TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025120820
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015930
出願日
2024-02-05
発明の名称
分岐したZnOナノワイヤを製造する方法、ナノワイヤ、対象物質を検出する方法、及び対象物質を検出するためのデバイス
出願人
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
個人
主分類
C30B
29/16 20060101AFI20250808BHJP(結晶成長)
要約
【課題】分岐ZnOの枝を、幹ナノワイヤに対してエピタキシャルに成長させる方法を提供する。
【解決手段】幹ZnOナノワイヤを提供すること;及び硝酸亜鉛水和物、ヘキサメチレンテトラミン、及びアンモニアを含む水溶液を用いて、水熱合成方式で、第一ZnOナノワイヤの表面に、エピタキシャルに枝ZnOナノワイヤを成長させることを備える、分岐したZnOナノワイヤを製造する方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
分岐したZnOナノワイヤを製造する方法であって、
幹ZnOナノワイヤを提供すること;及び
硝酸亜鉛水和物、ヘキサメチレンテトラミン、及びアンモニアを含む水溶液を用いて、水熱合成方式で、前記第一ZnOナノワイヤの表面に、エピタキシャルに枝ZnOナノワイヤを成長させること、
を備える方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記枝ZnOナノワイヤを成長させることは、前記幹ZnOナノワイヤの表面にシードを形成せずに行う、
方法。
【請求項3】
分岐したZnOナノワイヤを製造する方法であって、
幹ZnOナノワイヤを提供すること;及び
硝酸亜鉛水和物、ヘキサメチレンテトラミン、及びアンモニアを含む水溶液を用いて、水熱方式で、前記幹ZnOナノワイヤの表面に、エピタキシャルに枝ZnOナノワイヤを成長させること、
を備える方法。
【請求項4】
分岐したZnOナノワイヤを製造する方法であって、
<0001>方向に延びた幹ZnOナノワイヤを提供すること;及び
硝酸亜鉛水和物、ヘキサメチレンテトラミン、及びアンモニアを含む水溶液を用いて、水熱方式で、前記幹ZnOナノワイヤの側面に、エピタキシャルに枝ZnO結晶を成長させること、
を備える方法。
【請求項5】
ナノワイヤであって、
幹ナノワイヤ;及び
前記幹ナノワイヤの側面に成長して形成された枝ナノワイヤ、
を備えるナノワイヤ。
【請求項6】
ナノワイヤであって、
<0001>方向に延びた幹ZnOナノワイヤ;及び
前記幹ZnOノワイヤの側面に成長して形成され、<0001>方向に延びた枝ZnOナノワイヤ、
を備えるナノワイヤ。
【請求項7】
請求項6に記載のナノワイヤであって、
前記枝ZnOナノワイヤの<0001>方向は、幹ZnOナノワイヤの<0001>方向に対して約107°の角をなす、ナノワイヤ。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法で製造されたナノワイヤ、及び、請求項4から7のいずれか一項に記載のナノワイヤのいずれかを含む、流体デバイス、光学デバイス、又は電子デバイス。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法で製造されたナノワイヤ、及び、請求項4から7のいずれか一項に記載のナノワイヤのいずれかであって、
少なくとも枝ZnOナノワイヤの表面が金ナノ粒子で修飾されている、
ナノワイヤ。
【請求項10】
対象物質を検出する方法であって、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法で製造されたナノワイヤ、又は、請求項4から7のいずれか一項に記載のナノワイヤを提供すること;
前記金を、前記対象物質の第一抗体で修飾すること;
前記第一抗体に前記対象物質を捕捉させること;
光学標識を有する前記対象物質の第二抗体に、前記対象物質を捕捉させること;及び
前記光学標識を検出すること;
を備える方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ナノワイヤの成長方法及び、ナノワイヤデバイスに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
分岐ZnOナノワイヤの構造は、これまで様々方法で形成されている。例えば、ZnOシード材料を塗布する方法がある。具体的には、ZnOの3-4nm程度の量子ドット上の粒子を含む水溶液を塗布し(非特許文献1)又はアセテート安定化されたZnO粒子のエタノール又はメタノール溶液を塗布することが知られている(非特許文献2-5及び7)。あるいは、Znアセテートのエチレングリコールモノエチルエーテルのゾルゲル溶液を塗布することが知られている(非特許文献6)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Ko, S. H. et al. Nanoforest of Hydrothermally Grown Hierarchical ZnO Nanowires for a High Efficiency Dye-Sensitized Solar Cell. Nano Letters 11, 666-671 (2011).
Sun, X., Li, Q., Jiang, J. & Mao, Y. Morphology-tunable synthesis of ZnO nanoforest and its photoelectrochemical performance. Nanoscale 6, 8769-8780 (2014).
Dong, S. et al. Preparation of tree-structured ZnO films for solar cells application. Materials Letters 305, 130782 (2021).
Sun, X., Li, Q., Lue, Y. & Mao, Y. Three-dimensional ZnO@MnO2 core@shell nanostructures for electrochemical energy storage. Chemical Communications 49, 4456-4458 (2013).
Lin, C. J., Liao, S.-J., Kao, L.-C. & Liou, S. Y. H. Photoelectrocatalytic activity of a hydrothermally grown branched Zno nanorod-array electrode for paracetamol degradation. Journal of Hazardous Materials 291, 9-17 (2015).
Bai, Z. et al. 3D-Branched ZnO/CdS Nanowire Arrays for Solar Water Splitting and the Service Safety Research. Advanced Energy Materials 6, 1501459 (2016).
