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公開番号
2025119922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024015055
出願日
2024-02-02
発明の名称
切削インサート、及び当該切削インサートを備えた切削工具
出願人
株式会社タンガロイ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B23C
5/20 20060101AFI20250807BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】コーナ切れ刃の損傷を従来よりも更に抑制して工具寿命を殊更に向上させ得る切削インサート及び切削工具を提供すること。
【解決手段】切削インサート10は、2つの端面10U,10L、及び、それらに繋がる側面10Sを有して略多角形状をなし、切れ刃2Aと、側面10Sにおいて切れ刃2Aに接続する負の逃げ角を有する逃げ面とを備える。切れ刃2Aは、主切れ刃21及び内刃22と、それらの間に形成された曲線状をなすコーナ切れ刃23とを有する。逃げ面は、主切れ刃21、内刃22、及びコーナ切れ刃23のそれぞれに接続する側面部S1,S2,S3を有する。そして、側面部S3の幅方向長さWは、側面部S3,S1の境界Aにおいて最も大きく、その境界Aから、側面部S3,S2の境界Gに向かう少なくとも途中にかけて、徐々に小さくなるように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに対向する2つの端面、及び、該2つの端面に繋がる側面を有し、該端面の平面視において略多角形状をなす切削インサートであって、
前記端面の辺部に形成された切れ刃と、前記側面において前記切れ刃に接続する負の逃げ角を有する逃げ面とを備え、
前記切れ刃は、第1切れ刃及び第2切れ刃と、前記第1切れ刃と前記第2切れ刃との間に形成され、且つ、前記平面視において曲線状をなす第3切れ刃とを有し、
前記逃げ面は、前記第1切れ刃、前記第2切れ刃、及び前記第3切れ刃のそれぞれに接続する第1側面部、第2側面部、及び第3側面部を有し、
前記第3側面部の幅方向長さは、前記第3側面部と前記第1側面部との第1境界において最も大きく、該第1境界から、前記第3側面部と前記第2側面部との第2境界に向かう少なくとも途中にかけて、徐々に小さくなる、
切削インサート。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
互いに対向する2つの端面、及び、該2つの端面に繋がる側面を有し、該端面の平面視において略多角形状をなす切削インサートであって、
前記端面の辺部に形成された切れ刃と、前記側面において前記切れ刃に接続する負の逃げ角を有する逃げ面とを備え、
前記切れ刃は、前記平面視においてそれぞれ直線状をなす第1切れ刃及び第2切れ刃と、前記第1切れ刃と前記第2切れ刃との間に形成され、且つ、前記平面視において曲線状をなす第3切れ刃とを有し、
前記逃げ面は、前記第1切れ刃、前記第2切れ刃、及び前記第3切れ刃のそれぞれに接続する第1側面部、第2側面部、及び第3側面部を有し、
前記第3側面部の前記逃げ角は、前記第3側面部と前記第1側面部との第1境界、及び、前記第3側面部と前記第2側面部との第2境界のうちの何れか一方から他方に向かう途中にかけて負の方向に徐々に大きくなった後、該途中から前記他方にかけて負の方向に徐々に小さくなる、
切削インサート。
【請求項3】
前記第3側面部の逃げ角が最大となる位置は、前記第1境界から前記第2境界へ向かう距離の半分よりも前記第1境界側にある、
請求項1又は2記載の切削インサート。
【請求項4】
当該切削インサートは、前記2つの端面を貫通するように設けられた貫通孔を有し、
前記2つの端面の少なくも何れか一方には、前記切れ刃が複数形成されており、該複数の切れ刃は、前記貫通孔の中心軸を基準にして互いに回転対称である、
請求項1又は2記載の切削インサート。
【請求項5】
前記複数の切れ刃は、前記貫通孔の中心軸を基準にして互いに120°回転対称であり、
当該切削インサートは、前記端面の平面視において略六角形状をなす、
請求項4記載の切削インサート。
【請求項6】
前記切れ刃は、前記2つの端面の両方に形成されており、
当該切削インサートは、前記2つの端面の前記切れ刃が互いに180°回転対称に配置される仮想回転軸を有する、
請求項1又は2記載の切削インサート。
【請求項7】
回転するボディと、
前記ボディに装着される請求項1又は2記載の切削インサートと、
を備える切削工具。
【請求項8】
前記ボディに装着された状態の前記切削インサートの前記第3側面部において、前記第3切れ刃の回転軌跡に対する真の逃げ角の変化が3°以内である、
請求項7記載の切削工具。
【請求項9】
