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公開番号
2025124527
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020642
出願日
2024-02-14
発明の名称
電源制御装置およびプログラム
出願人
株式会社デンソーテン
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H02J
9/06 20060101AFI20250819BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】遮断装置に対して遮断信号を出力するゲート回路が正しく動作するか否かを診断する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る電源制御装置は、遮断装置と、第1検出部と、第2検出部と、ゲート回路と、診断部とを備える。第1検出部は、第1系統または第2系統の電源失陥を第1検出ロジックを用いて検出して第1遮断指令を出力する。第2検出部は、第1系統または第2系統の電源失陥を第2検出ロジックを用いて検出して第2遮断指令を出力する。ゲート回路は、第1、第2遮断指令の少なくとも一方が入力された場合に遮断装置を遮断状態にする遮断信号を出力する。診断部は、診断モードのときに、第1検出部から第1遮断指令を出力させた後、当該第1遮断指令の出力を停止させる処理と、第2検出部から第2遮断指令を出力させた後、当該第2遮断指令の出力を停止させる処理とを実行し、ゲート回路から対応した遮断信号が出力されているか否かを診断する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続および遮断可能な遮断装置と、
前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を第1検出ロジックを用いて検出して第1遮断指令を出力する第1検出部と、
前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を第2検出ロジックを用いて検出して第2遮断指令を出力する第2検出部と、
前記第1遮断指令および前記第2遮断指令が入力可能に構成され、前記第1遮断指令および前記第2遮断指令の少なくとも一方が入力された場合に前記遮断装置を遮断状態にする遮断信号を出力するゲート回路と、
前記ゲート回路の診断を行う診断モードのときに、前記第1検出部から前記第1遮断指令を出力させた後、当該第1遮断指令の出力を停止させる処理と、前記第2検出部から前記第2遮断指令を出力させた後、当該第2遮断指令の出力を停止させる処理とを実行し、前記ゲート回路から、前記第1検出部による前記第1遮断指令の出力および停止と前記第2検出部による前記第2遮断指令の出力および停止とに対応した前記遮断信号が出力されているか否かを診断する診断部と
を備える電源制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1検出部は、
前記第1系統または前記第2系統の系統電圧が地絡閾値以下になった場合に前記系統電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力する比較器と、前記比較器から出力された前記電圧低下信号をラッチして前記第1遮断指令を出力するラッチ回路とを含むハードウェアにより構成され、
前記診断部は、
前記診断モードのときに、前記地絡閾値を前記系統電圧以上になるように変化させることで前記第1検出部から前記第1遮断指令を出力させた後、前記ラッチ回路をクリアすることで前記第1遮断指令の出力を停止させる、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記第1検出部は、
前記第1系統または前記第2系統の系統電圧が地絡閾値以下になった場合に前記系統電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力する比較器と、前記比較器から出力された前記電圧低下信号に応じて前記第1遮断指令を示すパルスを一定時間出力するパルス出力装置とを含むハードウェアにより構成され、
前記診断部は、
前記診断モードのときに、前記地絡閾値を前記系統電圧以上になるように変化させることで前記第1検出部から前記第1遮断指令を出力させ、
当該第1遮断指令の出力は、前記一定時間が経過した後に停止する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記第2検出部は、
ソフトウェアにより構成され、
前記診断部は、
前記診断モードのときに、前記第2検出部から前記第2遮断指令を出力させた後、前記第2遮断指令の出力を停止させる
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記第2検出部および前記診断部として機能する単一のマイクロコンピュータ
を含む請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記第2検出部として機能する第1マイクロコンピュータと、
前記診断部として機能するとともに、前記診断モードのときに前記第2検出部として機能する第2マイクロコンピュータと
を含む請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記診断部は、
前記診断モードのとき、電源失陥の発生に伴って前記第1マイクロコンピュータが実行する失陥時処理を停止させる、
請求項6に記載の電源制御装置。
【請求項8】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続および遮断可能な遮断装置と、
前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を第1検出ロジックを用いて検出して第1遮断指令を出力する第1検出部と、
前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を第2検出ロジックを用いて検出して第2遮断指令を出力する第2検出部と、
前記第1遮断指令および前記第2遮断指令が入力可能に構成され、前記第1遮断指令および前記第2遮断指令の少なくとも一方が入力された場合に前記遮断装置を遮断状態にする遮断信号を出力するゲート回路と
を備える電源制御装置を制御するプログラムであって、
前記ゲート回路の診断を行う診断モードのときに、前記第1検出部から前記第1遮断指令を出力させた後、当該第1遮断指令の出力を停止させる処理と、前記第2検出部から前記第2遮断指令を出力させた後、当該第2遮断指令の出力を停止させる処理とを実行し、前記ゲート回路から、前記第1検出部による前記第1遮断指令の出力および停止と前記第2検出部による前記第2遮断指令の出力および停止とに対応した前記遮断信号が出力されているか否かを診断すること、
