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公開番号
2025118151
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013294
出願日
2024-01-31
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20250805BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】車両の走行時の駆動効率が改善された車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置(1)は、回転電機と、動力伝達機構(20)と、これらを収容するケースと、ケースの下部に形成された第2油貯留部(62)とを備える。動力伝達機構(20)は、第2油貯留部(62)に溜まった油(O)を掻き上げる掻上回転部材(71)を備える。ケースは、回転電機の収容室と動力伝達機構(20)の収容室(57)とを連通する連通路(80)を備える。ケース内に、掻上回転部材(71)が掻き上げた油(O)を、第2油貯留部(62)へ戻さずに連通路(80)へ導く導油構造(90)を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機を収容する第1収容室と、前記動力伝達機構を収容する第2収容室と、が内部に形成されたケースと、
前記第1収容室の下部に形成された第1油貯留部と、
前記第2収容室の下部に形成された第2油貯留部と、
オイルポンプと、を備え、
前記オイルポンプは、前記第1油貯留部に溜まった油を吸入して吐出し、
前記動力伝達機構は、前記第2油貯留部に溜まった油を掻き上げる掻上回転部材を備え、
前記ケースは、前記第1収容室と前記第2収容室とを連通する連通路を備え、
前記ケース内に、前記掻上回転部材が掻き上げた油の少なくとも一部を、前記第2油貯留部へ戻さずに前記連通路へ導く導油構造を備える、車両用駆動装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記掻上回転部材の回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向及び上下方向の両方に直交する方向を幅方向とし、前記幅方向の一方側を幅方向第1側として、
前記掻上回転部材は、掻き上げた油の少なくとも一部を前記幅方向第1側へ向けて飛散させ、
前記連通路は、前記第2油貯留部に対して前記幅方向第1側に配置され、
前記導油構造は、前記第2油貯留部と前記連通路が配置された領域とを前記幅方向に仕切る仕切壁を含む、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記掻上回転部材の回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向及び上下方向の両方に直交する方向を幅方向とし、前記幅方向の一方側を幅方向第1側として、
前記掻上回転部材は、掻き上げた油の少なくとも一部を前記幅方向第1側へ向けて飛散させ、
前記連通路は、前記第2油貯留部に対して前記幅方向第1側に配置され、
前記動力伝達機構は、前記掻上回転部材とは異なる回転部材である別回転部材を備え、
前記別回転部材の回転軸心が、前記掻上回転部材の回転軸心に対して前記幅方向第1側に配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記動力伝達機構は、前記ロータからの駆動力が伝達される差動入力ギヤと、前記差動入力ギヤに伝達された駆動力を一対の前記出力部材に分配する差動歯車機構と、を備え、
前記掻上回転部材は前記差動入力ギヤであり、
前記ケース内に、前記差動入力ギヤが掻き上げた油の少なくとも一部を前記差動歯車機構へ導く第2導油構造を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば電気自動車等で、回転電機を備えた車両用駆動装置が利用されている。このような車両用駆動装置の一例が、特開2023-49662号公報(特許文献1)に開示されている。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(電動パワーユニット1)は、回転電機(電動モータ10)と、出力部材(出力軸22L,22R)と、動力伝達機構(減速機構20,ディファレンシャル機構30)と、回転電機及び動力伝達機構を収容するケース(ハウジング2)とを備えている。また、車両用駆動装置は、動力伝達機構の収容室(ギヤ収容部Sg)の下部に形成された油貯留部(オイルパンP)と、オイルポンプ(オイルポンプ40)とを備えている。
【0004】
動力伝達機構は、掻上回転部材(リングギヤ26)によって油貯留部に溜まった油の一部を掻き上げて動力伝達機構の各部の潤滑及び冷却を行い、オイルポンプは、油貯留部に溜まった油の他の一部を吸入及び吐出して回転電機の各部の潤滑及び冷却を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-49662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の車両用駆動装置では、車両の走行時に、油貯留部に溜まった油への掻上回転部材の浸漬量が多いため、定常的に油の引き摺り抵抗が大きく、駆動効率が悪くなりやすいという問題があった。
【0007】
そこで、車両の走行時の駆動効率が改善された車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る車両用駆動装置は、
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機を収容する第1収容室と、前記動力伝達機構を収容する第2収容室と、が内部に形成されたケースと、
前記第1収容室の下部に形成された第1油貯留部と、
前記第2収容室の下部に形成された第2油貯留部と、
オイルポンプと、を備え、
前記オイルポンプは、前記第1油貯留部に溜まった油を吸入して吐出し、
前記動力伝達機構は、前記第2油貯留部に溜まった油を掻き上げる掻上回転部材を備え、
前記ケースは、前記第1収容室と前記第2収容室とを連通する連通路を備え、
前記ケース内に、前記掻上回転部材が掻き上げた油の少なくとも一部を、前記第2油貯留部へ戻さずに前記連通路へ導く導油構造を備える。
【0009】
この構成によれば、導油構造を備えることにより、掻上回転部材により掻き上げられた油が動力伝達機構の各部の潤滑及び冷却を行った後、その少なくとも一部が第2油貯留部へは戻らずに連通路へ導かれ、当該連通路から第1油貯留部へ流入する。よって、掻上回転部材の回転中は、第2油貯留部に溜まる油の量を少なく抑えることができる。従って、車両の走行時における掻上回転部材の回転による油の引き摺り抵抗を小さく抑えることができ、車両用駆動装置の駆動効率を改善することができる。
【0010】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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