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公開番号
2025126717
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024023102
出願日
2024-02-19
発明の名称
針なし注射器
出願人
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
個人
主分類
A61M
5/307 20060101AFI20250822BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】従来の注射と同等の効果を患者自身で実現できる低侵襲な薬剤注入手法を提供する。
【解決手段】針なし注射器1は、基板11と、基板11の上に配置された導電層12と、導電層12の上に重ねて配置され導電層12と反対側の表面に射出対象の薬剤粒子を配置するための絶縁層13と、電圧印加部14と、を備える。導電層12および絶縁層13には、薬剤粒子を配置する領域を含む幅の狭いブリッジ部20が形成されている。導電層12の融解熱と気化熱との和をe
0
としたとき、電圧印加部14は、導電層12のブリッジ部20にe
0
以上1.5e
0
以下の電圧を印加する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、前記基板の上に配置された導電層と、前記導電層の上に重ねて配置され前記導電層と反対側の表面に射出対象の薬剤粒子を配置するための絶縁層と、電圧印加部と、を備えた針なし注射器であって、
前記導電層には、前記絶縁層で前記薬剤粒子を配置する領域の下部に相当する部分にブリッジ部が形成されており、
前記導電層の単位質量当たりの融解熱と気化熱との和をe
0
としたとき、前記電圧印加部は、前記導電層のブリッジ部にe
0
以上1.5e
0
以下に対応する電圧を印加することを特徴とする針なし注射器。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記導電層および前記絶縁層の両方に、前記ブリッジ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の針なし注射器。
【請求項3】
基板と、前記基板の上に配置される導電層と、前記導電層の上に重ねて配置され前記導電層と反対側の表面に射出対象の薬剤粒子を配置するための絶縁層と、コンデンサ並びに当該コンデンサの放電をオンおよびオフするためのスイッチを含んだ電圧印加部と、を備えた針なし注射器であって、
前記導電層と、前記絶縁層と、前記電圧印加部とは、互いに一体化されていることを特徴とする針なし注射器。
【請求項4】
前記導電層の単位質量当たりの融解熱と気化熱との和をe
0
としたとき、前記電圧印加部は、前記導電層のブリッジ部にe
0
以上1.5e
0
以下に対応する電圧を印加することを特徴とする請求項3に記載の針なし注射器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、針なし注射器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
動物あるいは植物細胞への遺伝子導入手法の一つとして、薬剤やDNAを塗布したナノ粒子を高速射出し標的細胞へ貫入させるパーティクルボンバードメント法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
V. Vasil et al, “Herbicide Resistant Fertile Transgenic Wheat Plants Obtained by Microprojectile Bombardment of Regenerable Embryogenic Callus,” Nat. Biotechnol. 10, pp.667-674 (1994).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医療費増加の抑制、感染爆発時や災害時における医療資源の適切な配分、離島や宇宙空間といった極限医療環境における治療手段確保などの観点から、医療機関にかかることなく、患者自身の手で治療や手当が可能なセルフメディケーションの必要性が高まっている。
【0005】
非特許文献1に記載の技術は、上記課題の解決手段に1つとすることができる。ここでの粒子の加速は、自然破膜式の小型衝撃波管で発生させた衝撃波による膜面の高速塑性変形現象に基づく。しかしながらこの手法で達成可能な粒子の射出速度は、運用面での安全性を考慮すると300m/s程度に限られる。これは、通常の注射と同等の効果で患者への薬剤投与を実現するには十分とはいえない。
【0006】
本開示はこうした状況に鑑みてなされており、その目的は、従来の注射と同等の効果を患者自身で実現できる低侵襲な薬剤注入手法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の針なし注射器は、基板と、基板の上に配置された導電層と、導電層の上に重ねて配置され導電層と反対側の表面に射出対象の薬剤粒子を配置するための絶縁層と、電圧印加部と、を備える。導電層には、絶縁層で薬剤粒子を配置する領域の下部に相当する部分にブリッジ部が形成されている。導電層の単位質量当たりの融解熱と気化熱との和をe
0
としたとき、電圧印加部は、導電層のブリッジ部にe
0
以上1.5e
0
以下に対応する電圧を印加する。
【0008】
ある実施の形態の針なし注射器では、導電層および絶縁層の両方に、ブリッジ部が形成されていてもよい。
【0009】
本発明の別の態様もまた、針なし注射器である。この針なし注射器は、基板と、基板の上に配置される導電層と、導電層の上に重ねて配置され導電層と反対側の表面に射出対象の薬剤粒子を配置するための絶縁層と、コンデンサ並びにコンデンサの放電をオンおよびオフするためのスイッチを含んだ電圧印加部と、を備える。導電層と、絶縁層と、電圧印加部とは、互いに一体化されている。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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