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公開番号2025121321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016711
出願日2024-02-06
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 10/02 20060101AFI20250812BHJP(車両一般)
要約【課題】異常振動(ジャダー)を抑制する、車両の制御装置を提供する
【解決手段】異常振動検知部44がジャダーの発生を検知した場合は、第1共振抑制制御部により、クラッチWSCの係合状態から解放状態への切替時に、クラッチWSCのWSC油圧PRwscを所定の共振抑制油圧値P1以下に減少させてから、動力源のMG回転速度Nmgを下降させることで、ジャダーと車両本体との共振を抑制する第1共振抑制制御が行われる。これにより、クラッチWSCの係合状態から解放状態への切替時に発生するジャダーと車両本体との共振が抑制され、車両10の振動抑制が実現される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、一対の駆動輪と、前記動力源と前記駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、を備える、車両の、制御装置であって、
前記発進クラッチのスリップ状態での動力伝達時の異常振動の発生を検知する異常振動検知部と、
前記異常振動検知部が前記異常振動の発生を検知した場合は、前記発進クラッチの係合状態から解放状態への切替時に、前記発進クラッチの係合油圧を所定の共振抑制油圧値以下に減少させてから、前記動力源の回転速度を下降させることで、前記異常振動と車両本体との共振を抑制する第1共振抑制制御を行う第1共振抑制制御部と、を含む
ことを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
内燃機関と電動機とが連結された動力源と、一対の駆動輪と、前記動力源と前記駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、前記電動機との間で電力を授受するバッテリと、を備える、車両の、制御装置であって、
前記発進クラッチのスリップ状態での動力伝達時の異常振動の発生を検知する異常振動検知部と、
前記異常振動検知部が前記異常振動の発生を検知し、且つ前記バッテリの充電値が所定充電値以上の場合は、前記発進クラッチの解放状態から係合状態への切替時に、前記電動機を駆動し前記動力源の回転速度を所定の共振抑制回転速度以上に上昇させてから、前記発進クラッチの係合油圧を増加させることで、前記異常振動と車両本体との共振を抑制する第2共振抑制制御を行う第2共振抑制制御部と、を含む
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項3】
動力源と、一対の駆動輪と、前記動力源と前記駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、を備える、車両の、制御装置であって、
前記発進クラッチは、前記動力源に連結する外周側のクラッチドラムに摩擦材プレートを備え、且つ前記駆動輪に連結する内周側のクラッチハブにセパレータプレートを備えるものであって、
前記発進クラッチのスリップ状態での動力伝達時の異常振動の発生を検知する異常振動検知部と、
前記異常振動検知部が前記異常振動の発生を検知した場合は、前記発進クラッチを係合状態から解放状態に切り替えた後、前記動力源を、所定の作動油排出回転速度で所定の作動油排出期間の間、駆動することで、前記摩擦材プレート表面の過剰な作動油を排出する作動油排出制御を行う作動油排出制御部と、を含む
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項4】
前記作動油排出制御部は、前記作動油排出制御として、前記所定の作動油排出期間の時間幅を、前記発進クラッチ内の前記作動油の油温に応じて変えることを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
内燃機関と、電動機と、前記内燃機関と前記電動機との間の動力伝達を断接する切離クラッチと、一対の駆動輪と、前記電動機と前記駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、を備える、車両の、制御装置であって、
前記発進クラッチのスリップ状態での動力伝達時の異常振動の発生を検知する異常振動検知部と、
前記異常振動検知部が前記異常振動の発生を検知した場合は、前記発進クラッチを係合状態から解放状態に切り替えた後、前記切離クラッチを前記解放状態へ切り替えると共に、前記電動機を所定の軸補正回転速度で所定の軸補正期間の間、駆動することで、前記発進クラッチの入力側の軸ずれや軸傾きを補正する軸補正制御を行う軸補正制御部と、を含む
ことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
動力源と、動力源と駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、を備えた車両の、発進クラッチの異常振動の発生を抑制する制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
クラッチがスリップ状態で動力伝達する場合の異常振動(=ジャダー)の発生を判定する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。特許文献1には、トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチにおけるフレックスロックアップ(スリップ状態での動力伝達)実行時のジャダー発生の有無を判定する技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-122659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、動力源と、動力源と駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、を備えた車両においても、発進クラッチがスリップ状態で動力伝達する場合に、ジャダーが発生するため、その抑制が求められる。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前記異常振動(ジャダー)を抑制する、車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、一対の駆動輪と、前記動力源と前記駆動輪との間の動力伝達を断接する発進クラッチと、を備える、車両の、制御装置であって、(b)前記発進クラッチのスリップ状態での動力伝達時の異常振動の発生を検知する異常振動検知部と、(c)前記異常振動検知部が前記異常振動の発生を検知した場合は、前記発進クラッチの係合状態から解放状態への切替時に、前記発進クラッチの係合油圧を所定の共振抑制油圧値以下に減少させてから、前記動力源の回転速度を下降させることで、前記異常振動と車両本体との共振を抑制する第1共振抑制制御を行う第1共振抑制制御部と、を含むことにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、前記制御装置には、前記発進クラッチのスリップ状態での動力伝達時の異常振動の発生を検知する異常振動検知部と、前記異常振動検知部が前記異常振動の発生を検知した場合は、前記発進クラッチの係合状態から解放状態への切替時に、前記発進クラッチの係合油圧を所定の共振抑制油圧値以下に減少させてから、前記動力源の回転速度を下降させることで、前記異常振動と前記車両本体との共振を抑制する第1共振抑制制御を行う第1共振抑制制御部と、が含まれる。これにより、前記発進クラッチの係合状態から解放状態への切替時に発生する異常振動と前記車両本体との共振が抑制され、車両の振動抑制が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る電子制御装置を備える車両の概略構成図であるとともに、車両における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。
第1共振抑制制御部が行う第1共振抑制制御の制御作動を説明するタイムチャートである。
第2共振抑制制御部が行う第2共振抑制制御の制御作動を説明するタイムチャートである。
作動油排出制御部が行う作動油排出制御の制御作動を説明するタイムチャートである。
軸補正制御部が行う軸補正制御の制御作動を説明するタイムチャートである。
電子制御装置の制御作動を説明するフローチャートの一例であり、異常振動抑制に対しての各制御部間の遷移の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明の実施例に係る電子制御装置40を備える車両10の概略構成図であるとともに、車両10における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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