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公開番号2025113744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008050
出願日2024-01-23
発明の名称溶融めっき用フラックス液および溶融めっき方法
出願人昭和製線株式会社
代理人弁理士法人あい特許事務所
主分類C23C 2/02 20060101AFI20250728BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】塩酸を主な酸として含有せず、かつめっき対象物の表面を被覆する金属めっきが高いぬれ性を有する溶融めっき用フラックス液を提供する。周囲の雰囲気に塩化水素が気化残留することを抑制または防止しながら、めっき対象物の表面を金属めっきで良好に被覆できる、溶融めっき方法を提供する。
【解決手段】溶融めっき方法は、溶融めっき用フラックス液を用いて線材の表面をフラックス処理するフラックス工程S1と、フラックス工程S1後の線材を、めっき槽に浸漬させた後にめっき槽から引き上げて、線材の表面を金属めっきで被覆する溶融めっき工程S2とを含む。フラックス工程S1において用いられる溶融めっき用フラックス液が、カルボン酸と、界面活性剤と、塩化亜鉛および塩化アンモニウムの少なくとも一方を含有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
カルボン酸と、
界面活性剤と、
塩化亜鉛および塩化アンモニウムの少なくとも一方とを含有する、溶融めっき用フラックス液。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記カルボン酸が、ヒドロキシ酸を含む、請求項1に記載の溶融めっき用フラックス液。
【請求項3】
前記ヒドロキシ酸が、リンゴ酸およびクエン酸の少なくとも一方を含む、請求項2に記載の溶融めっき用フラックス液。
【請求項4】
前記カルボン酸が、酢酸、マロン酸、マレイン酸、酪酸およびプロパン酸の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の溶融めっき用フラックス液。
【請求項5】
前記カルボン酸が、互いに種類の異なる複数のカルボン酸を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の溶融めっき用フラックス液。
【請求項6】
前記界面活性剤が、アセチレン系非イオン界面活性剤を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の溶融めっき用フラックス液。
【請求項7】
溶融めっき用フラックス液を用いてめっき対象物の表面をフラックス処理するフラックス工程と、
前記フラックス工程後の前記めっき対象物を、めっき槽に浸漬させた後に前記めっき槽から引き上げて、前記めっき対象物の表面を金属めっきで被覆する溶融めっき工程とを含み、
前記フラックス工程において用いられる前記溶融めっき用フラックス液が、カルボン酸と、界面活性剤と、塩化亜鉛および塩化アンモニウムの少なくとも一方を含有する、溶融めっき方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、溶融めっき用フラックス液および溶融めっき方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、線材等のめっき対象物の表面を金属めっきで被覆する手法として、溶融めっき法が知られている。溶融めっき法では、溶融金属が貯留されているめっき槽にめっき対象物(たとえば線材)が浸漬される。そして、めっき槽からめっき対象物を引き上げることにより、めっき対象物の表面が金属めっきで被覆される。
【0003】
溶融めっき法では、下記特許文献1に示すように、金属めっきによる被覆を良好に行うべく、めっき槽へのめっき対象物の浸漬に先立って、溶融めっき用フラックス液を用いてめっき対象物の表面をフラックス処理することがある。溶融めっき用フラックス液として、種々のフラックス液を採用することができる。下記特許文献2では、フラックス液としてアゾニールが開示されている。アゾニールは、塩酸を含有する強酸であり、塩酸の他に塩化アンモニウムおよび塩化亜鉛を含有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭60-243257号公報
特開昭61-12859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、溶融めっき用フラックス液としてアゾニールを用いる場合には、次のような問題がある。すなわち、溶融金属に浸漬されるめっき対象物の表面には、溶融めっき用フラックス液が付着している。溶融金属への浸漬時に、溶融めっき用フラックス液が高温の溶融金属によって気化する。アゾニールが主な酸として塩酸を含むため、溶融めっき用フラックス液としてアゾニールを用いる場合、周囲の雰囲気に塩化水素(HCl)が残留する可能性がある。塩化水素(HCl)が周囲の雰囲気に残留していると、設備構築物の酸化や塩化等(つまり、錆の発生)、および/または生産環境の悪化を招くおそれがある。
【0006】
そのため、アゾニールに代わる新規な溶融めっき用フラックス処理液が望まれている。このフラックス処理液は、塩酸を主な酸として含有しないだけでなく、めっき対象物をめっきする金属が高いぬれ性を有することが求められている。
【0007】
そこで、この発明の一の目的は、塩酸を主な酸として含有せず、かつめっき対象物の表面を被覆する金属めっきが高いぬれ性を有する溶融めっき用フラックス液を提供することである。
【0008】
また、この発明の他の目的は、周囲の雰囲気に塩化水素が気化残留することを抑制または防止しながら、めっき対象物の表面を金属めっきで良好に被覆できる、溶融めっき方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の一実施形態は、次のような特徴を有する溶融めっき用フラックス液を提供する。
【0010】
1. カルボン酸と、界面活性剤と、塩化亜鉛および塩化アンモニウムの少なくとも一方とを含有する、溶融めっき用フラックス液。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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