分になることがある。図2の左に示す(A)は、標準的な強さのぼかしを適用した場合の人物の画像の例である。図2(A)の例では、画像データにおける写り込んだ人物の大きさに対しぼかしの強さが足りず、人物が特定されるおそれがある。図2の右に示す(B)は、標準よりも強くぼかしを適用した場合の人物の画像である。図2(B)のように、対象の大きさに応じて強くぼかしをかけることで、人物の顔を十分に秘匿できるようになる。
【0010】
本実施形態では、図1に示したステップS4において、あらかじめ定義された走行シーンに応じて、人物が大きく写り込む可能性の高い領域には検知された対象物の大きさに応じたマスク処理を施し、人物が大きく写り込む可能性の低い領域には標準的な強さのマスク処理を施す。このようにすれば、画像にマスク処理を行うための設定を適切に制御することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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