Li, X., Niu, F., Su, J. & Guo, L. Photoelectrochemical Performance Dependence on Geometric Surface Area of Branched ZnO Nanowires. ChemElectroChem 5, 3717-3722 (2018).
【発明の概要】
【0004】
しかし、これらの手法では、幹ナノワイヤに対して、分岐ZnOナノワイヤの枝が、方向、間隔、結晶方位などでランダムに成長し、これらを制御することができていなかった。
【0005】
本開示では、分岐ZnOの枝を、幹ナノワイヤに対してエピタキシャルに成長させる方法を提供する。
【0006】
本開示の一実施形態によれば、ZnOナノワイヤの成長方法が提供される。ある実施形態によれば、第一ZnO結晶の表面に第二ZnO結晶がエピタキシャルに成長される。いくつかの実施形態によれば、第二ZnO結晶はナノワイヤとして形成される。このエピタキシャル成長方法は、Zn前駆体を含む溶液を用いた、水熱合成法である。
【発明の効果】
【0007】
枝ナノワイヤの密度、幹ナノワイヤに対する方向を制御することができ、対象物質のサイズ、特性に合わせたナノワイヤデバイスを構成することができる。
【0008】
従来、分岐ZnOを成長させるためには、幹ナノワイヤの表面にシード層を形成することが必要だった。従来のシード層は、一般に、ALD(原子層堆積法)、スパッタなど、物理蒸着の方法を用いて形成される。したがって、多くの成長起点が、幹ナノワイヤの表面の至る所に形成される。そのため、枝ナノワイヤの密度を制御することができず、枝ナノワイヤは密に形成される。それらの成長起点の結晶方向及びナノレベルの形状もランダムなので、枝ナノワイヤが、幹ナノワイヤに対してランダムな方向に成長する。
【0009】
これに対して、本開示の方法を用いることで、分岐ナノワイヤの成長起点は、アンモニアなどの成分に基づいてある程度制御することができる。したがって、分岐ナノワイヤの成長起点の密度、大きさを制御することができる。例えば、アンモニアはエッチング効果があり、そのエッチング箇所が成長起点となると考えられる。このエッチングによる成長起点は、物理蒸着によるシードよりも疎に形成することができ、あるいは、アンモニアなどの濃度、時間、温度などの条件に基づいて制御することができる。また、分岐ナノワイヤを、シード層などの媒介を介さず(シードレス)に、直接幹ナノワイヤの結晶から成長させることができる。その結果、分岐ナノワイヤを、幹ナノワイヤの結晶方向又は結晶面に対してエピタキシャル又は一定の方向に成長させることができる。
【0010】
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
国立大学法人東海国立大学機構
針なし注射器
9日前
国立大学法人東海国立大学機構
ひずみ負荷装置
2か月前
国立大学法人東海国立大学機構
抗菌剤および医薬
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
毛髪を処理する方法
25日前
国立大学法人東海国立大学機構
ミリング加工監視方法
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
接合方法および接合装置
2か月前
旭化成株式会社
レーザダイオード
12日前
名古屋市
金属ナノ粒子の製造方法
2か月前
国立大学法人東海国立大学機構
導電布、発電装置および検知システム
4日前
国立大学法人東海国立大学機構
触媒、触媒の製造方法、及び燃料電池
4日前
国立大学法人東海国立大学機構
化合物、ヒドロゲル、およびその利用
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
半導体装置の製造方法および半導体基板
25日前
国立大学法人東海国立大学機構
加工方法、作業装置および加工システム
26日前
国立大学法人東海国立大学機構
熱交換器、蒸発器、装置および製造方法
2か月前
国立大学法人東海国立大学機構
訓練データの生成方法、及び異常判定方法
19日前
国立大学法人東海国立大学機構
対象物質を検出するため方法及びデバイス
20日前
国立大学法人東海国立大学機構
アルキル置換多環芳香族化合物の製造方法
26日前
トヨタ自動車株式会社
炭素繊維の製造方法
2か月前
日新電機株式会社
検査装置および検査方法
1か月前
豊田合成株式会社
硫黄架橋ゴムの脱硫方法
24日前
国立大学法人東海国立大学機構
車載装置、情報処理方法及び、車載システム
2か月前
豊田合成株式会社
上体部位の位置変化推定方法
2か月前
ヤマダインフラテクノス株式会社
鋼橋の保全工法
2か月前
NTT株式会社
無線通信方法及び無線通信システム
19日前
国立大学法人東海国立大学機構
可変超伝導位相シフタ、ダイオード素子および整流器
25日前
国立大学法人東海国立大学機構
金属ナノワイヤ製造方法および金属ナノワイヤデバイス
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
AgCuカルコゲン化合物を主成分とする半導体ナノ粒子
2か月前
株式会社小糸製作所
DDS用担持体およびその製造方法
2日前
株式会社デンソー
探索方法、情報処理装置、プログラム
2か月前
国立大学法人東海国立大学機構
ミラー装置
10日前
キリンホールディングス株式会社
植物再分化促進用組成物
2か月前
株式会社東芝
情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
20日前
株式会社GF・Mille
ヌクレオシド誘導体及びその利用
2か月前
国立大学法人東海国立大学機構
情報処理装置、情報処理方法、および、コンピュータプログラム
1か月前
旭化成株式会社
半導体デバイスの製造方法及び半導体デバイス
9日前
住友理工株式会社
水分解用光触媒固定部材およびその製造方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る