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公開番号2025114537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2025054346,2023011332
出願日2025-03-27,2018-04-24
発明の名称がんを殺傷する細胞
出願人リフト バイオサイエンシズ リミテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 35/28 20150101AFI20250729BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 本発明は、がんを処置するのに好適な細胞に基づく療法に関する。
【解決手段】 本発明は、がん細胞を殺傷する能力を特徴とする顆粒球を形成するように分化する造血細胞のin vitroの培養物に関する。本発明はまた、前記顆粒球、前記造血細胞および顆粒球を同定するための方法、それを含む組成物およびキット、ならびにがんを処置するためのその使用に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
がんの処置における使用にとって好適な造血細胞を取得するためのin vitroでの方法であって、
a.がん細胞株と、ドナーから取得可能な顆粒球とを接触させて、試験試料を形成し、前記試験試料をインキュベートすること;および
b.試験試料中で殺傷されたがん細胞の%が、同じ型のがん細胞株および異なるドナーから取得可能な顆粒球を含む対照試料中で殺傷されたがん細胞の%よりも高い場合、前記ドナーに由来する試料から造血細胞を取得すること
を含む方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
がんの処置における使用にとって好適な造血細胞を取得するためのin vitroでの方法であって、
a.ドナーから取得可能な顆粒球と、がん細胞株とを混合して、混合物を形成すること;
b.前記混合物をインキュベートすること;
c.前記試験試料中で殺傷されたがん細胞の%を測定すること;および
d.前記顆粒球が試験試料中の少なくとも5%のがん細胞を殺傷する場合、前記ドナー由来試料から造血細胞を取得すること
を含む方法。
【請求項3】
造血細胞が、造血幹細胞である、請求項1または2に記載のin vitroでの方法。
【請求項4】
造血細胞が、共通骨髄性前駆細胞、骨髄芽球、N.前骨髄球、N.骨髄球、N.後骨髄球、N.好中球桿状核球、またはその組合せなどの顆粒球前駆細胞である、請求項1または2に記載のin vitroでの方法。
【請求項5】
造血細胞が、前記ドナーの体細胞から取得可能な人工多能性幹細胞である、請求項1または2に記載のin vitroでの方法。
【請求項6】
膵がんの処置における使用にとって好適な顆粒球を選択するためのin vitroでの方法であって、
a.顆粒球と、膵がん細胞株とを混合して、混合物を形成すること;
b.前記混合物をインキュベートすること;
c.前記混合物中で殺傷された膵がん細胞の%を測定すること;および
d.混合物中の少なくとも5%の膵がん細胞を殺傷する顆粒球を選択すること
を含む方法。
【請求項7】
がん細胞を選択的に殺傷する顆粒球を選択するためのin vitroでの方法であって、
a.がん細胞株と、ドナーから取得可能な顆粒球とを接触させて、試験試料を形成し、前記試験試料をインキュベートすること;および
b.試験試料中で殺傷されたがん細胞の%が、非がん細胞株および同じドナーから取得可能な顆粒球を含む対照試料中で殺傷された非がん細胞の%よりも高い場合、がん細胞について選択的であるとして前記顆粒球を選択すること
を含む方法。
【請求項8】
がんの処置における使用にとって好適な造血細胞を選択するためのin vitroでの方法であって、
a.ドナーから取得可能な顆粒球の細胞表面電荷を測定すること;および
b.前記顆粒球が対照顆粒球と比較した場合、より高い正の細胞表面電荷を有する場合、前記ドナーに由来する試料から造血細胞を取得すること
を含む方法。
【請求項9】
がんの処置における使用にとって好適な造血細胞を選択するためのin vitroでの方法であって、
a.ドナーから取得可能な試料中の正の細胞表面電荷を有する顆粒球の濃度を測定すること;および
b.正の細胞表面電荷を有する前記顆粒球の濃度が、異なるドナーに由来するそれ以外は同一の対照試料中の正の細胞表面電荷を有する顆粒球の濃度よりも高い場合、前記ドナーに由来する試料から造血細胞を取得すること
を含む方法。
【請求項10】
がんの処置における使用にとって好適な造血細胞を選択するためのin vitroでの方法であって、
a.第1のドナーから取得可能な顆粒球の細胞表面電荷を測定すること;
b.対照顆粒球と比較した場合、より高い正の細胞表面電荷を有する前記第1のドナーから取得可能な顆粒球を同定すること;
c.工程b.で同定された顆粒球の濃度を測定すること;