前記ボディに装着された状態の前記切削インサートの前記第3側面部において、前記第3切れ刃の回転軌跡に対する真の逃げ角の変化が1.5°以内である、
請求項7記載の切削工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、切削インサート、及び当該切削インサートを備えた切削工具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近時、加工能率の向上を実現するために、高送り加工が可能な回転切削工具に対する要請が高まってきている。これに対し、例えば特許文献1には、切屑の排出性、及び、切れ刃に対応するすくい面の耐摩耗性を向上させることを企図した切削インサート、及び切削工具が記載されている。一方、かかる従来の切削インサートでは、主切れ刃に繋がるコーナ切れ刃において、それに対応する逃げ面の高さ(幅)によっては、加工時の損傷を十分に抑制することができないことがあった。これを解消するべく、本出願人は、例えば特許文献2において、コーナ切れ刃とその周辺の形状に着目することにより、その損傷を抑制することが可能な切削インサート、及び回転切削工具を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2023/176619号
特許第7011689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、切削インサートでは、通常、主切れ刃にて最適な切削性能が得られるような切れ刃設計が行われる傾向にある。また、切削インサートのなかでも特に両面仕様可能なネガインサートにおいては、逃げ角の設計自由度が比較的低く、採用される逃げ角は、おおよそ決定されていることが多い。そのため、主切れ刃において最適設計が実施され、他に特段の工夫がなされないと、コーナ切れ刃に対応する部位の逃げ角は、通常、不可避的に大きくなり易い。これに起因して、場合によっては、コーナ切れ刃の損傷を十分に抑制し難くなるおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、コーナ切れ刃の損傷を従来よりも更に抑制することができ、これにより、工具寿命を殊更に向上させることが可能な切削インサート、及び当該切削インサートを備えた切削工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の構成を採用する。
【0007】
〔1〕本開示による切削インサートの一例は、互いに対向する2つの端面、及び、それらの2つの端面に繋がる側面を有し、その端面の平面視において略多角形状をなし、端面の辺部(外縁)に形成された切れ刃と、側面において切れ刃に接続する負の逃げ角を有する逃げ面とを備える。また、切れ刃は、第1切れ刃及び第2切れ刃と、それらの第1切れ刃と第2切れ刃との間に形成され、且つ、平面視において曲線状をなす第3切れ刃とを有する。さらに、逃げ面は、第1切れ刃、第2切れ刃、及び第3切れ刃のそれぞれに接続する第1側面部、第2側面部、及び第3側面部を有する。そして、第3側面部の幅方向長さは、第3側面部と第1側面部との第1境界において最も大きく、その第1境界から、第3側面部と第2側面部との第2境界に向かう少なくとも途中にかけて、徐々に小さくなるように形成されている。尚、本開示において、「逃げ角」が「負」とは、切れ刃から離れるにつれて外方に傾斜するように形成されていることを示す。また、「幅方向長さ」とは、後述する切削インサートの基準面P1に直交又は略直交する方向(すなわち同じく後述の中心軸Azに沿う方向又は略沿う方向)の長さを示す(換言すれば実質的な「縦幅」又は「高さ」と呼ぶこともできる。)。
【0008】
このような構成では、従来の切れ刃設計とは異なり、平面視において曲線状をなす第3切れ刃(従来の「コーナ切れ刃」に相当)に対応する逃げ面としての第3側面部の逃げ角は、第1切れ刃(従来の「主切れ刃」に相当)に対応する逃げ面としての第1側面部の逃げ角に比して大きくなり過ぎず、また、第3切れ刃のくさび角は、第1切れ刃のくさび角に比して小さくなり過ぎない。
【0009】
〔2〕また、当該切削インサートは、上記構成とは別の観点から、第3側面部の逃げ角は、第3側面部と第1側面部との第1境界、及び、第3側面部と第2側面部との第2境界のうちの何れか一方から他方に向かう途中にかけて負の方向に徐々に大きくなった後、その途中から他方にかけて負の方向に徐々に小さくなるように形成されてもよい。
【0010】
〔3〕より具体的には、第3側面部の逃げ角が最大となる位置が、前記第1境界から前記第2境界へ向かう距離の半分(50%)よりも前記第1境界側にあるように構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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