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公開番号2025119856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024014931
出願日2024-02-02
発明の名称電源制御装置および診断プログラム
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 1/00 20060101AFI20250807BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】遮断機構を遮断させる回路が電源失陥の発生時に正常に動作するか否かを、負荷に悪影響をおよぼすことなく診断できる電源制御装置および診断プログラムを提供する。
【解決手段】実施形態に係る電源制御装置は、遮断機構と、異常検出器と、コントローラとを備える。遮断機構は、メイン電源から負荷に給電する第1系統とバックアップ電源から負荷に給電する第2系統との接続を遮断する。異常検出器は、通常モードにおいて第1系統または第2系統の電圧である系統電圧と異常閾値とを比較し、系統電圧が異常閾値未満になると異常検出信号を出力し、遮断機構によって第1系統と第2系統との接続を遮断させる。コントローラは、診断モードにおいて異常閾値を系統電圧の値以上になるように調整して遮断機構が第1系統と第2系統との接続を遮断するか否かを診断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
メイン電源から負荷に給電する第1系統とバックアップ電源から負荷に給電する第2系統との接続を遮断する遮断機構と、
通常モードにおいて前記第1系統または前記第2系統の電圧である系統電圧と異常閾値とを比較し、前記系統電圧が異常閾値未満になると異常検出信号を出力し、前記遮断機構によって前記第1系統と前記第2系統との接続を遮断させる異常検出器と、
診断モードにおいて前記異常閾値を前記系統電圧の値以上になるように調整して前記遮断機構が前記第1系統と前記第2系統との接続を遮断するか否かを診断するコントローラと
を備える電源制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記異常検出器から入力される前記異常検出信号を前記コントローラから入力される制御信号に応じて有効または無効にするゲート回路を備え、
前記コントローラは、
前記診断モードにおいて、前記第1系統と前記第2系統との接続の遮断を確認するまでは前記異常検出信号を有効にし、その後、前記異常閾値を調整前の値に戻す、または、再設定するまでは前記異常検出信号を無効にする
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記遮断機構をバイパスするバイパススイッチを備え、
前記コントローラは、
前記通常モードにおいて前記バイパススイッチをオフの状態に維持し、前記診断モードにおいて前記バイパススイッチをオンの状態に維持する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記診断モードにおいて前記第1系統と前記第2系統との接続が遮断されたときの前記異常閾値と前記系統電圧の値とが異なる場合、前記第1系統と前記第2系統との接続が遮断されたときの異常閾値に基づいて前記通常モードで使用する異常閾値を補正する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
第1デューティ比のPWM信号によって前記通常モードで使用する異常閾値を設定している場合、前記診断モードにおいて前記PWM信号のデューティ比を前記系統電圧に対応する第2デューティ比以上まで変化させて前記異常閾値を調整し、
前記第1系統と前記第2系統との接続が遮断されたときの前記PWM信号の第3デューティ比と、前記第2デューティ比との差に基づいて前記第1デューティ比を補正した第4デューティ比によって補正後の前記異常閾値を設定する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
前記PWM信号のデューティ比を第2デューティ比以上まで変化させて前記異常閾値を調整したとき、前記第1系統と前記第2系統との接続が遮断されなければ、異常と判定する
請求項5に記載の電源制御装置。
【請求項7】
メイン電源から負荷に給電する第1系統とバックアップ電源から負荷に給電する第2系統との接続を遮断する遮断機構と、
通常モードにおいて前記第1系統または前記第2系統の電圧である系統電圧と異常閾値とを比較し、前記系統電圧が異常閾値未満になると異常検出信号を前記遮断機構に出力して前記第1系統と前記第2系統との接続を遮断させる異常検出器と、
を備える電源制御装置のコントローラに、
診断モードにおいて前記異常閾値を前記系統電圧の値以上になるように調整して前記遮断機構が前記第1系統と前記第2系統との接続を遮断するか否かを診断させる
診断プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、電源制御装置および診断プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
第1電源から負荷に給電する第1系統と第2電源から負荷に給電する第2系統との接続を遮断する遮断機構を備え、第1電源が失陥したときに遮断機構を遮断して第2電源によりバックアップ制御を行う電源制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。かかる電源制御装置は、実際に電源失陥が発生したときに、遮断機構を遮断させる回路が正常に動作するかを診断することが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-043533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電源制御装置は、回路の動作を診断するために、実際に第1電源を失陥させると、負荷への給電が途絶えるため負荷に悪影響をおよぼす。
【0005】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、遮断機構を遮断させる回路が電源失陥の発生時に正常に動作するか否かを、負荷に悪影響をおよぼすことなく診断できる電源制御装置および診断プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る電源制御装置は、遮断機構と、異常検出器と、コントローラとを備える。前記遮断機構は、メイン電源から負荷に給電する第1系統とバックアップ電源から負荷に給電する第2系統との接続を遮断する。前記異常検出器は、通常モードにおいて前記第1系統または前記第2系統の電圧である系統電圧と異常閾値とを比較し、前記系統電圧が異常閾値未満になると異常検出信号を出力し、前記遮断機構によって前記第1系統と前記第2系統との接続を遮断させる。前記コントローラは、診断モードにおいて前記異常閾値を前記系統電圧の値以上になるように調整して前記遮断機構が前記第1系統と前記第2系統との接続を遮断するか否かを診断する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態に係る電源制御装置は、診断モードにおいて系統電圧を操作せずに異常閾値を調整することにより電源失陥の状態を再現し、遮断機構を遮断するか否かを診断するので、診断時に負荷への給電が途絶えることを防止できる。よって、電源制御装置は、遮断機構を遮断させる回路が電源失陥の発生時に正常に動作するか否かを、負荷に悪影響をおよぼすことなく診断できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成を示す説明図である。
図2は、実施形態に係る電源制御装置の動作説明図である。
図3は、実施形態に係る電源制御装置の動作説明図である。
図4は、実施形態に係る電源制御装置の動作説明図である。
図5は、実施形態に係るPWM信号のデューティ比と異常閾値との関係を示す説明図である。
図6は、実施形態に係る電源制御装置の動作説明図である。
図7は、実施形態に係る電源制御装置の動作説明図である。
図8は、実施形態に係る診断モードでのデューティ比の調整例を示す説明図である。
図9は、実施形態に係る診断モードでの異常閾値の調整例を示す説明図である。
図10は、実施形態に係るコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、電源制御装置および電源制御プログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する電源制御装置を例に挙げて説明する。
【0010】
以下では、電源制御装置が搭載される車両が電気自動車またはハイブリッド自動車である場合について説明するが、電源制御装置が搭載される車両は、内燃機関によって走行するエンジン自動車であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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