d.工程c.で測定された前記顆粒球の濃度と、第2の(またはさらなる)ドナーから取得可能な顆粒球の濃度とを比較することであって、前記第2の(またはさらなる)ドナーに由来する顆粒球が、対照顆粒球と比較した場合、より高い正の細胞表面電荷を有する、比較すること;および
e.比較が、前記第2の(またはさらなる)ドナーから取得可能な前記顆粒球の濃度と比較した場合に前記第1のドナーから取得可能な前記顆粒球のより高い濃度を同定する場合、前記第1のドナーに由来する試料から造血細胞を取得すること
を含む方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、がんを処置するのに好適な細胞に基づく療法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
がんは、世界の罹患および死亡の主因であり、先進国におけるがんの発生率は年々増大している。世界保健機関は、2012年だけで、約1400万人の新しいがん症例(820万人の関連死)があり、次の20年にわたって2200万人の症例に上昇すると推定されると述べた。現在の治療戦略は、外科手術、放射線および細胞傷害性化学療法の組合せを含むが、これらの処置の多くは最終的には無効であり、有害な副作用と関連する。
【0003】
安全性および効能が、腎細胞癌などのある特定のがんを処置するための治療技術としての造血幹細胞移植(HSCT)について評価されている。しかしながら、この処置は、潜在的に致命的な安全性の問題のため、依然として主に実験的なものとして見られており、レシピエントは多能性幹細胞の制御できない複製の結果として、移植片対宿主疾患(GVHD)を示す。かくして、改善された代替的ながん療法が必要である。
【0004】
がんの発生率の増大にもかかわらず、約50~60%の個体はその生涯においてがんを発症しないことが観察されている。実際、稀な症例では、一部の個体は自然発生的ながんの退縮を示す。この観察は、自然発生的な退縮個体に由来する白血球の研究、および白血球輸注療法(LIFT)における前記白血球の使用をもたらした。
【0005】
従来のLIFTは、ドナーから採取した顆粒球(例えば、好中球)のがん患者への直接移入のためにアフェレーシスを使用して行われる。現在の手法は、信頼できるがん治療としての使用にとって実用的または拡張可能ではない。第1に、好中球などの顆粒球は、非常に限られた保存可能期間(典型的には、24時間未満)を有し、その保存を困難にしている。第2に、アフェレーシスには、必要な細胞容量を獲得するために約5人の(非常に稀である)ドナーが必要である。第3に、反復曝露に由来する免疫応答を回避するために、同じドナーをその後の投与において使用することができず、かくして、適切なドナーのプールの増加を必要とする。第4に、ドナーが、要求に応じて利用可能であるか、またはLIFT手順のために顆粒球の終わりなき供給源を提供することをいとわないことを現実的に期待することはできない。第5に、ドナー由来顆粒球のがん殺傷効能は、時間と共に変化し、一貫性のない治療結果をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
まだ今のところ、従来のLIFTに対する実行可能な代替手段は提供されておらず、関連する問題に対する解決法も提供されていない。かくして、従来のLIFTは、拡張可能で、安全で、信頼できる治療技術として実行可能ではない。
【0007】
本発明は、上記の問題のうちの少なくとも1つに対する解決法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは驚くべきことに、がん細胞を殺傷する能力を有する顆粒球に分化することができる造血細胞を選択することができることを見出した。そのような造血細胞がドナーから選択されたら、この細胞を、後に治療する目的で保存するか、または例えば、がんの処置において薬剤として直接使用することができる。有利なことに、本発明の方法によって取得可能な造血細胞を不死化し、かくして、保存する、および/または無限に増殖する
ことができる安定な細胞株を提供することができる。かくして、本発明は、複数の稀なドナー、および/またはドナーから収集された顆粒球のがん患者への直接移入の必要性を低減させる。かくして、本発明は、実行可能な、拡張可能な、安全な、および/または信頼できる療法を提供する。
【0009】
初めて、本発明者らは、顆粒球(例えば、好中球)のがん殺傷効能が、エピジェネティックに定義されるよりはむしろ、遺伝的に定義されることを示した。これは、ドナーから単離された造血細胞(例えば、造血幹細胞)に由来する顆粒球が、同じドナーから直接単離された成熟顆粒球と類似するがん殺傷効能を有することを示す実施例19で示される。
【0010】
有利なことに、高いがん殺傷活性を示す顆粒球を有することが見出されたドナーを、同様に高いがん殺傷活性を示す顆粒球に分化することができる造血細胞(例えば、造血幹細胞)の供給源として使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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