をコンピュータに実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源制御装置およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、メイン電源である第1電源を有する第1系統と、バックアップ電源である第2電源を有する第2系統と、第1、第2系統を接続および遮断可能な遮断装置とを備える電源制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる電源制御装置では、第1系統において電源失陥が生じた場合、遮断装置を遮断状態にし、第2電源の電力を用いたバックアップ制御を行うようにしている。
【0003】
また、従来技術に係る電源制御装置は、電源失陥を検出する第1検出部および第2検出部を備えている。電源失陥検出時、第1検出部から出力される遮断指令と、第2検出部から出力される遮断指令とは、OR回路で構成されるゲート回路に入力される。ゲート回路は、少なくとも一方の遮断指令が入力された場合に、遮断装置に対して遮断信号を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-043533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、ゲート回路が正しく動作するか否かを診断することができなかった。すなわち、上記した電源制御装置においては、第1、第2検出部のそれぞれから出力される遮断指令に対して、ゲート回路が正しく遮断装置に遮断信号を出力できるかを診断できることが望ましいが、かかる診断は行われていなかった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、遮断装置に対して遮断信号を出力するゲート回路が正しく動作するか否かを診断することができる電源制御装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明において、電源制御装置は、遮断装置と、第1検出部と、第2検出部と、ゲート回路と、診断部とを備える。遮断装置は、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続および遮断可能に構成される。第1検出部は、前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を第1検出ロジックを用いて検出して第1遮断指令を出力する。第2検出部は、前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を第2検出ロジックを用いて検出して第2遮断指令を出力する。ゲート回路は、前記第1遮断指令および前記第2遮断指令が入力可能に構成され、前記第1遮断指令および前記第2遮断指令の少なくとも一方が入力された場合に前記遮断装置を遮断状態にする遮断信号を出力する。診断部は、前記ゲート回路の診断を行う診断モードのときに、前記第1検出部から前記第1遮断指令を出力させた後、当該第1遮断指令の出力を停止させる処理を実行する。診断部は、前記第2検出部から前記第2遮断指令を出力させた後、当該第2遮断指令の出力を停止させる処理を実行する。診断部は、前記ゲート回路から、前記第1検出部による前記第1遮断指令の出力および停止と前記第2検出部による前記第2遮断指令の出力および停止とに対応した前記遮断信号が出力されているか否かを診断する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源制御装置は、診断モードのときに、第1検出部から第1遮断指令を出力させた後、当該第1遮断指令の出力を停止させる処理と、第2検出部から第2遮断指令を出力させた後、当該第2遮断指令の出力を停止させる処理とを実行する。電源制御装置は、かかる処理を実行したときのゲート回路の出力をモニタする。すなわち、電源制御装置は、ゲート回路から、第1検出部による第1遮断指令の出力および停止と第2検出部による第2遮断指令の出力および停止とに対応した遮断信号が出力されているか否かを診断する。これにより、第1遮断指令の出力および停止、第2遮断指令の出力および停止通りに、ゲート回路が正しく動作するか否かを診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る電源制御装置を備える制御システムの構成例を示す説明図である。
図2は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図3は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図4は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図5は、第1実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図6は、第1実施形態に係る第1検出部および第2検出部の構成例を示す図である。
図7は、ゲート回路の診断を説明するための図である。
図8は、マイコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図9は、第2実施形態に係る第1検出部および第2検出部の構成例を示す図である。
図10は、第2実施形態に係るマイコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図11は、第3実施形態に係る第1検出部および第2検出部の構成例を示す図である。
図12は、第3実施形態に係るメインマイコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図13は、第3実施形態に係るサブマイコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、電源制御装置およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。実施形態に係る電源制御装置は、電気自動車、ハイブリッド自動車、または、内燃機関によって走行するエンジン自動車などの車両に搭載されるが、これに限定されるものではない。また、実施形態に係る電源制御装置は、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する装置であるが、これに限られない。
(【0011】以降は省略されています)
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